ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

つるやパン (2) @滋賀県長浜市

2019年04月23日 | 滋賀県(老舗)

滋賀県の湖北~湖西散策。訪問のメインは湖西だったので朝食は「つるやパン」で買って車の中で食べようと店に寄る。表に話題になった映画を宣伝する看板があったのだが、監督と音楽担当が木之本出身なんだそうだ。ところで店は開いているが、パンが全然並んでいない。訊くと9時半に工場から運ばれるとの事。なので次から次へと来る他の客も入っては「?」と出ていく。もうあと少しだったので北国街道の風情ある通りを歩いて散策して時間を潰した。定刻になり時間通りトラックから店内にパンが運ばれた。待ち構えていた客が群がり、あっという間に数が減っていく。「サンドウィッチ」と「サラダパン」だけ購入して湖西へ車を走らせた。「サンドウィッチ」は丸くてミミのあるパンに魚肉ハム、マヨネーズが挟んであるシンプル極まりないもの。正直どうという味でもないが、ミミが付いているのが食感として面白い。これをはじめとしてあまり凝っていない菓子パンが飛ぶように売れるのだから儲かってるなァ(笑)。

この日は帰りに地元のスーパー「平和堂・木之本店」に寄ったのだが、そこにももちろん「つるやパン」のコーナーがあった。そこの棚も本店同様ほぼ空だったのだが「つるやパンは3時頃入荷予定」との立て札が。これまたちょうどその時間に居合わせたので、他の食品を見て回っていると定刻に工場から運ばれ並べられた。午後だからか本店で朝に見たよりも色々な種類があり、家族にお土産として買って帰ることに。「チョコたぬきパン」はたぬきの顔をしたチョコパン。「餃子ボール」はやや色の黒いパンに餃子の具。味は肉まんのパン・ヴァージョンといった感じ。「ランチパン」は揚げパンに魚肉ソーセージ。味はそのまま。「ニコたま」は2つ連なったメロンパン。下の部分にだけ味が付いていて上は乾いた食感のパン。どれもほのぼのとした菓子パンだった。(勘定失念)

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この後の記事はこちら

 


 

↓ 生憎の天気だったが、何とか雨が上がったので自転車で湖西の近代建築巡り。まずはいくつものヴォーリズ建築が残る高島市今津町へ。通りは「今津ヴォーリズ通り」と名付けられている。「今津ヴォーリズ資料館(旧・百三十三銀行今津支店)」(大正12年・1923・建造)。綺麗に整備され、国の登録有形文化財に指定されている。現在はカフェも営業中。

 

 

 

↓ 「日本基督教教団今津教会」(昭和9年・1934・建造)。こちらも同じく有形文化財に指定。建物の雰囲気といい、門柱といい、こちらのほうが”ヴォーリズっぽい”(笑)。

 

 

↓ 今津町の街中で見つけた建物(建築詳細不明)。玄関口からいくとたぶん銭湯だったろうが、2階の座敷が広そうなので三業関係かも。2階壁面に貼りつく鳥小屋のようなものは換気口?

 

↓ ヴォーリズ通りの反対側、琵琶湖方面にある建物(建築詳細不明)。表側はそんな雰囲気が無いのに、2階側面の窓だけ洋風な意匠。近代建築と言えるものなのかどうかは分からない。

 

↓ どんよりとした曇り空の下、今津の漁港から琵琶湖を望む。空と湖面の境が分からない。この辺りに来るのはルアー・フィッシングを盛んにやっていた頃以来なので20~30年振りか。

 


 

つるやパン (つるやパン本店)

滋賀県長浜市木之本町木之本1105

 

( 滋賀 しが 木之本 きのもと つるや 木之本本店 コッペパン サンドイッチ 秘密のケンミンSHOW 近代建築 銀行建築 今津ヴォーリズ通り 日本キリスト教団今津教会 )

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いろは東店 (2) @岐阜県関市

2019年04月22日 | 岐阜県(中濃)

「とんちゃん」や「さがり」の持ち帰りを買って帰った事はあるが、店に入って食べた事はなかった関市の「いろは東店」へ。店に着くと国道沿いで交通量は少なくないとはいえ、周りに店がある訳ではないので周囲は暗い。自分は足があったが、みんなこんな場所で飲酒運転せずに家まで帰れるのかな。中から喧騒が聞こえてきたので思い切って暖簾をくぐる。店は右側がカウンター、左側がテーブル席になっている。すでに結構な人の入りでほぼ満席の盛況ぶり。カウンターは数席空いていたので座らせてもらい、瓶ビール(キリンラガー)を注文した。中には年配の主人と女性給仕が1人。テーブル席では自分達で焼き、カウンター席は主人に焼いてもらったのを皿で出してもらうようだ。「さがり」を注文。しばらくして皿で出された「さがり」は辛味やニンニクの風味も付いたもの。これでビールが不味かろうはずがない。

すぐに「串カツ」を味噌で注文。こういう店では当たり前のバッター液で作るタイプ。揚げたてが出てくるとびっくり、かなり大きなサイズ。味噌だれに浸してあるが味噌の風味は大人しめ。熱くて大きいのをガブリとやる。旨い。次はハイボールを追加。ジョッキにニッカのマークがあったから中身もニッカだろうか。勢い(何の?)に乗って「豚足」を追加。カットして冷蔵してあったものをフライパンで炒めて提供される。プルプルの食感と醤油っ辛い味付けでハイボールもすぐ空に。次は日本酒。「花美蔵」の普通酒をひやで。追加のつまみは「どて(煮)」。お姉さんがコップ+小皿に注ぎこぼしてくれる。このお姉さん、臨時の手伝いなのか主人に手取り足取り教えてもらい、常連客に色々突っ込まれていて微笑ましい。ちゃっかり主人に一杯もらっていたりして(笑)。「どて」はしっかりと煮詰まって濃い味。この間、席はずっと満席だったが、みんなしゃべってばかりでなかなか注文はしない。楽しかった喧騒が、だんだんうるさいだけになってきたのでこの辺りが潮時…。結構食べたなァ。次は心臓とかレバーを焼いてもらおう。(勘定は¥3,480)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら(3)(4

 

炭火焼肉・中華そば いろは東店

岐阜県関市鋳物師屋3-1-1

 

( 関 せき いろは 焼肉 炭火焼肉 ホルモン ホルモン焼 小腸 ハラミ 中華そば 酒場 居酒屋 うまいろは )

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ニューパロマ (3) @岐阜県岐阜市

2019年04月21日 | 岐阜県(岐阜)

柳ヶ瀬商店街の喫茶「ニューパロマ」へ。正式な営業時間や休業日を知らず、何度も寄っているが閉まっている日に当たることが多く、振られてばかりいた。今回店に入ったら”昼まで営業”している日があるというような貼紙があったので、営業時間を短縮している日があるようだ(休業日確認忘れ)。店に下りると主人の姿は見えず、女将と手伝いの女性の2人体制。落ち着いた煉瓦壁の店の奥に進み、お馴染み某高級ブランドの座布団(笑)の置いてある席に腰を下ろす。この日お願いしたのは「オムライス」。調理が主人じゃないので杞憂かもしれないが、食事メニューの盛りが大きい店なので心して出来上がりを待つ。

しばらくして運ばれた「オムライス」は大きな白い平皿に盛られて出てきた。やっぱり量は多い。やや強めに火が入った薄焼き玉子に包まれていて、中は濃いめの味付けのチキンケチャップライス。上からケチャップがたらされている。表のショーケースの写真のオムライスには黒っぽいソースがたらされていたが、ちょっと仕様が違うのかな。でも味からいくとソースがブレンドしてあるようだ。中のケチャップライスは油の量なのかしっとりめの出来上がり。ゆっくり食べているとお腹に”くる”ので一気呵成にスプーンを動かしていく。昼前から”オムライスの口”になっていたので、念願叶って旨かった。次は「かつ丼」にしてみようかな。(勘定は¥700)

以前の記事はこちらこちら

 

CAFE & REST ニューパロマ

岐阜県岐阜市柳ケ瀬通3-24

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 NEW PALOMA 鉄板スパ 鉄板スパゲッティー 鉄板スパゲティー イタリアン ナポリタン 大盛 デカ盛 喫茶 洋食 ランチ )

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P-Vine Records Presents "V.V. Slow?" / Various Artists

2019年04月20日 | クラシック・ロック

P-Vine Records Presents "V.V. Slow?" / Various Artists (2007)

ジャケットの本康秀氏のイラストで引っ掛かったコンピレーション盤。あの「P-VINE」の盤だし、ということであまり内容も分からず買ってみた。買った後で調べてみるとDJらがPヴァイン音源から選んで仕立て上げたCDらしい。どうもあのヴィレッジ・バンガード向けに作ったコンピ盤のよう(発売だけ?未確認)。「SLOW?」の名の通り、スローなテンポの曲が中心で、ジャンルは多岐に渡っている。パーラメント(Parliamen)などの知っているアーティストもあるが、ほとんどは名前もよく知らない初めて聴くアーティストばかり。

Pヴァインというレーベルはブルース・インターアクションズ社時代にいくつものブルース系、ファンク系のCDを購入していて、海外で発売された様々な盤も日本でディストリビュートしていたんじゃなかったかな。特にコンピレーション盤では、マニアックな選曲の盤や、大手からは発売されていない魅力的な海外盤をたくさん発売していた。

監修に関わったDJらがどんな人達なのか全く知らないが、収録曲のジャンルは本当に様々で、ラグあり、ソウルあり、ソフトロックあり、レゲエあり、インストあり、カントリーあり、日本のアーティストもあり。どの曲もすごく惹かれるという訳ではないが、流し聴きしていると心地良く、悪くない。昔はどんな音楽でも真剣に情報を吸収しようとしていたが、歳をとってくると肩の力が抜けてこんなダラダラした聴き方も出来るようになった。

 

  •  01 MAD-WORDS / アアア アン ア ラグ
  • 02 PARLIAMENT / Little Ole Country Boy
  • 03 HONEY CONE / Want Ads
  • 04 CHAIRMEN OF THE BOARD / All We Need Is Understanding
  • 05 クレイジーケンバンド / メリメリ
  • 06 JOHN VALENTI / Higher & Higher
  • 07 JIMMY BRISCOE & THE LITTLE BEAVERS / Why Do Fools Fall in Love
  • 08 BIZ MARKIE / Biz in Harmony
  • 09 MACKA B / So Many Things
  • 10 EDDIE "TAN TAN" THORNTON / Theme From A Summer Place
  • 11 PEPE CALIFORNIA / Blitzkrieg Bop
  • 12 THE MICETEETH / salvian melodicca
  • 13 JOHNNY HORTON / Somebody's Rockin'
  • 14 THE TEEN QUEENS / No Other - alternate take
  • 15 二階堂和美 / Lovers Rock

 

 中古店にて購入(¥98)

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おか茂 (2) @名古屋市西区・那古野 (※閉店)

2019年04月20日 | 名古屋(中村区・西区)

4月に入ってからカレーうどんで人気の那古野の麺類食堂「おか茂」が閉店すると耳にした。「名古屋のカレーうどんと言えば…」の問いに必ず挙がる店だし、昼時ともなると客がひっきりなしの繁盛店なので事情は分からないが、残念。自分は足繁く通った訳ではないが衝撃を受けている人も多いだろう。日曜休みの店なので閉店までに行ける日はたった1日しか見つからず、名古屋駅から足早に歩いて店へ向かった。開店時間より少し早く着いたので一番乗りだったが、外で待っているとタクシーが1台駐車場に停まる。運転手さんが出てきて、まだ暖簾の掛かっていない引き戸を開けてズカズカと中へ。そして顔を出して「もう入れるよ。」と自分を手招きした。「!?…」と躊躇するが、戸を開け放して行ったので仕方なしに中へ。無礼にも思えるが、常連客なので勝手知ったるという感じ。それでも店の人はにこやかに「もう少し座ってお待ちくださいねー。」と声を掛けて下さり、運転手さんにも「〇〇さん、ありがとねー。」と優しい。給仕のお姉さんも注文を先に訊いてくれた。たぶん最後の訪問になるだろうが、うどんではなく「カレーきしめん」と、一度食べたいと思っていた「ミンチカツ丼」を注文。定時は過ぎているので、後から来た客も店を覗き込み入ってくる(まだ暖簾は中にある)。カウンター2席、テーブル3つという店なので、自分の座った席も相席になり、あっという間に満席になって待ちが出来た。

年配の夫婦と給仕2人。すでに調理が始まっていたのは近くの会社への出前だったようだ(配達は無し)。すぐに注文者が取りに来て岡持ちごと持って帰っていた。普段は圧倒的に「カレーうどん」「ミンチカツ」の客が多いが、この日は珍しく「志の田うどん」「きしめん」「中華そば」なんていう注文も聞こえる。しばらくして盆にのせられた自分の「カレーきしめん」と「ミンチカツ丼」、それに味噌汁と漬物が運ばれた。カレーを頼んだのでお茶の他に冷たい水を置いてくれるのもうれしい。明るい黄色のカレー餡が”名古屋のカレーうどん”の証。具は揚げ、ネギ、そして「朱板(あかいた)」と呼ばれる縁の赤い蒲鉾と「志の田」と変わらない。ポテッとしたとろみがついていて、塩辛さもあるカレー。薄い断面のきしめんはややゆるめの茹で加減。カレー餡がたっぷりと絡んでくる。初めて食べる「ミンチカツ丼」は、ご飯の上にカットされたいつものミンチカツ、そしてとじ玉子がのっている。つゆは色も味付けもやや濃いめ。このミンチカツは衣(というか肉を包むバッター液)が厚いので、いつものガリガリとした食感は残ったまま。ひょっとするとつゆと一緒には煮込まれていないかもしれない。丼物としての一体感にはちょっと欠けるが、にしても旨いなァ…。濃い赤だしと漬物を挟んで、それに「カレーきしめん」に戻ったりもしてワシワシと食べていった。きしめんの量はさほど多くないのでカレー餡が沢山残るが、ついすくって飲んでしまう。どちらも旨かった。自分と運転手さんが食べ終わり、勘定を済ませると、おせっかいの運転手さんはまだ中にあった暖簾を勝手に出し始めた(苦笑)。

戦後から店を開いたり、引き継いだ方達の年齢は70代から80代。もちろん仕事を辞めてもおかしくない年齢だが、後継者が居ない店も多く、ここのところ知らぬ間に店を閉められていたと知ることも多い。「おか茂」のような繁盛店でもあっけなく閉店とは…。5月から御代が「令和」に変わるとあって、この月末あたりを区切りとして廃業する店がまだいくつも出るのではないかと胸がザワザワ…。(勘定は¥1,330)

以前の記事はこちら

※平成31年4月27日を以って閉店されるそうです

 

手打うどん おか茂

愛知県名古屋市西区那古野1-7-16

 

( 名古屋 なごや 那古野 なごの おかも カレーうどん ミンチカツ メンチカツ 円頓寺商店街 肉の丸小 麺類食堂 大衆食堂 あかいた 閉店 廃業 )

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ヴィンテージ・トラブル @名古屋・クラブクアトロ

2019年04月19日 | ライヴ(日本公演)

ヴィンテージ・トラブル (4月16日 名古屋・クラブクアトロ)

ヴィンテージ・トラブル(Vintage Trouble)が昨年に続いて来日。昨年は普通に”名古屋飛ばし”に遭ったので(笑)、名古屋には前回の2016年以来3年ぶり。名古屋パルコ8階のクラブクアトロへ。ここに足を踏み入れたのは何年振りだろう。こんなに小さいハコだったか。前回のダイヤモンドホールが1000人、こちらは500人のキャパシティー。まさかスケールダウンするとは思わなかったが、それでも満員には程遠い客入りだったので次も名古屋は飛ばされるだろう(笑)。しかしもうこんな所で演るスケールのバンドじゃないはずなんだけどなァ。

スカスカのフロアーでハイボールを呑みつつバンドの登場を待つ。客の年齢層はやはりちょっと高め。やっとフロアーが埋まり始めて定刻にバンドが登場。ヴォーカルのタイ(Ty Taylor)は少し痩せたかな。以前のように全員スーツでビシッとという衣装ではないが、相変わらずカッコイイ。意外にもいきなりスローな曲でのスタート。伸びのあるヴォーカルは変わらず素晴らしい。しかしすぐにヒートアップして小さいステージを縦横無人に走り回り、ステージからも飛び出て客席を駆け回り、まだ前半でこんな状態に(↓・イメージです)。

新しいEPの曲は予習してきたが、スローな曲が多く、少し新機軸もあり(故に「Chapter Ⅱ」という名前か)タイがトロンボーンを演奏する場面も。前回居たかどうか記憶にないが、キーボード奏者も加わって音に厚みがあった。結局EPからは4曲程演ったのかな。タイは相変わらず客に普通に英語で話しかけているが、最近の客は英語のヒアリング能力が上がっているのでコミュニケーションも問題なし。昔のライヴはMCになるとシーンとしてアーティストが「ダメだこりゃ」と苦笑する場面がよくあった。ま、彼の場合はそんなに難しい事を喋りはしないが、レスポンスさせたり、強引に一緒に歌わせてしまう力量というか熱量がある。バンドが結成されてからそろそろ10年近くになるはずだが、スタイルは変わらずといったところだろうか。にしても、タイが「”Bomb Shelter Sessions”持ってる人?」「”1 Hopeful Rd.”持ってる人?」ってって訊いていった時にあまり手が挙がらなかったのは…。オイ、みんなアルバムは買おうよ(苦笑)。

さて、今回のライヴも大満足だったかというと実はそうでもなくて…ラストに「Blues Hand Me Down」で締めた頃にはどうしても焼き直し感を感じたのも正直なところ。3年前のデジャヴ。前回のアルバムから早や4年。昨年今年とやっとEPは発売したものの、やはりその間ライヴ以外の露出が少なく、以前あった激しい勢いは落ち着いてしまった。もっとアルバムを出してガンガン攻めてくるかと思いきや寡作で、こちらのもっと聴きたい欲求もしぼみがち。すでにセカンドからそういう雰囲気だったけれど、どうせソウルフルな方向に舵を切るなら思い切ってホーン隊を入れるっていうのも手だと思うし(実際ライヴでのトロンボーンの音色は良かった)、ハードなギター・ロックとソウル・ミュージックの融合という初期の彼らの魅力は、もっともっと引っ張ってもよかったんじゃないか。フル・アルバムが無理でもライヴ・アルバムを発表していれば、クール・ダウンしてしまわずに済んだのだが…。

 

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いしぐれ珈琲 (2) @岐阜県岐阜市

2019年04月19日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜タカシマヤ南地区の再開発に伴って閉店した「いしぐれ珈琲」がさほど遠くない日ノ出町に移転。通りかかったので寄ってみた。すぐ向かいは喫茶「田中家」、両脇には多国籍料理の「ラロトンダ」、ひとつ飛んでとんかつの「清楽」という立地。ガラス面の多い店舗のドアを開けると主人が先客と談笑中。店の中は前よりも広いのでなんだかガラーンとして、豆も並んでいる訳でもないのでどうしたらいいのか分からない。そのうちに先客が退店し、主人が声を掛けてきた。豆を買いに来たことを確認すると「どんなの飲んどるの?」と尋問が始まった(笑)。珈琲豆の種類を覚えるのは自分には無理なので、携帯電話にメモってあった銘柄の国名と地域を伝えると「あー、そこの…、畑は?」と恐ろしくニッチな事を…(苦笑)。正直に「そんなの覚えていない」のと、「今飲んでいるやつと違うタイプのコーヒーを飲みたい」旨を伝え、主人に伝える。相変わらず主人のおしゃべりはその間も止まらない。すごい知識だなァ。自分なんていろんな物の名前が思いだせないことばかりで気が滅入る毎日だというのに…。そして冷蔵庫からグアテマラの「ウェルディナンゴ ラ・ボルサ農園」というのを取り出した。異論も反論も出来るはずがないのでそれをいただいて帰る。

ちゃんと冷蔵庫で保管するように言われていたのでその通りにした珈琲豆を取り出し、ミルで挽いてペーパードリップで落とす。マグカップとドリッパーを温め、ゆっくりと湯を落としていく。粉の盛り上がり(ガス)がすごい。オリーブオイルをたらして塩を振ったバゲットをつまみにいただく。強い焙煎香はなく、すっきりとした味わい。酸味もほどほど。ここの豆の香りは”フルーティー”と称されることが多いようだが、自分にはよく表現出来ない。ま、今回も「ハー、イイカオリダナー」と言いながらガブ飲みするだけだ。毎朝ガリガリと豆を挽く習慣が付いてきた。朝に嗅ぐコーヒーの香りは、近くに横たわる要介護老犬のニオイを一瞬だけ落としてくれる(笑)。(勘定は¥1,000)

移転前の記事はこちら

いしぐれ珈琲

岐阜市日ノ出町1-7

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 柳ケ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 オーナーロースターの店 自家焙煎 自家焙煎珈琲 コーヒー 岐阜高島屋 再開発 移転 開店 )

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冨田酒造有限会社 @滋賀県長浜市

2019年04月18日 | 滋賀県(老舗)

滋賀県の湖東・彦根に続いて、湖北の木之本~湖西へ遠征。朝早くに家を出て21号ではなく303号を使ってスイスイと到着。以前に訪れた近代建築を再訪し、風情ある古い街並みをウロウロ。まだ開いている店は少ない時間帯だが、この日は車だったので酒も買って帰ろうと、街道沿いにある「冨田酒造」へ。格子があり杉玉がぶら下がっている江戸時代の建物を訪れた。こちらの代表銘酒は「七本槍」。最近の酒造は若返りが進んでいて、こちら「冨田酒造」も立派なHPを用意し、様々なグッズを販売している。店に入ると酒は綺麗にディスプレイされ、それらグッズも並んでいた。何か面白い酒はないかなと吟味していると”精米歩合80%”という酒があった。通常酒は精米歩合が低いほど米を磨いているという事なので、綺麗で呑み易い酒が出来ると言われている(例えば吟醸酒は60%以下)。削れば削るほど出来る量も減るので値段は高くなることが多い。なので競って精米歩合を声高に宣伝することも。自分は以前はそういう酒も沢山呑んだけれど、いわゆる”吟醸香”はそこそこで、しっかりとした吞み口の酒が好きなので、店ではいただくが自宅ではほとんどが通常の純米酒。最近は好んで本醸造酒も呑んでいる。本醸造酒でも70%以下なので80%ってほとんど味わったことがない。これだ、という訳で「七本槍・純米八十%精米火入れ」というのの4合瓶を購入してみた。

訪れた先では時間の許す限り地元のスーパーに入って”地元ならでは”の品を買って帰るようにしているが、近くに彦根に本社のあるスーパー「平和堂」があったので、食品コーナーから「鮒ずし」「さば姿寿司」を買って一緒に持ち帰った。「七本槍・純米八十%精米火入れ」はしっかりとした色付き。きっと炭濾過も少なめなんだろう。店のポップに「米本来の風味」と書いてあった気がするが、なるほどしっかりと発酵の香りや酸味が残っていて、グッとくるボディ。でも決して呑みにくい訳ではなく、今の自分の好みにはぴったり。80%でこんなにキレのいい酒が出来るのならあまり磨く必要ないんじゃないかなとさえ思ってしまう。「鮒ずし」の強い酸味と発酵臭にも渡り合える旨さがあった(スーパーで作っていると思われる「さば姿寿司」は頭もヒレもそのままで目玉の穴にまで酢飯が詰まっているので家族には不評だった・笑)。もちろん燗をつけてもいい。これなら1升瓶で買えば良かったかな。(勘定は¥1,566)

 

↓ 「冨田酒造」の敷地内には木造3階建ての建物も。板で塞がれているが酒造りに関係する建物だろうか。

 


 

↓ 以前この通りにあった「旧・滋賀相互銀行木之本支店」は残念ながら取り壊され、更地になっていた。他の建物はそのまま。下は2階外壁と窓廻りの装飾が素晴らしい「たばこや呉服店」(建築詳細不明)

 

↓ 観光案内所の役割もしている「きのもと交遊館(旧・湖北銀行木之本支店)」(昭和10年・1935・建造)。横から建物の奥を眺めると道路際の建物以外は完全にリファインされているのが分かる。

 

↓ 以前に見た時よりも更に風化が進んでいるように見えて心配な木之本駅前の「江北図書館(旧・杉野文庫)」(建築詳細不明・伊香農業協同組合事務所移設?)。2階の割れたガラス窓はそのままのようだし傷みも激しい。図書館としてちゃんと稼働しているのだろうか。

 

↓ 北国街道沿いの木之本牛馬市跡の建物(写真下左・建築詳細不明))と、清酒「北国街道」を醸す「山路酒造有限会社」(写真下右・建築詳細不明)。こちらでは次回に酒を買ってみよう。こういう古い建物も当たり前のように点在するのがこの辺りのすごいところ。

 

 


 

 

冨田酒造有限会社

滋賀県長浜市木之本町木之本1107

 

( 滋賀 しが 長浜 ながはま 木之本 木ノ本 きのもと 酒蔵 しちほんやり 清酒 日本酒 北国街道 近代建築 )

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來杏 担担麺房 シンフォニー豊田ビル店 @名古屋市中村区・名駅

2019年04月17日 | 名古屋(中村区・西区)

随分前だが飲食をアカデミックに語るある方のツイッターで”名古屋式汁なし担々麺”という記述があって「?」と思ったことがある。あまりこのブログには載せていないが、自分も大好きで時々無性に欲して食べに行くのだが、たぶん平打ちの中華麺を使った胡麻とラー油主体の担々麺の事で、名古屋では「想吃担担面(シャンツーダンダンミェン)」や「杏亭」が有名な店か。これが”名古屋式”という認識が無かった。他所で汁なし担々麺を食べたことがないので分からない。自分はシャンツーに時々行くが、この食べ物の始祖はどこなのかなと少し調べていくと、ある店のHPに気になる記述があった。それがこの「來杏(らいか)」。オーナーシェフの経歴に「想吃担担面」「杏亭」の店舗プロデュースや総料理長、商品開発をやったと書いてある。ということはこの方が創始?元は同じなのか?

…なんて調べているうちに食べたくなり、訪れたのは担々麺に特化した名駅シンフォニー豊田ビルの「來杏 担担麺房」(本店は休業日だった)。カウンターに腰掛けメニューを眺める。もちろん「汁無し」をいただこうと思っていたが、「白ゴマ」「黒ゴマ」「四川青山椒入り」などの種類があって惑わされる。自分は自宅の庭に生る大量の山椒の実を乾燥させてミルで使っているくらいの山椒好きなので「四川青山椒~」というのに惹かれたが、まず基本は一番上の品かなと「白ゴマ汁無し担担麺」を注文した。

さほど時間はかからず「白ゴマ汁無し担担麺」が登場。最初から小ライスが付いている。「よく混ぜてお召し上がり下さい。」との事なので言いつけ通りしっかり混ぜて手繰る。麺はきしめんやフェットチーネといってもおかしくない平打ちの麺でむちっとした食感(食感としてはフェットチーネに近いか)。濃厚なタレは胡麻が強く、かなり甘い。香辛料の辛さはちょっと後からやってくる。旨い。辛さや痺れは大したことないので食べやすさは他の店と共通。目の前に花山椒のホールや、鎮江香酢が飾ってあったけれど頼めば出してくれるのかな?。麺量はさほど多くなく、残ったミンチやタレ、ラー油でご飯をいただく寸法。自分は外食で”ねこまんま”はやらないタチなのでぶっかけたり混ぜたりはせず、それぞれでいただいた。これが本当に名古屋独自というのなら、”台湾ラーメン”や”台湾まぜそば”と同様に他所の土地でも人気が出る可能性もあると思うんだけれど、どうかな。(勘定は¥900)

來杏 担担麺房 シンフォニー豊田ビル店

愛知県名古屋市中村区名駅4-11-27 シンフォニー豊田ビル B1F

 

( 名古屋 ナゴヤ らいか ライカタンタンメンボウ 担担麺 担々麵 たんたんめん 汁なし担々麵 四川 四川料理 シャンツーダンダンメン あんずてい )

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魚のいち幸 @岐阜県岐阜市

2019年04月16日 | 岐阜県(岐阜)

バスで鷺山へ向かい「鷺の湯」の激熱の湯で汗を流した後に、どこかでビールを呑める場所はとバス停で検索。近くにショッピングモールはあるが、そういう所は嫌だなとその近辺を探すと鮮魚を扱う料理屋があったのでバスで向かう。辿り着いたのは「魚のいち幸」。魚屋がやっている料理屋のようで創業は昭和60年(1985)だそう。店舗の入口は魚屋の隣の普通の住宅の玄関のような場所。開けても普通の玄関。奥から出てきた方(女将さん?)に「1人でもいいですか?」と声をかけると「どうぞどうぞ、2階へ。」と招き入れられた。本当にひとんちみたいだ。2階はテーブル席のある部屋と入れ込みの大広間になっているようで、大広間の端の卓に案内される。夜営業が始まったばかりの時間でまだ他に客は居ないが、案内されたのは卓が窓際にぴったりと寄せられた隅の席。なので外(正確には閉められたカーテン)に向かって座ることになる。うーん…。

注文は何と各卓に用意されたタブレットで。ハイテク。ちょっと暑いくらいの暖房と演歌のBGMの下、タブレットに載った数多い品で迷う。銭湯で汗をかいてきたのでまずは瓶ビール(キリンラガー)。ビールに合わせて「甘エビコロッケ」「もつ煮」を選んで注文した。冷えたビールをカーテンに向かってグイッと…、ひとりぼっち感が半端ない(笑)。昼は少しでも多くの客を座らせる必要があるだろうが、この早い時間帯に広間に背を向けさせ、外の景色でも見えるのならまだしも、目の前がカーテンというこの席じゃないとダメかな…。すると店員が来て「もつ煮」は売り切れだと言う。あれ、タブレットの意味は?(笑)。ハイテクなのか、ローテクなのか…。「甘エビコロッケ」は熱々で甘エビの香りが凄い。オーロラソースで美味しくいただいた。

越前(福井)からの仕入れが得意なようなので「越前ガサえび唐揚げ」、それに「一本義」を2合を追加。”上燗”でお願いしたが、店員が戻ってきて「ぬる燗でよかったですよね?」と再確認されたので”上燗”は通じないようだ(これは仕方がないかな)。「越前ガサえび唐揚げ」は竜田揚げのような衣が厚く、そこが油を吸ってしまい、ややくどくていまひとつ。「ホウボウの刺身」を追加。出された皿はつまが手前で刺身はカーテンの方を向いていたが(苦笑)、歯応えもあって白身特有の甘味も感じられ旨かった。いろいろあってちょっと酒の量とのバランスが狂ったので食べ足りないが、河岸を変えることにしてタブレット操作で勘定をしてもらう。支払いは玄関をいったん外に出て隣の魚屋で。ハイテクなのか、ローテクなのか…(笑)。多人数なら楽しめるかも。(勘定は¥3,200程)

 


 

↓ 初めて「鷺の湯」を利用してみた。やや小さめの浴場で、湯船も小さめ。薪で沸かしているらしいが”チンチン”(笑)。44~45度くらいあるんじゃないか。熱い風呂好きの自分も体が赤くなる(だんだん快感に…)。なので湯船に浸かる人は少ない。

 

 


 

魚のいち幸

岐阜県岐阜市則武428-8

 

( 岐阜 ぎふ いちこう 魚のいちこう 鮮魚 海鮮料理 魚屋 越前 福井 カニ料理  ランチ 銭湯 )

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