ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

聘珍樓 横濱本店 @神奈川県横浜市 (※閉店)

2013年07月06日 | 神奈川県

週末で人がごった返す横浜中華街の歴史ある中国料理店「聘珍樓(へいちんろう)」。HPによると創業は1884年(明治17年)との事。130年近くの歴史だ。現存する日本最古の中国料理店らしい。この日は多人数での会食だったので料理はおまかせのランチ・コース。エレベーターで上がった階上は通路がせまく、いくつもの部屋に仕切られている。円卓に着座して、同行の皆さんはビールや紹興酒を、自分は後に用事があったので泣く泣く冷茶を注文。切ない…(笑)。乾杯のあと、さっそく円卓に前菜が配膳される。

料理は前菜も含めて大皿に盛られたり、円卓に置かれるのでどうしても取り分けなければいけないし、その都度調味料をそれぞれに廻さなくてはいけないが、皆さんが話に夢中になるとしばしば放置されることに。家族や友人ならすぐに指摘して問題ないんだけれど、この席ではなかなかそうもいかない。自分は料理の放置が許せないタイプなので(笑)、どうしても気になってしまう。「頼むからさっさと廻してくれー」。まだ若い給仕の方たちはスープの小椀でさえまとめて円卓に置いていくのだが、特に狭い訳でもない円卓周りなんだから個々に配ってくれてもいいのに…って仕方がないか。この中国料理の会食システム、得してるのは給仕の人と手間を減らせる店側だけじゃ…。

メニューの構成は、前菜2種、スープ、点心3種、炒め物。どれも分かり易い味。会食なので個々の料理に四の五の言うほどでもない。多人数だと炒め物とかはどうしても時間が経ってしまうようであまり按配は良くないが、蒸したて、揚げたての点心はとてもおいしい。あぁ、ビール飲みたい。最後はチャーハンとタピオカの入ったココナッツミルクで締め。(勘定は不明、多分¥5,000程度?)

※令和4年5月に閉店されました。

 

聘珍樓(へいちんろう) 横濱本店

神奈川県横浜市中区山下町149番地 中華街大通り

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Revolution Rock / The Clash (DVD)

2013年07月05日 | DVD

Clash

Revolution Rock / The Clash (DVD) (2008)

過去に正式発売されたクラッシュ(The Clash)の映像作品の中で一番のお気に入り。プロモ・ビデオ中心の「Essential Clash」やセミ・ドキュメンタリー映画「Rude Boy」がクラッシュの演奏する姿を見るにはやや中途半端な内容なのに対して、この作品は彼らのキャリアを通じたライヴ映像集なのでたっぷりと楽しむことが出来ます。監督は彼らと深い縁のドン・レッツ(Don Letts)。彼自身が同じ時代を生きた初期ロンドン・パンクの生き証人でありながら、監督する作品はいつもバランスが良く、一歩外側に立って編集した感じなのも好感が持てます。

デビュー間もない77年の荒々しいライヴを比較的綺麗な映像で見られるのも最高。出来ればフルセット見てみたいものだがそれは難しいか。おそらくプロモーション用に撮られた無観客の映像も緊張感があってかっこいい。78年の映像になるとぐっと成長した印象。名盤「London Calling」発表後の80年になると、音楽性が多様になるとともにグッと引き締まった演奏をするようになる。この時期の名曲「Clampdown」の冒頭、フロント3人が一斉にマイクに向かう所は本当に最高! 末期82年になるとダブの影響なのか、やたらギターにエコーがかかり、大会場が多くなる事もあってタイトさに欠けるようになる。様々なブートで聴き漁ったが個人的にこの時期のライヴは苦手だった。でもここに収録されている演奏は悪くない。

画像、映像含めてクラッシュの一番のフォトジェニックはなんと言ってもベースのポール・シムノン(Paul Simonon)。姿といい、態度といい、佇まいといい、まさにパンクそのもの。しかも煽りたてるんじゃなくクールな所がかっこいい。

ともかく彼らのライヴの歴史を楽しむには充分。安価だし、60分強という尺も丁度いい。自分の知る限り、輸入盤でもリージョン・フリー。メニューでインタヴュー抜きで音楽のみの視聴を選択出来るのもうれしい。解散後30年を経ても伝説として語られるクラッシュ。その魅力の一端をうかがい知るには最も適した映像作品のひとつだと思う。

amazonで購入(¥840)

  • Format: DVD-Video, Import
  • Language: English
  • Region: Free
  • Disc: 1
  • Label: 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
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    ビヤホールライオン 銀座七丁目店 @東京・銀座

    2013年07月04日 | 東京都(老舗)

    7

    東京ビッグサイトでの研修があり、銀座での懇親会を経て、晴れて自由時間となり、遅い時間から徒歩で訪問(写真は昼間に撮影)。銀座ライオン数あれど、やはり一度は訪問しておきたい銀座七丁目店。金曜の夜とあって席はほぼ満席。かろうじて開いていた小テーブルに案内され、ゆっくりと腰を落ち着ける。何と言ってもホール全体の雰囲気は格別。昭和9年創業当時のままの内部は、そこに居るだけで80年弱の歴史を感じ取ることが出来る。古い建物好きな自分にはもってこい。壁面や柱はタイルで装飾され、独特な形状の高い天井が特別な雰囲気。

    懇親会の後なのであまりお腹は空いていない。とりあえずビール(ハーフ&ハーフ)とザワークラウトを注文。サワークリームのかかったしっかり酸っぱいキャベツの酢漬けをつまみながら満員の周りの喧騒をBGMにゆっくりビールを啜ってみた。

    こういった古い建物が好きな方にお勧めなのが「トイレ」。もちろん用を足してもらって構わないが、トイレに移動する際に建物の構造や裏側、意匠をゆっくり見ることが出来るので楽しい。また、いまだに人気のある老舗は大抵の場合、古くてもトイレがしっかり清掃されていて、店の「矜持」をうかがい知ることも出来る。ここの場合トイレは正面のサーバーが並んでいる所の横に通路があるのでついでにサーバー職人たちの手際も見ることが出来る。今ではどこでもモダンでスッキリした建物ばかりで、こういう重厚な意匠の建物って全く造られなくなってしまったのは残念。逆に考えると今建っている建物で80年後まで残る建物ってあるのだろうか…。

    ソーセージかなんかをつまもうと思っていたが、懇親会でしこたま飲んでいて、これ以上お腹に入れるとおいしく呑めなさそうだったので、もう少し雰囲気を楽しんでいたかったが店を出た。(勘定は¥1,500程)

    この後の記事はこちら

    ビヤホールライオン 銀座七丁目店

    東京都中央区銀座7-9-20

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    Selfdestruction Blues / Hanoi Rocks

    2013年07月03日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Hanoi

    Selfdestruction Blues / Hanoi Rocks (1983)

    ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)が現役の間に発表された編集盤。内容はシングル等を収録したれっきとした編集盤だが、日本では当時からオリジナル・アルバム的な扱いをされていたよう。自分はリアル・タイムでは後期しか知らないが、彼らの日本盤アルバムはオリジナル盤とジャケットも違い、確か発売日もずれていたはずなので少々混乱した覚えがある。

    そもそも自分は彼らの音楽を聴く前に(正確に言うと聴いていたけれどまだ彼らだとは認識していなかった)、容姿を見て「ヘヴィーメタル」と勘違いしていた。何しろまだ80年代ロックやポップスにどっぷりで、ジャンルの違いなんてよく分かっていなかった時期。同級生の服部君に勧められた時も見た目で「オレ、へヴィメタ聴かないんだ…」と一度断ったくらい。服部君が「聴いてみれば分かるよ、へヴィメタとは違うって」と言ってくれたからこそ、その後聴くようになったのだ。今だったらヘヴィメタじゃない事はすぐ分かるが、当時は今のように映像とバンドの情報が同時に入ってきていた訳ではないので、まず雑誌に掲載された写真やアルバム・ジャケットでアーティストを判断することが多く、なかなか自分の好みの音楽を探すのは大変だった。その後すぐにミュージック・ヴィデオが流されるようになるが、これもまだまだ番組は少なかったので取り上げられるアーティストは限定的。じっくり音楽とだけ向き合っていた幸せな時代とも言えるが…。

    マイケル・モンロー(Michael Monroe)のヴォーカルは不安定でひっくり返ったりしているし、多用されるお約束のコーラスもどちらかというと「素っ頓狂」(笑)。よくボツにならなかったものだ…。構成もやはりバラバラな印象で、アルバムとしての完成度という意味ではもちろんいまひとつだが、それでも彼らのかっこよさ(演奏の稚拙さも含めて)は充分に伝わってくる。ハノイ・ロックスの様々な音楽面が見て取れるので興味深い。もちろん初めてハノイ・ロックスを聴く人には勧められない。個人的には初めての人にはマーキー・クラブでのライヴをお勧めする。

    ブックオフにて購入(¥250)

    • CD (1994/5/25)
    • Disc: 1
    • Label: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント

     

     

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    BIERREISE'98 (ビアライゼ) @東京・新橋

    2013年07月02日 | 東京都

    新橋のビアホール「BIERREISE’98」。ビールの風味を壊さない氷冷式のサーバーを使うお店。伝説のビアホールと言われる「灘コロンビア」の技術を受け継いだストーリーは有名。ここのレギュラービールはアサヒの樽生。開発記号である「マルエフ」(丸の中にFの文字)がメニューにもそのまま書かれている。お店の雰囲気はHPなどから想像していたよりざっくばらんでまさにビアホールという感じ。気取っていないので誰でも気楽に入れる雰囲気だ。

    週末の夕方だったので座れるか心配だったが、早い時間とあってセーフ。マスターの前のカウンターに腰を下ろすと、マルエフと豚バラカツのセットでお得なハッピーアワーセットなるものを勧められたのでそれを注文。マスターは棚からビア・タンブラーを取り出し、躊躇なくサーバーからビールを注ぎ、あふれさせる。そのあふれた泡をサーッと手持ちのナイフ状の道具で摺り切って落とし、しばらく鎮座させた後、もう一度ビールを注ぎ込んで綺麗な姿のタンブラーが目の前に置かれた。まず一口。すいすいと喉を通っていくビールは味こそアサヒだが、飲み口がとても軽く、一口のつもりがあっという間に半分近く。それでもお腹にガスが溜まらないので心地いい。

    まだサイド・メニューが届いていないのにほとんど無くなってしまったので(笑)、追加で「隅田川ヴァイツェン」を注文。こちらはやや濁った薄い色付きで、飲んでみると酵母がとても香り高い。でも自分はよく評されるような「フルーティー」ってのとはちょっと違うと思うのだが…それでも「バナナの香り」って言われると「なるほどな」って思うか…。味や香りを言葉で上手に表現する人ってすごいなぁ。

    あっという間に2杯を飲み干し、もっと長居したかったが、人と会う用事があり断念。その後周辺を歩いたが、ビールを飲んだあとによくあるような膨満感がなく、お腹もスッキリしている所がうれしい。もっと色々試してみたい旨いお店だった。 (勘定は¥1,660)

    新橋ビアホールレストラン BIERREISE'98 (ビアライゼ'98)

    東京都港区新橋2丁目3-4新橋パークビル1F

     

     

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