小池氏がKK線を視察されたとのこと。
日本橋首都高の地下化は、緑マーカーのようなルートをつくるもので、それでは、首都高の環状機能が維持されません。
従って、環状機能を維持するためには、現行の首都高地下化と同時に、オレンジマーカーの地下路線を作らねば、なりません。
緑マーカーの地下化のみが先走り、オレンジマーカーは、路線の位置の都市計画決定や工事費の概算算出さえなされていません。
首都高を、環状でなくてもよいというのも策のひとつだと思います。オレンジマーカーのルートを出していない点からすると、それもありということでしょうか。
なお、KK線を廃止し、緑の道にするのは、大賛成です。
関連ブログ:
●首都高速道路日本橋区間の地下化事業の都市計画事業認可について:意見書締切6/18(木)まで(当日消印有効)
●東京新聞2020.8.29 緑マーカーが現行地下化ルート案、オレンジマーカーが環状機能維持の場合、必要になるもう一つの地下ルート。

●日本橋首都高地下化のパンフより

●私の届けた意見書:
首都高速道路株式会社
日本橋区間更新事業推進室 計画調整課 御中
意見書
氏名 小坂和輝
住所 東京都中央区月島三丁目30番3号ベルウッドビル2階
電話 03-5547-1191
事業名:首都高速道路日本橋区間地下化事業
意見の内容:
①日本橋橋脚部分について
日本橋橋脚部分に地下ルートがあたっているが、処理の方法が明確に提示されていない。きちんと、図面上、工事過程も含め、日本橋橋脚に損傷を与えないことを明確にお示しいただきたい。
日本橋の保存とも関わる重要事項であり、よろしくお願いいたします。
②KK線の補強工事
神田橋JCTから江戸橋JCTへ走行した場合、いままではできていた江戸橋JCTから汐留方面へは、走行できなくなる計画である。
汐留方面へ行く車両のルートが明確になっていない。どのようなルートを用いるのか、同時に検討し、試算も合わせて出すべきである。この目途が立たないにも関わらず、日本橋区間のみ進めてはならない。交通の全体的な計画として提示を願う。
KK線を用いる場合は、大型車両が走れるように大規模補強する必要があるが、逆に今、KK線は緑化の方向で検討がなされていることは、矛盾である。
KK線を用いず、新たな地下ルートを掘るというのであれば、それを明確に提示していただきたい。
③向島線との接続部分
向島線との接続部分について、用地取得の目途はついたかご提示願う。
④中央区からの持ち出し部分
中央区からの支出は、2019年の説明会では、総工費3200億円のうちの70-80億円とのことであった。その後、増減はないか。
⑤コロナ後の不透明な状況
コロナ後に、まちづくりの方向性が転換し、高密の都市構造から転換がなされる。日本橋区間の周辺再開発は、高容積率でオフィスビルを建てようというもので、コロナ前の高密都市続く前提で計画されている。前提が壊れれば、再開発計画もうまくいかない恐れがある。周辺再開発のうち一つでも頓挫してしまうと、その地下のルートが完成しないという宿命的なリスクを現行案は負っている。
日本橋川の河川の線形に沿ってそのままルートをとることが、一番リスクも少なく実現性が高いと考える。
日本橋川の河川の線形に沿う線形変更を行う点について、今一度ご検討願う。
⑥事業説明会の開催
今回、地元の日本橋の方々から、事業説明会がなぜ開催されなかったのか、疑問の声や、事業説明会の開催を求める声が多く上がっていた。
新型コロナウイルス感染状況も、6/18現在、都のロードマップで、3まで進み、一旦収束に向かいつつある。ロードマップ3では、1000人以下の屋内イベントも可能であり、説明会は開催できる。この機会にぜひ、説明会を開催されることを、強く要望する。
地元の説明会を開催しなくてよいといったのは、おそらく緊急事態宣言が解除されたかされないかの際どい時期であったからで、5月と6月の状況は、大きく異なる。
⑦急カーブ急降下の是正
現状、地下化のトンネル内は、急カーブ、急降下・急上昇の形であり、走行上たいへん危険である。
やはり、安全な走行の観点からも、前述のように日本橋川の河川の線形にもどすべきである。
⑧口頭意見陳述
本意見書とともに、口頭意見陳述をさせていただけますようにお願い申し上げます。
⑨特設ホームページの情報提供の改善
特設ホームページでは、意見書の募集に関し、明確な記載、わかりやすい記載がありませんでした。
再度、わかりやすく記載をして意見募集を行うことを求めます。
以上