ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

角丸 (3) @岐阜県関市

2019年10月09日 | 岐阜県(中濃・老舗)

鰻好きの親戚が来たので両親を含む7人の大所帯で車を出して岐阜県関市の鰻屋「角丸」へ。あまり記事にはしていないが、特に大人数の時はよく利用する明治創業の老舗。鰻の名店が多い関市だが、人気店は並んだり混雑したりするので高齢の両親には無理(そもそも2人とも並んでまで食べない)。大箱で使い易いこちらを選択することが多いのだ。店は「新長谷寺(吉田観音)」の参道にある。地元の人は”きったかんのん” と呼び、昔は参道に他にも鰻の店があったそう。お参りするのはハレの日が多かっただろうから「今日は鰻でも」ということが多かったのだろう。特に予約は入れていなかったが問題なくテーブル席に案内された(高齢の両親にはテーブル席の方が都合がいい)。

男衆はビール(キリンラガー大瓶)と酒を鈍燗(どんかん:ぬる燗の意)で注文。品書きには無かったが紙短冊に「肝焼き」があったので、それと「鯉の洗い」を、丼ぶりはみんな「上鰻丼」を注文し、うちの高校生の息子は”大盛”にしてもらった。すぐに酒類と「肝焼き」が登場。続いて「鯉の洗い」が出てきた。「鯉の洗い」は酢味噌で。もちろんこの地方なので味噌は赤味噌だ。かなり濃いめの酢味噌で鯉をやりながら酒をいただく。わいわいと談笑していると丼ぶりが登場。息子の分はご飯がてんこ盛りだ(鰻の量は同じはず)。大盛には別容器で追加タレも用意されている。其々には守口漬ときゅうりの漬物、しっかり肝も入った吸物が付く。こちらの鰻はもちろん地焼き。関の鰻は焼きが強めなのも特徴だ。でも身はふわっとしていて焼きたてはやっぱり旨い。この店には随分前から出入りしているが、焼方が若い衆になってから旨く(上手く?)なったと思うのだがどうだろうか。しっかりお腹を満たして、ずっと現役で帳場に出ていらっしゃるご高齢の大女将さんに勘定してもらった。(勘定は¥27,000程/7人)

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川魚料理 角丸

岐阜県関市東門前町21

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき 関市 かくまる 鰻 うなぎ 鰻丼 うな丼 老舗 しげ吉 辻屋 孫六 みよし亭 栄屋 )

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Living After Midnight : The Best Of / Judas Priest

2019年10月08日 | ハードロック・へヴィーメタル

Living After Midnight : The Best Of / Judas Priest (1998)

うっかりジューダス・プリースト(Jusas Priest)を聴いてしまった(笑)。昨年来日した時の東海地方でのライヴ会場が「バロー文化ホール(多治見市文化会館)」と聞いて笑ってしまい(行けば良かったナ…)、つい昔のPV「Breaking The Law」をネットで検索。これを見てまた笑ってしまい、耳から離れなくなった。彼らのアルバムは1枚も持っていないし、代表曲数曲、若い頃にテレビで見た「US Festival '83」に出演していた際の曲ぐらいしか知らないが、彼らの”これこそへヴィーメタル”というような(ちょっと馬鹿馬鹿しいくらいの)ファッションとは裏腹にシンプルな楽曲が耳に留まってもいた。あのファッションというか様式美は受け入れられないが(笑)、楽曲は心地良い。ならまずベスト盤で聴いてみようとこのコンピ盤を買ってみた。

収録されているのは1979年から発売された1998年までの楽曲。この選曲が妥当かどうかは全然分からない。件の「Breaking The Law」がライヴ・ヴァージョンだったのは残念。あのシンプルなスタジオ・ヴァージョンの方がグッとくるのに。動いている彼らを見ずに曲だけ聴いていると、特に初期はAC/DCをも彷彿とさせるシンプルなロックンロール(言ってもブライアン・ジョンソンのヴォーカルだって特殊だ)。気持ちイイ。全盛期のロブ・ハルフォード(Rob Halford)のヴォーカルの伸びは驚異的。後期になってBPMが高い曲になると、自分が大の苦手な日本の某ヴィジュアル系ロックバンドのよう。楽曲の印象もヴォーカル・スタイルもそっくり…。それはさておき、この歳になってへヴィメタを聴くとは(笑)。初期のアルバム、買ってみようかな。

中古店にて購入(¥300)

  • CD  (2008/4/29)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Sony BMG Europe
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ブルドンネ @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年10月08日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜公園からすぐ、長良橋南詰にあるカフェ・レストラン「ブルドンネ」へ。創業は昭和50年(1975)とのこと。もう少しでランチタイムになろうかという時間。赤い風鈴が鈴なりにぶら下がっていてシャランシャランと奏でている入口から中に入ると、休日とあって店内にはモーニング・サービスを楽しむ客が多数。キッチンを囲む半円形のカウンター席に座らせてもらう。訊くと「ランチはもうあと少しだけ待って下さい。」との事なので、メニューを眺めながら待たせてもらった。調理場にはきちんとコックコートを着た調理人が4人、給仕女性は3人。店内は年季が入っているが洒落ていて、天井にステンドグラスがあったり、きちんとテーブルクロスが掛かっているなど、ちょっと(昭和の)大人の雰囲気。しばらくすると「ご注文どうぞ。」と告げられた。表に”本日のランチ”として「オムライス」が出ていたので迷いに迷ったが、結局頼んだのは以前読んだ記事で紹介されていた「パリング・セット」というもの。

ずっと普通の喫茶店だと思っていたが、こちらはまごうかたなき洋食屋(それもちょっと格式の高い)だ。オルゴール音楽の下、コース形式でまずオードブルが登場。綺麗に平皿に盛り付けられたサーモンマリネ、ポテトチップなど。別皿の生野菜のサラダは和風のドレッシングで。そしてメインはボウル型に焼き上げられたパンをくりぬいて海老マカロニグラタンが満たされた豪華な一品。中のグラタンはサラッとしていてチーズの風味もあるが味付けは強くない。決壊を防ぐためにまずグラタンの水位を下げ、周りのパンを崩していく。パンは外側がしっかりと硬く、それ自体に甘味もある。グラタンと一緒に口に含んだり、それ自体を食べたりして楽しんだ(ワイン呑みたい…)。この他にもレーズンパン、ライ麦パン、ガーリックトーストが付いていて、サイフォンで淹れられたコーヒーも付くという豪華版ランチ。料理のそこかしこに格式の高さが感じられる。こういう料理を作る店が出す一般的な洋食メニューも気になるなァ。この店を街の喫茶店扱い出来るって贅沢だ。次は何にしようかな。(勘定は¥1,300)

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※2020年4月7日を以って閉店されました

 

 


 

↓ 店の道を挟んだ向かい側にある「忠節用水分水樋門(通称:ロボット水門)」(昭和7年・1932・建造)。何故このデザインになったのか知らないが、どう見たって角か耳に見える姿が可愛らしい。

 

 


 

 

カフェレスト ブルドンネ

岐阜県岐阜市上材木町374-1

 

( 岐阜 ぎふ BURUDONNE 喫茶 洋食 モーニング モーニングサービス ランチ カフェレスト Cafe 近代建築 近代化産業遺産 閉店 廃業 )

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角〇支店 @名古屋市熱田区・六番町 (※閉店)

2019年10月07日 | 名古屋(熱田区・中川区)

地下鉄の六番町駅を降りて幹線道路を渡り、さして何も無さそうな住宅街の路地を入って行くと麺類食堂「角〇支店(角丸支店)」がある。創業は昭和42年(1967)だそう。支店というからには本店があったのだろうが、どこが本店かは分からない。かすれた看板の下にストライプのテント、”名代きしめん”の文字が清々しい白い暖簾が掛かっていた。間口は狭く、ガラス木戸を開けると中は古い木製テーブルが4つのみ。年季の入った素晴らしい佇まい。先客は高齢の客ばかり3組と盛況。壁に下がった品札の値付けはどれも安い。その中から「天むす麺」というきしめんと天むすのセットをお願いした。暑い中歩いてきたので(訪問8月末)きしめんは”ころ”で。給仕は年配の男性(主人?)、奥が厨房になっていて女将さんともう1人の男性が調理をしている。麺を茹でる大釜や、麺を上げる大笊が見えた。

テレビを眺めながら待っていると盆にのせられた「天むす麺」が運ばれた。じゃがいもと人参の煮物の小鉢、たくあんときゅうりの漬物が付いている。きしめんの上にはほうれん草、甘くない揚げ、花鰹がのせられている。刻みネギとすり生姜は別皿に。つゆの色は濃くなく、やや塩気の強い味付け。汗をかいて歩いてきたのでちょうどいい。温度は”ぬる”程度だった。きしめんの麺には透明感のあるタイプと白っぽいタイプがあるがこちらは白っぽいもの。天むすが凄い。大きい物が3つも。普通の天むすは海苔が袈裟掛けにしてあるものが多いが、こちらは大きいからか周囲をぐるっと囲むように巻かれている。海老の天ぷらは揚げたて、おむすびのご飯も熱く握りたて。形は無骨だが塩気が効いていて旨い。3つもいただくとお腹はいっぱい。満足。次は「カツ丼」を食べよう。(勘定は¥600)

  

 


 

↓ 熱田区西野町にある「村木鑿泉探鑛株式會社」(建築詳細不明)。”鑿泉(さくせん)”とは井戸を掘ることを指すのだという(難しくて絶対書けない)。壁面も社名もタイルで出来ていて、洋風な瓦、玄関脇に植えられたシュロも含めてなかなか雰囲気のある建物。いつ頃の建物なんだろう。

 

 


 

 

角〇支店 (角丸支店)

愛知県名古屋市熱田区四番2-7-24

※閉店されました(令和5年12月現在)

 

( 名古屋 なごや 六番町 かくまる支店 かくまる かどまる支店 かどまる 麺類食堂 大衆食堂 中華そば ラーメン 定食 丼物 てんむす 探鉱 )

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はしもと @愛知県江南市

2019年10月06日 | 愛知県(尾張)

愛知県江南市方面に用事があり、昼食を摂る店を探す。この近辺には詳しくなく、特に江南ではいつも道に迷うので(東西南北でない斜めの道を走っているとどこに居るのか分からなくなる…)スマホに連れて行ってもらったのは、宮後町にある「はしもと」。表のかすれたテントには”おでん・たこ焼・軽食・飲物”と書いてあり、暖簾には”お好み焼”と染め抜かれていた。店に入るとテーブル席が2つ、小さい小上がり席が2つ、あまり使っていなさそうなカウンター席があり、調理場にはご高齢の女将さんが1人。小さなおかず棚があり、何品かおかずも入っている。テーブル席に座り、壁に掛けられた白い品札を吟味。「ラーメン」「うどん」「焼肉定食」なども。その中から「焼そば・肉玉子入り」をお願いした。調理場に置かれた鉄板で調理が始まる。まだジューッとも言わない鉄板の上に具材と麺が投入された。広げたままかき混ぜたりせず、じっくりと火を入れている。

テレビを見ながら調理を待っていると後客が入って来た。この店には似つかわしくない中年の欧米人男性と日本人男性。するとその欧米人が「ママサーンッ!ゲンキデシタカー!」「シンパイシタヨー!」(※病気で少し休んだらしい)と日本語で話し始めたのでビックリ。常連客のようだ(笑)。煙草に火をつけるときも(自分に向かって)「シャチョー、タバコノ煙ガイッチャウケド、スイマセン。」(※男には誰でも「シャチョー」と呼ぶようだ・笑)。(自分の乗ってきた車を見て)「シャチョー、コノミセニ”✕✕(車名)”ノッテクル?(笑)」とペラペラで異常に人当たりがいい(←馴れ馴れしいとも言う)。しかも自分でおかず棚から惣菜を取った後の注文が「ツメタイ日本酒クダサイ。」だって。お国を訪ねるとポーランドだそうだ。こっちで商売をやっているのだろうが、車に詳しいから車関係かな。それにしても通う店が渋いなァ…。

そんなこんなで賑やかにしていると「焼そば」が登場。黄身の小さな目玉焼がのっていて、具材は豚肉にキャベツ、脇に紅生姜が添えられている。熱々のところを手繰っていく。どんなソースかは分からなかったがたっぷりめで味付けられ、味はやや濃いめ。旨い。麺量は少し多めだったが、あっという間に平らげた。席を立って勘定してもらい外に向かうと、件のポーランド人は「シャチョー、オイシカッタデショ?、マタキテネ!」だって(笑)。あー面白かった。(勘定は¥360)

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はしもと

愛知県江南市宮後町出屋敷-98

 

( 江南 こうなん 橋本 食堂 大衆食堂 麺類 おこのみやき お好み焼き やきそば 焼きそば 鉄板焼 麺類食堂 )

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ライオン @岐阜県岐阜市

2019年10月05日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市弥八町にある鉄板焼きの「ライオン」へ。外看板に「1932」とあったので、創業は昭和7年ということだろうか。戦前からの店だとは知らなかった(未確認)。先日甚衛町の「ニューライオン」へ行った時に、次はこちらにと考えていた。こちらは「ニューライオン」の奥様のご実家だとか。つまり「ニューライオン」でも有名な”味噌ステーキ”は外看板通りこちらのオリジナルだろう。店に入るとカウンター席があり、鉄板で調理をするコックコートの主人の姿が。クラシックな佇まいの店内は、現在は使ってはいないようだが地下も2階もあるようだ。カウンター席には同伴と思しき客が何組か。場所柄そういう客が多いのだろう。朗らかな女将さんがメニューを書いた黒板を持って来てくれた。値段が書かれていないのがちょっとドキドキ…。

意外にも大皿に盛った惣菜がいくつもカウンターの上に並んでいたので、まずは「どて煮」と酒を”ひや”でお願いしてみた。酒は「三千盛・銘醸」。江戸切子のグラスで皿にこぼしてくれる。居酒屋みたいだ(笑)。量が多いので一合以上あるかも。「どて煮」にはごぼう、こんにゃく、大根、きのこが入っている。その間に名物「元祖みそステーキ」をお願いしておいた。豚肉はブロックから切り出されている。しばらくして出された「元祖みそステーキ」は最初から1口サイズにカットされている。たっぷりと濃くて甘い味噌だれが絡めてあり、辛子を付けていただいた。味噌だれなので日本酒とも違和感無し。味が強いので肉の風味は消えてしまうが、脂身をかじった時の味噌との味の組み合わせはめっぽう旨い。添えられた生野菜サラダには和風のドレッシングがかかっている。それで口をリセットしながら皿を空にした。値段もごく普通だったので、次はもう少し他の物も頼んでみよう。(勘定は¥2,700程)

 

元祖みそステーキ 鉄板焼 LION (ライオン)

岐阜県岐阜市弥八町24

 

( 岐阜 ぎふ ライオン 味噌ステーキ 元祖味噌ステーキ みそステーキ 老舗 弥八地蔵 ニューライオン 洋食 鉄板焼 居酒屋  )

 

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Encore (Deluxe Edition) / The Specials

2019年10月04日 | レゲエ・スカ

Encore (Deluxe Edition) / The Specials (2019)

今年まさかのオリジナル・アルバム「Encore」を発表したスペシャルズ(The Specials)。こちらはそのニュー・アルバムにライヴ盤が付いた2CDデラックス・エディション。テリー・ホール(Terry Hall)を加えて再結成したのが2009年だから、再結成後10年も経ってからのオリジナル・アルバム発表には驚いた。しかも全英チャートで1位になったというのだからすごい。オリジナル・メンバーはもう3人のみ。

で、肝心の音はどうかというと…、これがなかなかいい。こんなに素敵に仕上がっているとは思わなかったので嬉しい驚き。もう年齢が年齢なので溌剌としたスカを期待すると外れるが、雰囲気としてはシングル「Ghost Town」('81)からスペシャルAKA名義の「In The Studio」('84)辺りのちょっとしっとりと落ち着いた都会的な感じ。当時ヒットした1981年の以降は参加していなかったテリーだが、元々のクールな(クール過ぎる…)歌い方はそのままに、当時と変わらず様々な社会問題(自身の鬱の問題までも)を歌詞にのせている。いまだに当時と変わらない問題があるという世界の現実はなかなか厳しいが、気負うことなく(つまり大袈裟にメッセージを唱えることなく)彼ららしいクールさで音楽とマッチさせていて完成度は高い。

2枚目は再結成後の2014年パリと2016年ロンドンでのライヴ音源。オリジナル・ドラマーのJohn Bradburyが無くなったのが2015年なので、2016年の音源(3、6、8、12)では新しいメンバーのGary Powellが叩いているようだ。有名曲に加えてボブ・マーリー(Bob Marley )の「Redemption Song」とルイ・アームストロング(Louis Armstorng)で有名な「All The Time In The World」の2曲が加えられている。特別出来のいいライヴでもないし、この頃の映像を見ると齢を重ねたテリーの相変わらずの仏頂面に引いてしまうが(笑)、音だけ聴いていると十分に楽しめる。

オークションにて購入(¥1,550)

  • CD  (2019/2/19)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import
  • Label: UNIVERSAL
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リトルハバナ @名古屋市中区・栄 (※閉店)

2019年10月04日 | 名古屋(中区)

暑い名古屋の街中を歩いていた。一度は涼しくなったと”見せかけて”酷い暑さはまだ続く(訪問9月)。首都圏の友人を辟易させた名古屋特有のまとわりつくような暑さは常態化してしまったかのよう。この日も上空からの強い日差しと、照り返すアスファルトからの熱気でクラクラ。どこかで涼もうと寄ってみたのは伊勢町通の古い雑居ビルの3階にある「リトル・ハバナ」。入口の鉄扉が一瞬入るのを躊躇させるも思い切って開けてみる。店内は見え放しの高い天井で扇風機が回っており窓も大きくて、なんとなく南米のオープンなバーを思わせる雰囲気(行ったことないけど・笑)。外れた時間とあって先客は1組だけ。カウンター席に座らせてもらいメニューを眺めた。ハッピーアワーで値引きがあったので久しぶりに「コロナ・ビール」を注文。呑むのは何年ぶりかな。

ちゃんとカットしたライムが吞み口に添えられていた。それが正式な飲み方なのかは全然知らないけれど、昔やったようにギュッとライムを絞ってボトルの中に落とし込んだ。爽やかな柑橘の香りと、ミネラルウォーターかと思うような軽い味わい(笑)。昼間に喉を潤すには悪くない。何を呑む時でも口に入れていなければダメな性分、何かフードを頼もうとメニューとにらめっこ。給仕の女性が声をかけてくれ「普段なら時間がかかる〇×がちょうどあと少しで焼き上がりますが…」と誘ってくれたが、あまりしっかり食べるつもりはなく、お腹も空いていないので「あまり食べられない」旨告げると「後は定番のナチョスとか…。」と言われたので、つい「じゃ。」と返事してしまった。皿が出てきてびっくり、お通し程度の量かと思いきや、平皿に盛られたフル・サイズの「ハバナ風特製ナチョス」。オイオイ食べられないって言ったのに…(苦笑)。たっぷりのチーズがかかって、煮た豆や野菜が沢山添えられている。しっかりと辛味があり旨いが、重い(←でも出された物はしっかり食べる)。追加は「クラシック・モヒート」。バカルディモヒートミントシロップで作られた。結局ベタなものばかり頼むことになった。ライムとミントの葉がたっぷりのモヒートを啜りながら、広い窓から入ってくる強い日差しを浴びた(一応冷房も動いている)。2人以上で来れば色々頼んでもっと楽しめるだろう。お腹いっぱいだ。(勘定は¥2,600程)

 

 

ラテンバル Little HAVANA (リトルハバナ)

愛知県名古屋市中区栄3-4-24 栄昭和ビル3F

※令和4年12月末を以って閉店しています

 

( 名古屋 なごや 栄 さかえ リトル・ハバナ バー ローストチキン Mojito Bacardi Corona 南米料理 BAR バー 昼飲み 昼呑み 閉店 廃業 )

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ひかり @岐阜県中津川市

2019年10月03日 | 岐阜県(東濃)

中津川駅前でずっと気になっていた大衆食堂「ひかり食堂」の扉を思い切って開けてみた。表に品書きも貼ってあるのだが、中の様子が分からないので今まで躊躇していた。2つ向こうの恵那の駅前にも同じ屋号の食堂があるけれど何か関係はあるのかな。店はカウンター席の他はテーブルが1つ、奥には小上がり席があるようだ。年配の主人が1人でやっている。カウンターの奥には先客が何名も呑みで出来上がっていたので、手前に腰掛けて卓上の品書きを眺める。「朝定食」なんていうのもあるようだ。東濃地方の様々なカツ丼を”亜種”と名付けて食べ歩いているので、カツ丼があると「もしやこちらも変わったカツ丼か」とつい注文してしまう。こちらでも結局「かつ丼」をお願いした。

すぐ前が調理場なので主人の一挙手一投足が見える。お世辞にも綺麗とは言えない調理場で、肉を叩き、バッター液に浸して、指でかき回し(笑)、パン粉をつけて揚げ鍋に投入。揚がったかつの端は切り落として(そこが好きなのに…笑)つゆを張った鍋に並べ、別で溶いた玉子を調理。丼ぶりご飯に盛られて完成。丼ぶりの蓋を開けると玉子の中には玉ねぎの他、カマボコやしめじも入っていた。つゆの色は薄めで味付けはやや甘め。煮詰まって濃い味の味噌汁と漬物を挟みながらガツガツと喰らっていく。ついつい亜種を期待してしまう東濃地方のカツ丼だが、そろそろそういうのもネタ切れか…。(勘定は¥650)

 


 

↓ 新町の「東海業務ソフト株式会社中津川営業所」(建築詳細不明)を再訪。何だか小奇麗で塗り直したようにも見えたが、前の訪問と比べるとあまり変わっていないようだ。

 

 


 

大衆食堂 ひかり (ひかり食堂)

岐阜県中津川市太田町2-3-21

 

( 中津川 なかつがわ ひかり食堂 食堂 大衆食堂 麺類食堂 ラーメン 中華そば 丼物 定食 酒場 近代建築 )

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やまだ @岐阜県岐阜市

2019年10月02日 | 岐阜県(岐阜)

長良橋南詰を「岐阜護國神社」方面へ向かった川岸の道に店がある”らーめん・おでん”の「やまだ」。この辺りは隅々まで散策し尽くしたと思っていたのに店の存在を全然知らなかった。昼間には全然気付いていなかったのだけれど、夜に近くに寄ると煌々と明かりが。長良川の反対側の岸には宿泊施設や店もあって明るいが、こちら側はこの店と「ホテルパーク」くらい。鵜飼の乗り場や風情ある町並みの川原町は橋の反対側なので余計に目立たない。「ホテルパーク」に宿泊する鵜飼観覧の客の”〆”の店なのかも。この日は岐阜城下にある銭湯「公園湯」で汗を流した後に、風呂上りの一杯を求めて歩いてみた。そろそろ鵜飼が始まろうかという時間。店に入ると手前は売店、奥にテーブル席が並んでいる。店は年配のご夫婦で賄っていらっしゃるのかな。卓上の品書きには「ラーメン」「焼きそば」「おでん」「ところてん」の4種のみ。喉がカラカラなので、何は無くとも「ビール」(サッポロ黒ラベル・中瓶)と「おでん」をお願いした。

まずはしっかりと冷えたビールとちゃんと冷やされたガラスコップが運ばれた。店は開放してあるので冷房は効いていないが、旨いビールの為にはそれもまた一興。乾いた喉にグイッと流し込む。…ウメーッ。皿に盛られた「おでん」は、がんも串、こんにゃく、厚揚げ、玉子というラインナップ。味噌おでんではなく、いわゆる関東煮。辛子が添えてあるので少しつけながらいただいた。ちょっとぬるめ。いくら気温が高いといってももう少し熱くしてくれても良かったんだけれど…。ひとつの種でグイッと一杯やっていると、あっという間に中瓶は空に。後は「ラーメン」か「焼きそば」くらいだが、もう少ししっかり呑みたかったのでバスに乗って河岸を変えることにして勘定してもらった。帰り際に鵜舟が行き交う水面を眺めながら長良橋のバス停まで歩く。鵜飼もあと2週間程で終わりだ。(勘定は¥1,180)

 

らーめん・おでん やまだ

岐阜県岐阜市湊町391-4

 

( 岐阜 ぎふ 長良川 ながらがわ 山田 ラーメンやまだ 中華そば 焼そば 酒場 ホテルパークみなと館 鵜飼 鵜飼い 長良川鵜飼 長良川温泉 )

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