週末で人がごった返す横浜中華街の歴史ある中国料理店「聘珍樓(へいちんろう)」。HPによると創業は1884年(明治17年)との事。130年近くの歴史だ。現存する日本最古の中国料理店らしい。この日は多人数での会食だったので料理はおまかせのランチ・コース。エレベーターで上がった階上は通路がせまく、いくつもの部屋に仕切られている。円卓に着座して、同行の皆さんはビールや紹興酒を、自分は後に用事があったので泣く泣く冷茶を注文。切ない…(笑)。乾杯のあと、さっそく円卓に前菜が配膳される。
料理は前菜も含めて大皿に盛られたり、円卓に置かれるのでどうしても取り分けなければいけないし、その都度調味料をそれぞれに廻さなくてはいけないが、皆さんが話に夢中になるとしばしば放置されることに。家族や友人ならすぐに指摘して問題ないんだけれど、この席ではなかなかそうもいかない。自分は料理の放置が許せないタイプなので(笑)、どうしても気になってしまう。「頼むからさっさと廻してくれー」。まだ若い給仕の方たちはスープの小椀でさえまとめて円卓に置いていくのだが、特に狭い訳でもない円卓周りなんだから個々に配ってくれてもいいのに…って仕方がないか。この中国料理の会食システム、得してるのは給仕の人と手間を減らせる店側だけじゃ…。
メニューの構成は、前菜2種、スープ、点心3種、炒め物。どれも分かり易い味。会食なので個々の料理に四の五の言うほどでもない。多人数だと炒め物とかはどうしても時間が経ってしまうようであまり按配は良くないが、蒸したて、揚げたての点心はとてもおいしい。あぁ、ビール飲みたい。最後はチャーハンとタピオカの入ったココナッツミルクで締め。(勘定は不明、多分¥5,000程度?)
※令和4年5月に閉店されました。
聘珍樓(へいちんろう) 横濱本店
神奈川県横浜市中区山下町149番地 中華街大通り