1955年の結党以来続いた自民党第一党体制が崩壊し、政権交代が実現した日です。
「一票では何も変わらない」と、今まであきらめていた多くの方々が、「変えることができる」ということを実感できたのではないでしょうか。
31日未明、300議席超の結果を受けて民主党鳩山代表は、この第45回総選挙を契機として、『三つの交代』がなされる旨のことを記者会見で発言なさいました。
ひとつは、『政権の交代』、長く続いた自民党政権から新たな政権を国民が選択しました。
二つ目は、『古い政治から新しい政治への交代』、政官業の利権にまみれた政治から市民が中心となる政治への交代です。
三つ目は、『主権の交代』官僚主権の政治から国民主導の政治への交代です。
これら三つの交代をうけて、新しい政権の選択をした私たちは、何をすべきでしょうか。
選挙が終わったから、あとは、政治家にまかせるでは、いままでと同じ轍をふまないとも限りません。民主党圧勝のお祭り騒ぎの一日で終わらしては決してなりません。
鳩山代表のインタビューにある『市民が中心となる政治』『国民主導の政治』を真に実現するために、私たち自身ひとりひとりが、できる時、できる形で、政治に参加していく時代が来たのだと私は考えます。「政治家に任せておけばそれで済んだ。官僚に任せておけばそれで済んだ。」という時代は終わったのだと思います。政治参加、それは、大それたことではなく、みなさまのお考えを議員に伝えていくことだけでも参加です。ぜひ、お近くの議員に、みなさまのお考えや思いを声として届けてください。
中央区の最大の問題のひとつ、築地市場の移転問題について、鳩山代表は、「築地は世界の言葉である。築地はいのちの源である。東京都の暴挙を絶対に許すわけには行かない。」と都議会議員選挙初日の第一声で明言されています。民主党が都議会だけでなく、国会でも政権与党となった今、豊洲土壌汚染地への移転を中止し、現在地再整備を実現する時がやってまいりました。
みんなで力を合わせれば出来ないことはないのです。大阪の市場も、札幌の市場も営業をしながら、現在地で再整備を立派に成し遂げることが出来ました。
日本橋魚河岸から数えて400年にも及ぶ食文化の拠点築地市場をしっかりと守り、歌舞伎座、銀座、日本橋の街並みを守り、世界に誇れる首都東京のまちが築かれていくことを願ってやみません。
日本の歴史の大きな転換にあたり、みんなで力を合わせ、なんとしても日本再生を成し遂げて行きたいと思います。
平成21年8月31日
中央区議会議員、小児科医師
文責 小坂 和輝