ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

栄屋 (3) @岐阜県関市 (※閉店)

2019年10月17日 | 岐阜県(中濃)

毎年恒例になってきたこの時期の「栄屋」。岐阜県関市の本町通りにある大衆食堂。店に入るとこの日も先客が6組7名と、小さな店内にいっぱいの客。カウンターの端にかろうじて座らせてもらった。客の中には去年見た顔も。胸に近くの会社のネームが入っているのでひょっとして毎日通っているのかな。女将さんも客のみんなを「~さん」と苗字で呼び、「待たせてすいません。」と頭を下げている。客も分かっているので「ええよ、ええよ。」「私、後からでもええよ。」と優しく、相変わらず温かい雰囲気。今回は「カツカレー」をお願いした。

順番に調理が済んでいき、自分の「カツカレー」が登場。紙ナプキンが巻かれたスプーンとフォークを解く。平皿に盛られたカレーは細かく切った肉と玉ねぎの手作りカレー。量は多くないが意外にもしっかりとした辛さがある。そして肝心のカツは薄いのが4切れほど。値付けが安いのでこれは致し方ない。カツには最初から濃いくちのソースがかけてある…(苦笑)。自分はカレーとカツが合わさった時の、衣が甘さを増すような独特な風味が好きなので、本当は最初からソースはかけないで欲しいんだけれど…。同じ平皿にはレタスときゅうりが添えてあるが、こちらも最初からマヨネーズがかかっている。たくあんなどの漬物にもマヨネーズが(笑)。でも注文したごく普通の名前の品が自分の想像と違うと”ちょっと嬉しい”という倒錯した性分なので、これはこれで楽しい(←コレ嫁には全く理解出来ないらしい)。混むといけないのですぐに平らげて勘定してもらった。次は何にしようかな。(勘定は¥650)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4

 

大衆食堂 栄屋

岐阜県関市栄町1-8

※令和4年12月28日を以って閉店されました

( 関 せき さかえや さかえ屋 大衆食堂 麺類食堂 ランチ 洋食 ラーメン 丼物 定食 美濃町線 名鉄美濃町線 新関駅 廃駅 廃線 近代建築 看板建築 本町通商店街 閉店 廃業 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Stage / David Bowie

2019年10月16日 | クラシック・ロック

Stage / David Bowie (1978)

デヴィッド・ボウイ(David Bowie)が78年に発表したライヴ・アルバム「Stage」。小学生の頃から長姉が所有していたアナログ2枚組で聴き倒して、CDでは2005年に発表されたリマスター盤(ジャケ下)で購入した。でもそのリマスター盤、コレジャナイ…。音質の事ではなく、オリジナル盤と比較して曲順が元のコンサート形式に並び直されているのだ。もちろんそっちが正しかったと言われればそうだが、自分がアナログで聴き慣れたオリジナル盤は1枚目がヒット曲の数々、2枚目が当時発表された「Low」などの重厚なインストを含む曲順だった。本当のコンサートを体験していない自分はもちろんコンサートの流れは知らないし(知ったのは後にブートレグを聴くようになってから)、しっくりこない。そこで90年代にRykodiscから発売されたCDを改めて購入してみた(こういう事してるからCDの数が…)

自分は元々ボウイのCDはライコ盤で集めた。持っていなかったのはライヴ盤のみ。1曲目はもちろん「Hang On To Yourself」。コレコレ。やっぱりこうこなくっちゃ。そして「Ziggy Stardust」。この頃のバンドはカルロス・アロマー(Carlos Alomar)がバンマスのような役割をして、ギターもキング・クリムゾン(King Crimson)のエイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)など、腕っこきが勢ぞろい。ベルリンに走ってエレクトリックな音楽に触れた経験からかシンセサイザーも大活躍。自分がボウイを聴き始めた時期がこの頃なので、やはり細胞が喜んでいる(笑)。でもオリジナル盤はどうしてこの曲順にしたのだろう。やっぱり「Warszawa」から始まる地味な展開ではアピールしないと読んだのかな。そういえばあの頃も1枚目ばっかり聴いていたっけ。未成年の頃に聴き込んだ音楽って、オッサンになっても変わらずその頃の空気感を呼び覚ましてくれるし、明らかに今も影響し続けている。 

オークションにて購入(¥595)

  • CD  (1992/1/20)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label : Rykodisc
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

馬喰一代 各務原 @岐阜県各務原市

2019年10月15日 | 岐阜県(岐阜)

肉好きな高齢の父が誕生日だったのでみんなで何か喰いに行こうということになり、嫁が電話予約してくれた「馬喰一代」の各務原店へ。脇に駐車場があるということでこちらに。予約時に個室をお願いしたのだが「一応承りますが確約できません。」という返事だったとか。でもよく考えたらおかしな話で、時間を指定しているので”個室があるのか無いのか””利用出来るのか出来ないのか”しかない訳で、”確約出来ない”ってどういう状態なんだろう…。他に有力者でも来たらそちらを優先するのだろうか(笑)。アプローチを進んで中に入ると靴を脱いで上がるようになっていて、入れ込みの掘りごたつ風の席に案内される。個室のことを伝えると「お取り出来ませんでした。」とのこと。…何だか釈然としない(苦笑)。他には5~6組の客が居るが、小さい子供を含む家族連れの客が多くてかなり騒がしい。相変わらず流行ってるなァ。

予約時に伝えていたのは「炭火焼コース・桜」というもの。炭火焼というわりには目の前にあるのはロースター(笑)。先んじて前菜が用意されていて、飲物の注文が終わると次から次への料理提供が始まる。まずは飛騨牛の刺身数種。そして薄切りのタン。たっぷりのレタスサラダ。そして肉。部位はトモサンカク、クリ、サーロインなど。流石に肉質は良く、旨い。自分が歳をとってきたこともあるが、昔はむさぼるように食べていたたっぷりサシの入った肉も、この位の量で充分(高齢の両親はしっかり喰っていたが・笑)。焼く肉は多くないので網もまだ全然汚れていないが、早くも網替え。ソーセージ、牛ホルモン、野菜などが続き、ご飯、漬物、そしてデザートで了。自分が呑んだのは生ビールと酒(長良川)とハイボールとマッコリ。豚児は若いくせにサシの入った肉が苦手で、この量でも脂でやられて悶絶し、ご飯ばかり掻きこんでいた(笑)。次から次への食材摂取で慌ただしく、両親とゆっくりと呑みながらという雰囲気には程遠くなってしまったのがちょっと残念。(勘定は¥35,000程/5人)

 

飛騨牛一頭家 馬喰一代 各務原

岐阜県各務原市蘇原宮代町3-36-3

 

( 各務原 かかみがはら かがみはら ばくろいちだい 飛騨牛 ひだぎゅう 焼肉 しゃぶしゃぶ )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セキヤパン @岐阜県岐阜市

2019年10月15日 | 岐阜県(岐阜)

金華橋北の通り沿いの電柱に看板が出ていたので前から気になっていた岐阜市津島町の「セキヤパン」に行ってみた。中に入ってみると製造所に隣接していると思われるごく小さなスペース。棚やテーブルの上には菓子パン、サンドイッチ、食パンなどが並んでいた。タイミングなのか種類はあまり多くなく、この日は特に菓子パンがほとんどだったが、甘いのを食べる気分じゃなかったので「厚焼き玉子サンド」を購入してみた。袋に入れてもらい、自転車に乗って座って食べられる公園を探す。

「厚焼き玉子サンド」は濃い色をしたしっかりとした厚みの玉子焼きが挟んである。三角にカットされているが結構大きめ。片側にはケチャップが塗られ、もう片側には緑色…?。最初は何か分からなかったが、緑色といえばワサビぐらいしか思い付かない。かぶりついてみるとやっぱりワサビマヨネーズのよう(実際は玉子とパンと一緒に口に入れているのであまりよく分からない)。確かにアクセントにはなっている。ケチャップ側と合っているかというと…、どうかな(笑)。次は時間を変えて品揃えの多い時にまた寄ってみようっと。(勘定は¥280)

 


 

↓ 長良福光にある「旧・久保田内科」(昭和4年・1929・建造)を再訪。綺麗に維持されて整った壁面に、窓やら軒下やら玄関周りやらの凝った意匠が映える。いつ見てもカッコイイ。玄関口の石造りの門柱を見るとまるでヴォーリズ建築のような雰囲気。下からは見えないが屋根が赤いのもお洒落。

 

 

 


 

セキヤパン

岐阜県岐阜市津島町6-34

 

( 岐阜 ぎふ 金華橋 長良 ながら せきやぱん ベーカリー パン屋 総菜パン クリームパン ギョーザパン クロワッサン 近代建築 旧久保田内科醫院 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八千仙 @名古屋市中村区・中村区役所

2019年10月14日 | 名古屋(中村区・西区)

名古屋駅の西、太閤通から入った路地にあるとんかつの「八千仙」へ。名古屋近辺で”八千”が付くとんかつ屋といえば、錦三にあった大正時代創業の「ステーキハウス八千代本店」に関係がある店がほとんどのはず。もう少し東へ行った「八千代味清」も弟子筋。自分は残念ながらその本店の味は知らないし、店舗も写真で見た事があるだけだが、こちらも暖簾には”八千代分店”と書いてある。駅から歩いて辿り着き、店に入るとカウンター席といくつかのテーブル席。カウンター席に腰掛け、テーブル側の壁に貼られた品書きを眺める。”元祖味噌かつ”の掲示も。迷ったがカウンターの先客がビールをやっていたのにつられて「ビール」(キリンラガー大瓶)と、つまみにして楽しもうと「盛合せ定食」をご飯半分でお願いした。年配の主人はビシッとコックコート姿。年季が入っていても店内や厨房は掃除が行き届いている。

静かに調理が進み、コップに注いだビールをゆっくり2杯ほど喉に流し込んだ後で「盛合せ定食」が登場。平皿の上にはとんかつ、海老フライ、カニコロッケ、という三大洋食が勢揃い。トマトやレタス、千切りキャベツなどたっぷりの生野菜サラダが添えてある。とんかつは肉質軟らかく旨味たっぷり。旨い。ソースをかけていただく。カニ(クリーム)コロッケを頬張ると口の中が蟹の風味で満たされる。海老フライはプリッとした歯応え。レモンの輪切りが添えてあるので2口目はレモン汁をたらしていただく。半分とはいっても普通に飯茶碗1杯分あるご飯、三つ葉の入った赤だしとたくあんを挟みながら、フライ物との幸せな蜜月を楽しんだ。満足。次は何にしようか迷う…。「グラタン」もあるし、好物の「オムライス」や「カツカレーライス」もあるんだよなァ…。(勘定は¥2,000程)

この後の記事はこちら

 


 

↓ 名古屋最古の劇場、現役の映画館(ただしポルノ映画)「中村映劇」(※閲覧注意)(建築詳細不明)。その名の通り戦前は劇場、戦後に映画館になったのだとか。屋根部分に見られるデコレーションが渋い。2階席もあるという建物の中がどうなっているか気になるが…、ご多聞に漏れず”ハッテンバ”に違いないだろうから立ち入る訳にはいかない(笑)。

 

 

 

↓ ずっと前からこのままの姿で、このまま朽ちていくと思われる中華料理「福盛楼」(建築詳細不明)。いつ頃からこの様子なのか知らないが、べんがらって結構保つものなんだなァ。

 

 


 

 

名代とんかつ八千代分店 八千仙

愛知県名古屋市中村区西米野町1-86-4

 

( 名古屋 なごや 太閤通 大門 やちせん とんかつ ステーキ 八千代分店 八千代本店 洋食 エビフライ カニクリームコロッケ 近代建築 おおもん 中村遊郭 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

角忠 @愛知県江南市

2019年10月13日 | 愛知県(尾張)

愛知県江南市の麺類食堂「角忠」へ。車で走るのが苦手な江南市。この日も自分がどの辺りに居るのか何度も分からなくなりつつ店を探す。店は布袋駅からほど近い小学校の近くの住宅街の中にあり、およそ麺類食堂の店舗らしくない自宅を兼ねている建物。こりゃ何も情報源無しでは探せないわ。建物自体もそう古くなさそう。近くの駐車場に車を停め、暖簾をくぐる。中はこじんまりとしていてテーブルが4つ並んでいるのみ。建物から想像していたよりももっと年配の老夫婦でやっていらっしゃった。先客は3組でかろうじて空いていたテーブル席に腰をおろす。ぎっしり手書きされた品書きは定食類も充実していて値付けも安い。麺類食堂だけれど”うどん”は無く、きしめんが先頭というのも珍しい。本当は定食が食べたかったけれど、ご飯は抜くつもりでいたのでシンプルに「きしめん」を”ころ”でお願いした。品書き”ころ”とは載っていないが問題なく注文が通る。

程なくして「きしめん(ころ)」が登場。水面には甘く煮た揚げ、花鰹、刻みネギ、カマボコが浮いている。さっそく麺を手繰ると、プリッとしたいい感じの口当たり。やや濃いめの色をしたつゆは多めの量で、冷え過ぎていないので風味がよく分かって旨い。気持ちの良いのど越しを楽しみながらあっという間に食べ終え、つゆもゴクゴクとやる。これなら定食にすると付いてくる味噌串かつ、小鉢やご飯も難なく食べられただろう。次はお腹を空かせて「きしめん定食」か、正体不明の「平焼き」「夫婦ちょうちん」「中かきし」あたりを食べに来よう。(勘定は¥400)

この後の記事はこちら (2

 

角忠

愛知県江南市布袋下山町東200

 

( 江南 こうなん 布袋 ほてい かどちゅう 麺類食堂 大衆食堂 きしめん 中か 中かきし 中華そば ラーメン 定食 丼物 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第五十回記念 吉例顔見世 「碁太平記白石噺」「身替座禅」「瞼の母」 @名古屋市・御園座

2019年10月12日 | 歌舞伎・文楽

第五十回記念 吉例顔見世 「碁太平記白石噺」「身替座禅」「瞼の母」 (10月10日・御園座)

今年で50回を数えるという御園座の吉例顔見世公演。「顔見世」とは秋(本来は11月)に行われる歌舞伎興行で、「この1年この役者でやりますよ」という意味での”顔見世”なのだとか(現在は形骸化していると思われる)。今回は夜公演を選んでみた。仁左衛門の「身替座禅」と、現代語で演じられる新しい演目(昭和6年初演)が観てみたかったから。空席も目立つが、ひと月の長丁場なので平日の週中としたら、まあほどほどの入りといったところか。

まずは「碁太平記白石噺」。吉原の花魁(雀右衛門)を訪ねてくる生き別れた妹(孝太郎)と、父の敵を決意するお話。孝太郎はなかなかの田舎娘っぷり(不細工なところも)。要所でそっと助太刀をする惣六(梅玉)がかっこ良過ぎる役回り。近くに大向うの方が何名かいらっしゃったが、かける声の数も多くて締まりが無く、うーん…。これって掛け声のタイミングはほとんど決まっていると聞いたことがあるが、こんなに多かったっけ。ここぞっていう所で気持ち良く聞きたいものだが…。

今回は16時半始まりだったので、幕間にいつものように弁当や酒を持ち込むのは止めて、新栄の「川村屋」の上生菓子をいくつか買って持って来た。ペットボトルのお茶というのが不粋だが、抹茶を点てて水筒に入れる訳にもいかないし…(←水出しの方法もあるらしい)。

次は松羽目物の「身替座禅」。理屈抜きで笑える演目だが、奥方(鴈治郎)に嘘をついて色に走る殿様役を仁左衛門が演じる。これが楽しみだった。仁左衛門がかっこ良過ぎて鴈治郎とのギャップが最高。前回この演目を観た時は左團次だったが、うん、この鴈治郎演じる嫁でも絶対逃げたくなる(笑)。ハマり過ぎ。待女役の若い子のひとりがどうにも苦しそうな口跡。たぶん声変わりの年齢なのだろう。どの役者もこの時期は体も声も中途半端で役も与えられず辛いと聞く…。

自分の少し向こうの席に演目中ずっと喋り続ける年配の女性2人が居て、気が散ってしょうがない(でも注意出来るほど近くない)。係員に注意されてやっと3演目目で静かになった。他にも台詞の時に喋る人が居て…(これは隣だったので注意した)。みんな家でテレビを観ているようなつもりで観ているんだろうナ(怒)。静かなシーンでのタイミングででかいゲップをしたオヤジも居たし、何だか客の質が悪いのが残念。

最後は長谷川伸作の戯曲「瞼の母」。番場の忠太郎は獅童が演じる。彼の持つ雰囲気が、母を慕うやくざ者の役にぴったりとハマっている。キザな台詞も獅童にはよく似合っている。ただ、ほぼ現代語なので言葉がすっと頭に入ってくるのはいいが、それが逆にクサく聞こえてしまってせっかくの歌舞伎が歌謡ショーでも観ているような気分になってしまうのは否めない。型があるから仕方がないとはいえ、何だか演目全体のリズムも間延びしているように感じるし、実年齢よりも若く見えるという設定のはずのおはま(母)役の秀太郎は実際に高年齢だし、台詞回しも自分にはしっくりこない。あれだけ啖呵を切った母親が急に殊勝になって弱々しく息子を呼ぶのも”豹変”と感じられ、その感情の機微っていうのが今ひとつ伝わってこなくて…。この演目はちょっと苦手かも。


 

一、碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)

新吉原揚屋の場 

  • 傾城宮城野      雀右衛門
  • 宮城野妹信夫    孝太郎
  • 大黒屋惣六      梅玉

 

二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)

  • 山蔭右京       仁左衛門
  • 太郎冠者       錦之助
  • 侍女千枝       吉太朗
  • 同 小枝       千太郎
  • 奥方玉の井     鴈治郎

 

三、瞼の母(まぶたのはは)

  • 番場の忠太郎      獅童
  • 素盲の金五郎      亀鶴
  • 娘お登世          壱太郎
  • 鳥羽田要助        吉之丞
  • 金町の半次郎      國矢
  • 板前善三郎        松之助
  • 半次郎母おむら    吉弥
  • 水熊のおはま      秀太郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魚半 (3) @岐阜県岐阜市

2019年10月12日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに岐阜市初音町の麺類食堂「魚半(魚半食堂)」へ。車1台しか通れない狭い路地を何度もハンドルを切って店横の駐車場(1台のみ)へ。暖簾をくぐって店に入ると先客は1人だけだったのでテーブル席に座らせてもらう。この日は女将さんと娘さん(多分)の2人。ここだけの特殊なカツ丼にもかかる不思議なソース(餡)はオムライスにも使われていた。ということは「ハヤシライス」はもちろん…、ということで検証気分で「ハヤシライス」を注文。早速2人で調理が始まった。

しばらくして運ばれた「ハヤシライス」は…、やっぱりオレンジ色、狙い通りあのソースだ。和出汁がベースでトマトソース(あるいはトマトケチャップ)を加えて煮つめたような不思議なデミグラス(と言っていいのかな?)ソース。他の店でデミグラスソースが使われるような品は全てこのソースを使うのかな。唯一無二、面白い。炒めた豚肉と玉ねぎがたっぷり。それらの食感からいくと炒めてからその場でソースと合わせてあるだろう。この味をどう表現出来るか困るのだが、目をつむって味わうと”濃厚豚骨魚介ラーメンのスープのような組立の味”が。つまり豚と和出汁と…、あれ、トマトはどこに?。やっぱり説明は難しい。味が濃くてくどくなるかナと思ったが、瓜の漬物を挟みつつ、すんなりパクパクと完食。旨かった。次は「ミンチカツ」か「ハンバーグ」か。ソースはやっぱり…だろうな、きっと。(勘定は¥530)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4)(5

 

 


 

↓ 「御鮨街道(鮎鮨街道)」沿いに建つ金屋町の「岡本邸(株式会社サンアイ岡本)」(江戸文化文政期以前・建造、のち改造)。”卯建(うだつ)”も立派な大豪邸。元々は釣鐘の鋳造を行っていたのだとか。だからか通りの角には釣鐘が置いてある。

 

 


 

めん類・和洋食 魚半 (魚半食堂)

岐阜県岐阜市初音町13

 

( 岐阜 ぎふ はつね町 うおはん うおはん食堂 洋食 カツ丼 かつ丼 特製ソース 大衆食堂 麺類食堂 近代建築 おすし街道 献上 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しな川 @名古屋市瑞穂区・新瑞橋

2019年10月11日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

どての品川」といえば堀田にある店が有名だけれど、少し東に行った新瑞橋(あらたまばし)にも同様の店がある。それがこちら「しな川」。赤提灯がぶら下がる店の表で、立ったままどて焼や串かつをやるスタイルも同じ。店の形態からいって同系列じゃないかなと思うが(未確認)、こちらは”しな”が平仮名。まだ外は明るさが残っていたが店前までたどり着くと、外の立ちスペースはすでに満員。なので暖簾をくぐって中に入り、テーブル席に座らせてもらった。中はまだ混んでいない。こちらは老齢のご夫婦でやっていて、あちらよりも常連客が多い印象。立って呑んでいるのは全員常連だ。丁々発止やっているお二人を幅広い年代の客が優しく見守っている感じ。もちろん注文も急かさないし、とても温かい雰囲気だ。まずは酒をひや(常温)でお願いする。女将さんが1升瓶からガラスコップに注いでくれた。銘柄は白鶴かな(未確認)。「どてやき」を2本と「串かつ」を2本注文。中は冷房が効いていないのでちょっと暑い(訪問9月)。テレビでドラゴンズの試合を中継していたが、打ちこまれたとみえて「あぁーあ…。」というため息と共に早々にチャンネルが変えられた(笑)。

濃く煮詰まった味噌をまとった「どてやき」の口に放り込む。プルンとした口当たりで旨い。どては濃い味なので誤魔化され易いが、旨いものはやはり肉質がいいんだな。次は「串かつ」。主人に「味噌つける?」と訊かれたがソースで。こちらはやや脂身多めで細身。表から、店内から、はたまた電話で、と間断なく注文が入るが、女将さんが伝えたそれを主人はしっかりとソラで覚えている。凄いもんだなァ。自分ならあっという間にパニックになってしまうだろう。自分には珍しく「レモンチューハイ」を追加。これは缶の「氷結」だった。串の追加は「とん塩焼」2本。張りのあるクチュッとした歯応えがすごい。旨い。串で生キャベツを突きながら「串かつ」を追加。今度は味噌でお願いした。濃い味噌味が脂っぽいかつを上手く抑えて旨い。ここに座っていたら延々やれちゃう気もするが、大勢の学生客が入ってきたりしたので席を空ける。寄るにはちょっと遠いけれどまた来よう。(勘定は¥1,320)

 

どてやき・串かつ しな川 (しな川 新瑞橋店)

愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通7-10-2

 

( 名古屋 なごや しな川 しながわ 品川 品川新瑞橋店  どての品川 どて焼き 串カツ とんやき やきとん 居酒屋 酒場 立ち飲み )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小倉せんべい店 @岐阜県中津川市

2019年10月10日 | 岐阜県(東濃・老舗)

中津川駅の表通りは店が建ち並んでいるけれど、自転車で行ってみた駅裏にはほとんど店が見当たらなかった。線路沿いはどうだろうかと駅北東の地域へ。かつては商店や飲食店が沢山あったようだが、今はその残滓がちらほらと見られる程度。そんなちょっと寂しい栄町付近を散歩。そちらにあった「小倉せんべい店」に立ち寄ってみた。創業は大正8年(1919)。ちょうど100年を迎える歴史がある。看板は作り直したのだろう、まだ真新しい。入口には半分ほどカーテンが引かれていてやっているのかどうか少し不安だったが、扉を開けると中から作業白衣を着た男性(主人?)が現れた。卸中心なのだろうかテーブルの上に並べられた商品は多くない。その中から「小倉の香林唐(かりんとう)」を選んで購入した。

原材料は小麦粉、砂糖、植物性油脂、膨張剤のみで、こちらの菓子は全て手作りで作られているそう。太くて無骨な「香林唐」はザクザクの食感。おっ、旨い。中に空洞が出来ているものもあったりして食感が楽しい。お茶にもコーヒーにも合う香ばしい味わいは、素朴だが手が止まらない。我慢して何回かに分けて食べたが、あっという間にひと袋を空にしてしまった。自分はかりんとうにそんなに執着したことは無かったが、これはもう一度買いに行きたいナ。次は”黒糖”の方にしてみようか。(勘定は¥310)

この後の記事はこちら

 

小倉せんべい店

岐阜県中津川市栄町7-13

 

( 中津川 なかつがわ 小倉煎餅店 小倉せんべい おぐらせんべいてん かりんとう 小倉の香林唐 さとひきせんべい みそせんべい 玉子せんべい ごませんべい )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする