ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

麩兵 @岐阜県岐阜市 

2014年08月21日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

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生麩や生湯葉を扱う老舗「麩兵(ふひょう)」。創業が天保7年(1836年)で、178年という凄い歴史を持つお店。岐阜市の伊奈波神社の参道を横切る街道沿いにある。この通りが「御鮨街道(おすしかいどう)」と呼ばれている事を知ったのはまだ最近。自転車で近辺を散策した時に、その云われが近くの道路上の案内板に出ていた。ここで言う御鮨はもちろん長良川で獲れる鮎で作られる馴れ鮨で、「鮎鮨街道」とも呼ばれていたとか。江戸(徳川家)へ献上するまでたった5日程しかかからなかったというから凄い。

そんな歴史ある街道沿いにある店は近代的なビル。すっきりとした店にはガラスのショーケースの中に様々な麩や湯葉がビニールパックなどに包装されて売られている。今まで生麩を買った経験がないので、どれを買ったらいいか分からない。店のお姉さんにいくつか説明してもらい、一番シンプルなあわ生麩を購入した。いくつか調理方法を説明してもらい、説明書きももらって帰る。

家に持ち帰ってさっそく食べてみた。一晩で食べられる量ではないので、小分けにしたいがぴっちりビニールに入っている生麩はなかなか出てこない。説明書きにあったように少し水を入れ取り出した生麩はモチモチとした感触。包丁を入れてもなかなかすっと切るのは難しい。薄切りにして、まずは醤油でそのまま食べてみる。グルテンの固まりだから食感はなんとなく想像がついたが、思ったよりもしっかりした食感。粟だろう細かい粒が舌に当ってアクセントになり、なかなか旨い。それ自体は淡白な味だが、日本酒のつまみにピッタリだった。後日には店のお姉さんに教えてもらったように焼いて食べてみた。バターでと言われていたが、オリーヴ・オイルを使って、少し塩をしてみた。熱でプクッと膨らみ、焼き目がついて旨そう。ワインと合わせてみたが、これもいける。オリーヴ・オイルを吸った外側がカリッと焼けて食感も変わる。素材そのものがシンプルなので、どんな風にも化ける。なかなかおつなものだった。他の味も試してみよう。(勘定は¥578)

この後の記事はこちらこちら

 

 ↓ 街道沿いには歴史を感じさせる建物も残っている。これは金屋町の岡本邸。右が現在の御鮨街道。

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麩兵 (ふひょう)

岐阜県岐阜市米屋町15番地

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平工アイスクリーム店 @岐阜県岐阜市

2014年08月20日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

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岐阜市の梅林公園の南、合同庁舎の近くを自転車でのんびりと散策。この辺りは商店は少ないが風情ある下町の雰囲気で、古い銭湯もあった。暑い日だったので近くでは小さい子らが、露地にビニールプールを出して水浴びしている。そんな路地の角にある新しい建物の一角がこちらの店舗、「平工(ひらく)アイスクリーム店」。氷と書かれた青い暖簾のある建物は新しいが、昭和22(1947)年創業との事。夏季のみ営業しているそうです。かき氷とアイスクリームがあって、小さいながら店内でも食べることのできるスペースがある。どちらにしようかと迷ったが、お店の小窓の外から声をかけ、自家製のアイスクリームを注文。アイスはバニラとアズキがあり、アズキを。カップも選べるようだが、モナカにして最中種(皮)に挟んでもらった。

手渡ししてもらったアイスは思いのほか柔らかい。こぼしてしまわないよう気を付けて頬張る。アイスは自分の好みのキレの良いあっさりしたタイプ。程好い甘さで、しっかり小豆の粒が入っていて旨い。まだいくつでも食べられそう。アイスでもかき氷でも、子供の小遣いで買える値段なのがいい。こんな店が近所にあったら夏はしょっちゅう寄っちゃうだろうなァ。(勘定¥70/個)

この後の記事はこちら (2)(3)(4

 


 

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 ↑ 銭湯「梅林湯」 ※たぶん営業していません

 ↓ 下の写真は近くにある素晴らしい佇まいの溝旗神社

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平工アイスクリーム店

岐阜県岐阜市金竜町4-6

 

( 岐阜 ぎふ ひらく ひらくアイスクリーム ひらくアイスクリーム店 )

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Heavy Nuggets Ⅲ (MOJO Magazine) / Various Artists

2014年08月19日 | 雑誌付録CD

Heavy_nuggets

Heavy Nuggets Ⅲ (MOJO Magazine) / Various Artists (2014)

英音楽誌「MOJO」の今年7月号の付録は、「Heavy Nuggets Ⅲ」と題して、ハード・ロックの隠れた名曲を集めた15曲入り。Ⅲで分かる通り、過去に同テーマで2作品発表されていて、今回はジャケットからも分かるように、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の過去の作品のリイシューに合わせて編纂されている。副題は「15 Gems From The Hard Rock Underground」。ジャケットはもちろんツェッペリンのサード・アルバムのパロディ。ここでファーストとかセカンドのジャケットを持ってこない所がかっこいい。

 ↓ ちなみにオリジナル・ジャケットはこちら

Zep3

こういう企画だとよく選ばれる1のAtomic Roosterを除くと、自分はあまり知らないバンドばかり。それでも音を聴くと、70年代に雨後の筍の如く発生しただろう無名のハード・ロック・バンドにキラリと光る逸材が埋もれていたことが分かる。それともここに収録されたバンドって、自分が知らないだけで結構有名なのかな…。それはさておき、70年代のアナログ録音ならではの野太い音が好きな御仁にはかなりお勧めのコンピです。

01   Sleeping For Years - Atomic Rooster 
02   Keep On - Bang 
03   Going Down - Freedom
04   Little Games - Pentagram
05   Situation - Josefus
06   Welcome To The Void - Morgen
07   Why Won't You Do What I Want? - Rog & Pip   
08   Peace Officer - Morly Grey 
09   Born of The Wind - Cain
10   The Orchestrator - Bullet
11   Twelve O'Clock Satanial - Air 
12   Evil Woman - Crow 
13   Bio Blues - Heavy Jelly 
14   Freedom Train - Ancient Grease 
15   Transient Amplitude - Medusa

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のんき屋 @名古屋市西区・名駅

2014年08月18日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

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まだ明るく暑い平日の午後5時。名古屋駅近くのオフィス・ビルで仕事の用事を済ませ、解放された時間。近辺は6時開店の店が多いので、まず喉を潤すといったらココでしょ。名駅(名古屋駅)から歩いて5~10分ほどの道路端。どてや串カツを喰わせる店が何軒も(うち一軒はすでに閉店)並ぶところ。短い通りだけれど名前付いてるのかな。その中でも独特な客あしらいで知られる「のんき屋」。昭和29(1954)年創業とか。店の前に行くとすでに店先で立って呑んでいる人がいる。うらやましい。狭い店だけにいつも満員で、入れず振られた事も数多い(近くに他の店があるからいいんだけれど)。だが、この日は珍しく、まだ中に余裕があったようで、暖簾をくぐるとすぐ前のテーブルに着席することが出来た(もちろん相席です)。

いつになく余裕をもって瓶ビールを注文。普段なら日本酒でいくところだが、この日も暑かった。アサヒ、キリン、サッポロから選べるということで、サッポロを注文。グイッとやる前に、とんやき、きもやきを2本づつ「てり(=たれ)」で注文しておいた。すぐに若い店員がビールを運んでくれ、冷たいのを一杯。そして、すかさず焼き場からとんやきと、きもやきが運ばれる。どちらも大きさは小さいが、この状況(暑さ、解放感、着席)で旨くないわけがないっ。途中でテーブルに置かれた生キャベツをつまみつつ、あっという間に胃の中に運ばれたので、追加で心臓と串カツをオカアサンに注文。

ここのオカアサン、ちょっとおっかない人と思われているが、注文さえ的確にすれば問題ない(笑)。最近みんなチェーン店店員のバカ丁寧な対応に慣れてしまったのか、こういう店の接客にいろいろ言うけれど、ちょっと前まではこのオカアサンくらいの対応は珍しくなかったと思う。だから社会人になりたてみたいな若い衆は、上の人に連れてきてもらうか、こういう店にはあまり行かなかったんじゃないかな。もちろん全然自分に合わない店員っているもんだし、自分も齢四十を越えてやっとこういう店に平常心で行けるようになったんだけれど(笑)。

この日は最初から腰を落ち着けて飲むつもりではなかったので(もちろんそんな店でもないか)、これだけで終了。放っておかれるっていいものだ。オカアサンに勘定をお願いしてサッと店を出た。店を出てもまだ日が高い。なんと気分のいいことよ。(勘定は¥1,500程)

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のんき屋

愛知県名古屋市西区名駅2-18-6

(のんきや)

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手打の田毎 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2014年08月17日 | 岐阜県(岐阜)

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岐阜でうどんの「田毎(たごと)」と言うと六条にある大店が有名だけれど、こちらは柳ヶ瀬の東、美殿町(みとのまち)にある小さな店。小さな町だが、この美殿町には創業100年を超えるような古い商店がいくつか残っている。自分もこのうどん屋のことは最近まで知らなくて、この近辺をウロウロした時に初めて見つけた。創業は1960年代の半ばとか。店先に年季の入った岡持ちが置いてあり、佇まいからなんとなく「旨そうだな」と感じたので日を改めて訪問。

店はカウンターといくつかのテーブル席という小さなお店。主人が厨房に、給仕の女性(女将さん?)がひとり。最初はにこみうどん(味噌煮込み)を頼もうと思っていたが、この日はとても暑く、そんな気になれなかったので「ころ」を注文(※ころとは冷やしたうどんに少量の冷たいつゆがかかったものです)。上にのせるものが、揚げか天かすで選べるというので、揚げでお願いした。カウンターの上にはものすごく派手に衣をまとった海老天が揚げ置きされ、ずらっと並んでいて壮観。一押しなんだろう、厨房内にぶら下がった黒い札の品書きとは別に、壁に貼られた短冊には「天~」というのが多かった。食べてみたかったが、ちょっとこの日は自重。

あっという間に丼に入ったころが供される。かなり時間が短かったので、昼時に備えて置いてあったものかもしれない。うどんはこの地方の古い店には珍しくコシがあるもの。ころだったからかもしれないが意外だった。甘めのつゆと甘く煮た揚げ、それにワサビが合うんだなー。旨い。あっという間に胃の中へ。

この日、他の客は皆にこみうどんを食べていた。暑い日だったけれどやっぱり旨そうだ。今度は自分もにこみにあの海老天をのっけたい。札の品書きにはいわゆる定番の他にも、ご飯ものや、聞き慣れない品がいくつもある。「しっぽく」、「はんさん」、「時次郎」。どんなのが出てくるのか気になるなァ。(勘定は¥600)

この後の記事はこちらこちら

※残念ながら平成29年6月20日を以って閉店されました。

 

 ↓ 写真は近くの神田町で見つけた妓楼建築(もう使用されていない?)

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手打の田毎

岐阜県岐阜市美殿町40

 

(手打ちの田毎 たごと 田毎 手打ちうどんの田毎 手打うどんの田毎 閉店) 

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美な福 @岐阜県岐阜市 

2014年08月16日 | 岐阜県(岐阜)

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以前、この店の前の道を通った時にその佇まいに魅かれ、名前だけは覚えておいた鰻専門店「美な福」。その後、この店について調べるものの、あまり情報がなく、これは行ってみるしかないと訪ねてみた。店の前まで自転車で来ると予想通りのいい雰囲気。小ビルの谷間にあり、隣の酒屋と共に別の時間が流れている。そしてもちろんいい香りが漂っていた。

店に入ると左側が焼き場、右側には鰻の立て場(流水で鰻を活かしておく所)がある。店の中にあるっていうのは珍しいかも。水の流れる音が涼しげでいい。外観と同様に店の中も時の流れを感じさせる雰囲気。鰻はある程度焼いておくのか、それとも持ち帰り用なのか、既に串が刺さって焼かれたものが大皿の上にいくつか乗っている。土間のテーブル席に座り、丼を注文した。

親子なのかな、男性2人が調理していて、焼き台の横にはたっぷりとたれの入った釜が置いてある。匂いでも食べるという鰻だから、焼き場が見えるのはいいね。年季の入ったいい感じの店の雰囲気を楽しんでいると、しばらくして丼が、肝吸い、香の物と共に運ばれてきた。並の丼だからか、鰻は身こそ厚くないものの、焼きといい、食感といい良好で、たれともよく合っている。量は少なめ。肝吸いの肝が苦い。しっかり味わって食べればいいのに、がっついたのであっという間に平らげてしまい、あっさりした感想なのが申し訳ない(笑)。その後に小皿に乗ったフルーツが供された。最近は少し名のある鰻屋では行列に並んで食べるのが当たり前になってしまい、世間の鰻に対する執着心が大変なことになっている気がするけれど、こういう風情ある店が近くにあったらさっと入って食べられていいだろうなァ(それともここも混むのかな?)。(勘定は¥1,700)

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美な福

岐阜県岐阜市徹明通4-3

(みな福 みなふく)

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全身全霊 ~Life To Soul~ / 泉谷しげる

2014年08月15日 | ロック(日本)

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全身全霊 ~Life To Soul~ / 泉谷しげる (1996)

1996年に発表された泉谷しげるの編集盤。過去の曲やカヴァー曲の単なる寄せ集めではなく、新録音とライヴ音源で構成されていて、書き下ろした曲1も収録されている。プロデュースは長年の相棒・吉田健で、ブックレットには短文も寄せている。ルーザー(The Loser)期の11を除く、2、5、9、12がライヴ録音で、95年渋谷公会堂での録音。他は96年のスタジオ新録音。基本のバンド・メンバーも吉田建の他に、村上’’ポンタ’’秀一、藤沼伸一他と勝手知ったる仲の面々。

歓声が入るライヴ録音曲と、スタジオ録音曲との差が大きいとアルバムとしてのまとまりが悪くなるのが常だが、このアルバムに関しては歓声が入りこそすれ、その辺の差があまり感じられず、意外と統一感があるので聴く分には違和感はない。いわゆるフォーク期の泉谷の曲は、当時多くあったしみったれたような生活感あふれるフォーク曲とは世界を異にして、演奏スタイルこそフォークでも、一筋縄ではいかない都会の孤独を唄うような曲が多かったので、彼自身も一流のバンドスタイルでやり直したいという気があったのだろう、ルーザー期以降のライヴでは盛んに取り上げるようになっていた。

こうして聴いてみると、テレビなどでは暴れん坊のイメージのある泉谷がどれだけ繊細で、サービス精神が旺盛で、ちょっと独特な言葉選び(遊びか)の才能があるかをよく知ることができるんじゃないか。まぁ、それを美談に仕上げようとは思わないが、泉谷をそうしたイメージだけでしか知らない人には、なぜ泉谷が若いアーティスト達とも接点を持ちつつ、音楽界で生き残っているかがわかるんじゃないかと思う。自分はルーザー期の泉谷が大好きだったのでもちろんなのだが、このアルバムを聴くと、泉谷自身もルーザー期にはかなり思い入れがあるんじゃないかなと感じる。ただ(泉谷のフェイヴァリットなのだろうが)2、7、9、11のようにどうしてもいつも同じ選曲になってしまうなァ。

オークションにて購入(¥638)

  • CD (1996/7/24)
  • Disc: 1
  • Label: ビクターエンタテインメント
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    コーヒー専門店 ライオン @名古屋市中区・栄 (※閉店)

    2014年08月14日 | 名古屋(中区 老舗)

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    昭和33(1958)年創業という長い歴史を持つ喫茶店「ライオン」。栄4丁目の名古屋東急ホテル近くの広小路通沿いにある。少し奥まった入り口なので、見落としてしまいそうなぐらい街に馴染んでいる。たまたま昼どきに近くに来たので店に入ってみた。左側がカウンター、奥に長い店内は年季の入った革貼りのソファとテーブルが並ぶ。店の中ほどの席に座ると、しっかりとした身なりの若い男性店員さんが水とおしぼりを運んで来てくれた。この店員さんの身なりでこの店がそのへんの街場の喫茶店と違い、少しだけ格がある店だと分かる。

    ソファは永年の月日を経て艶光りしているが、座ってみるとちょっとへたっていて、かなり深く腰が沈む。背もたれが垂直なので、姿勢としてはやや苦しいが、そんなことも含めて昭和を感じさせる。昔の喫茶店って決して居心地のいいソファじゃなかったもんなァ。テーブル横にあったメニューを見ると、ランチを提供しているようなので、サンドイッチ+ドリンクのセットを注文。外があまりに暑かったので普段はあまり頼まないアイスコーヒーにしてみた。ゆっくりと店を見回すと奥の方には古いテレビ(現役?)や振り子時計があったりと、全ての調度品がゆっくり歳をとっているのが分かる。いくらレトロを気取って装っても新しい店には絶対出来ない雰囲気。

    カウンター内の厨房では焼く音が聞こえてきたので、サンドイッチの玉子は作り置きでなくその場で焼いているようだ。アイスコーヒーもしっかりその場で淹れていて、素晴しい香りが漂ってくるのがうれしい。しばらくして運ばれたランチはサンドイッチと固茹で玉子、カット・バナナとアイスコーヒーという内容。サンドイッチは、ハム、胡瓜、トマトのものと、エッグサンドの2種類4個。出来たてで熱々のエッグサンドがとても旨い。アイスコーヒーも香りを失う事なく、旨い。さすがコーヒー専門店と名乗るだけの事はある。ここのホット・コーヒーも飲んでみないと。(勘定は¥650)

    ※令和元年6月より東区泉1-14-23  ホワイトメイツ3Fに移転されるそうです

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    コーヒー専門店 ライオン

    愛知県名古屋市中区栄4-6-4

     

    (喫茶ライオン 純喫茶ライオン コーヒー専門店ライオン コーヒー専門ライオン 老舗 閉店 移転 )

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    八千代 @岐阜県岐阜市

    2014年08月13日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

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    昔は栄華を誇った岐阜市の柳ヶ瀬のアーケード街は、主に東西の通りに名前が付いて区切られている。今どんな店があるのか知りたくてネットとかで検索をかけると、「柳ヶ瀬」、あるいは「柳ヶ瀬商店街」と入力しても全体を知る事の出来るマップさえ出てこないので(自己基準)、「やながせ」という名前だけ知っていて興味のある人も、どんな店が集まっているのかなかなか知りづらい。そんなところにも最近の人離れの遠因があるんじゃなかろうか。

    それはさておき、今回訪ねたのは日ノ出町通りにあるお好み焼き、焼きそばの店「八千代」。創業は昭和27(1952)年というから60年以上の歴史がある。比較新しい店は間口が狭く、奥に長い。小さいテーブルがいくつかあり、奥に厨房がある。外れた時間だったが、年輩の方中心に賑わっていた。こちらでいただけるのは薄焼きタイプのお好み焼きと焼きそば。自分は全く知らなかったが、この薄焼きのタイプは岐阜独特のものだと聞いた事がある。

    いわゆる関西風とも広島風とも違い、いわゆる一銭洋食と言われるようなもので、鉄板の上にクレープのように薄く生地を焼き、その上にソースで味を付けたキャベツ等の具がのり、半分ないしは筒状に折りたたまれているもの。自分の原体験は、小さい頃に連れて行かれたショッピングセンターの中にあった小さい軽食の店で焼かれたお好み焼きで、やはり薄焼きのタイプ。半分に折られ、それがアルミホイルに包まれていて、手に持って食べるようになっていた。中はもちろんソース味。うちは母が関西出身なので家庭内のお好み焼き事情はもう少し複雑なのだが(笑)、当時自分達の中でお好み焼きというと、持ち帰る事の出来る薄焼きのタイプが主流だった。もちろんおやつとして食べていたので、それでお腹を満たすものではなかった。

    久しぶりにこのタイプのお好み焼きをお店で食べる。1枚でも注文出来るということなので1枚だけ注文。具はシンプルにキャベツ、葱、魚粉、生姜、天かすのみとの事。演歌が流れる店内のテーブル席で出来あがりを待つ。しばらくして皿にのって運ばれたお好み焼きは三つ折りで、上にはウスターソースが塗られているだけで他には何もかかっていない。箸で一口つまんでみる。生地は意外ともっちりしている。中には具材が混然一体となっていて、ソース味が主体の素朴な味。なんか懐かしくて旨い。こういうのをよく食べていた未成年の頃は考えた事も無かったが、これはビールに合うだろうなぁ。

    関西人の母(しかも叔母が元・お好み焼き屋)の血を引いているせいか、粉もんは圧倒的に家で自分で作る事の方が多く、外に出てまで食べないのだが、このタイプが岐阜独特とするならば興味がわく。どこかに詳しくその辺の考察が載っていないだろうか。(勘定は¥270)

    この後の記事はこちらこちら

     

    八千代

    岐阜県岐阜市日ノ出町2-16

     

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    そば切り まる伍 @岐阜県美濃市

    2014年08月12日 | 岐阜県(中濃)

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     ↑ 隣家の屋根との間にある防火壁が「うだつ」

    うだつの上がる古い町並みを残す岐阜県美濃市。昔と比べるとこの通りも綺麗に整備され(ちょっと整備され過ぎ?)、町全体で古い意匠を残し、トーンを統一しようとしているようで、古民家利用のお洒落な店が目立つ。その中にある蕎麦屋「まる伍」。自動車で店の脇にある細い通路から裏の駐車場へ行った時に思い出したが、ずっと昔にもここに蕎麦を食べに来た覚えがある。ただその時にこの店が「まる伍」だったかどうかは思い出せない(かなり前なのでたぶん違うと思います)。休日は混み合うようで、先月のある休日の昼どきにここの前を通って、食べようと店に入ったけれども、数名の待ち客があったのと、まだ30分以上かかるような案内があったので断念した。再訪したこの日は平日だったこともあってすんなりと中へ。

    履物を脱いで板間に上り、どちらでもと案内される。そのまま板間のテーブル席へ腰を下ろした。昼の品書きから、せいろ十割の定食を選んだ。定食には炊き込みご飯と香の物、それに甘味が付く。古民家をそのまま、けれど照明などをモダンに改装した店内でゆっくり蕎麦が来るのを待つ。店名を形どった箸置きなどとてもお洒落。BGMが流れていたけれど、このお店だったら音楽は要らないような気がするなぁ。

    しばらくして運ばれた蕎麦は角が綺麗に立っていて、香りが強い訳ではないが、十割ならではの少しざらついた食感も楽しめる旨いもの。つゆもキリッと濃いめで好み。炊き込みご飯も旨いけれど、変わりにもう1枚蕎麦があった方が尚良かったな。甘味は小豆の羊羹。とてもバランスの良い定食だが、次は少し値段が高めでも蕎麦2枚でいってみよう。(勘定は¥1,100)

    そば切り まる伍

    岐阜県美濃市常磐町2275-1

    (そば切りまる伍) まるご まる五 そばきり)

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