「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」 についての質問書 その4畑教授

2010-07-31 12:36:39 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」結果への質問・疑問点
  2010/07/23
大阪市立大学大学院特任教授・畑 明郎

1.会議資料p.1に「初期値をはじめ、実験で得られたデータは一括して扱うべきとの委員の意見を踏まえ、技術会議で一括して取り扱うことにしたため、これまで、データについては、公表を控えていた」とするなら、3月10日に中間報告と称して、データの一部を公開したことは、技術会議の結論に違反しており、謝罪すべきではないか?なお、本実験中に技術会議は開催されていないが、この委員の意見とは誰の意見か?また、「初期値については、初期値の意味合いなどについて、専門家の意見を聞いていたため、報告の時点では公表を控えた」としているが、専門家とは誰か?

2.会議資料p.4に「初期値は、既往調査値に比べて、低いものばかりではなく、初期値の方が高い実験対象区画もあった(図2.1-3)」とするが、p.3の図2.1-3を見ると「15/21=3/4は初期値が既往調査値より高く、低いものは5/21=1/4と少ない」と書くべきではないか?

3.会議資料p.8に「ベンゼン濃度の低下傾向は、昇温材を添加しないケースに比較して、昇温材を添加したケースが速いことが確認された」とするが、ベンゼンは常温でも揮発性が高く、温度を上昇させれば、揮発量が増加することも考えられるので、微生物による分解の効果と断定できないのではないか?さらに、通気をすれば、揮発量も増えるので、自然揮発の効果も考慮すべきではないか?

4.会議資料p.14に「洗浄処理後、濃縮残渣が重量比で約27~61%発生した」、p.18にも「洗浄処理後、濃縮残渣が重量比で約28~45%発生した」などとするが、濃縮残渣中の有害物質処理方法と、重量比を上回る容量比となる濃縮残渣の処分方法はどうするのか?

5.会議資料p.16に「豊洲新市場予定地には、ベンゼンを分解する微生物がいることが確認された」とするが、微生物の種類と名前は同定しているか? 同定しているのなら、明らかにされたい。

6.会議資料p.18に「ヒ素の浄化が確認されたことで、同じ洗浄処理で除去が可能な、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムについても、十分処理が可能であると判断される」とするが、ヒ素はpHが酸性・アルカリ性を問わず、水に溶けやすいものの、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムなどは、酸性水に溶けやすく、アルカリ水に溶けにくいので、「同じ洗浄処理で除去が可能」とは言えないのではないか?

7.会議資料p.20で「環境基準値の20万倍のベンゼン汚染土壌を作成し、浄化した」とするが、人工的に作った高濃度汚染土壌と実際の汚染土壌中のベンゼンの存在形態が異なるので、現地実証実験とはならないのではないか?

8.会議資料p.24で「地下水中の鉛を凝集沈澱処理」しているが、鉛や水銀などは水に溶けにくく、SS(浮遊粒子)状に存在するので、凝集沈澱処理は可能だが、水に溶けやすくイオン状のヒ素は凝集沈澱処理できない。豊洲は地下水中のヒ素も高濃度だが、鉛が処理できたら、ヒ素も処理できるとはならないのではないか?

以上、
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「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」 についての質問書 その3中央区在住女性

2010-07-31 12:04:38 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
1 実験全般について
汚染除去が確認された部分が少なくとも1ヶ所あったら実験成立として
いるが、科学的見地からして、統計的に分析して妥当性検証を行うことは
論理的なのは自明で、きわめて限られた地点での平均値からの確認では
処理条件の差異をカバーできず、処理品質の担保ができない。
前提条件からの見直しが必要。この点について見解をいただきたい。

2 初期値と既往値について
既往値がばらついているのは汚染濃度がホットスポットなどを含め著しく
値として離散的であることを明らかにしている。
この2年間操業も処理も行わなかったため、自然的に浄化が進んだと
考えることはできない。
したがって、既往値と、平均前の初期値の相関を領域全般で比較検証し
その上で妥当性を議論することは欠かせない。
この論理の破綻について確認の上、見解をいただきたい。

3 調査対象物質数
石油石炭プラントでの生成物、副生成物には、広く知られるように
数百種以上の炭化水素(直鎖やそれに近いもの、また芳香族を含む)が
含まれ、これらに対しての被浄化や菌類による食性はまったく異なるもので
浄化処理時に相互に拮抗的に働くこともあるため、ベンゼンのみを
浄化指標とすることはできない。
重金属やその他の無機物質についても同様であり、サンプル数が全般的な
安全性確保のための評価指標となっていない。
市場という性質を勘案し最低限でも環境確保条例116条ないし海外での
ベストプラクティスを取り入れ、確認を行うべきである。
従前から指摘のある点だが、実験の成否はこの件が妥当でないため、
前提条件が成立していないことになる。
見解をいただきたい。

4 盛り土について
専門家会議で本件は確認されていない。
特に、健全土とされた表層土が、最大で10万立方メートルにわたり
未検証で搬入されたことにより、旧来の「自然由来」あるいは懸念されて
いた地下水経由の再汚染によるものか、徹底調査が必要となる。
東京ガス工場の操業由来でない物質が含まれる可能性もあり、
盛り土については再調査が欠かせない。
この点について見解をいただきたい。

5 地下水処理について
地下水を介して表層土が再汚染されたという可能性を示唆するので
あれば、さらに表層土で検出される全有害物質に対し、地下水の処理を行う
べきであるが、現状の実験ではきわめて簡素な確認しか地下水に関して
行われていない点は、論理的な矛盾でもある。
揚水ポンプは詰まりを起こしやすいものであり、メカニカルな性能の
確認も必須であり、短期的な処理をチェックしただけでは完全に不十分である。
地下水は流動するため、地下水処理は基本的には40ヘクタール全域で
必須となり、スポット的ではない。
以上を考慮すると必要となる処理装置の規模・期間・費用は現状の
推定から大幅に増すことになる。見解をいただきたい。

以上、
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Nature内のブログでの技術会議 再度問題提起!

2010-07-31 10:41:23 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

Nature内のブログで、技術会議の報告を受けての再度問題提起をしています。

ブログにしたのは速報性を求めたものだと思われます。

前回の記事を書かれたシラノスキーさんによるものです。

 

Poor science fails to stop Tokyo’s fish market move http://blogs.nature.com/news/thegreatbeyond/2010/07/poor_science_fails_to_stop_tok.html

 

以上、

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7月30日(金)のつぶやき

2010-07-31 01:29:51 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
17:40 from web
30日午後築地市場へ。水産仲卸の皆様の話し合いに参加。深夜・朝早くからの生業を終えて集まられている。食の安心・安全を守るため、皆様真剣。手弁当で体を張って取り組まれている。/夜には坂巻先生にもお越し頂き、土壌汚染処理の技術会議報告を分析。今のやり方では汚染処理はできないと考える。
18:08 from web
必見!講演会「口蹄疫」は人畜共通感染症か?-口蹄疫の基礎の基礎と、我々の日常生活における問題点-村上洋介教授(帝京科学大生命環境学部アニマルサイエンス学科教授、前(独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所所長)7月31日土17時~葛飾区医師会館3階葛飾区立石5-15-12
18:26 from web
@hatatomoko 口蹄疫について必見の講演会が開催されます。私が尊敬申し上げる小児科医師松永貞一先生らを中心に葛飾区医師会の先生方が企画されました。誰でも参加可能です。お時間がございましたら、ぜひ、ご参加ください。講演会後の食事会では講師の先生との直接の意見交換も可能です。
by kosakakazuki on Twitter
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「口蹄疫」は人畜共通感染症か?-口蹄疫の基礎の基礎と、我々の日常生活における問題点-

2010-07-30 18:09:53 | 医療
猛威を振るった宮崎の口蹄疫は一昨日(7月27日)に、ようやく非常事態宣言は解除されましたが、「未だ終息宣言には至っていません」。いつ再燃するか?飛び火するか?わからない口蹄疫!多くの方のご参加をお待ちしております。

第42回 感染・免疫懇話会 講演会

 宮崎県で今年の4月20日に口蹄疫感染の疑いがある牛が見つかり、その農家で飼育されていた全16頭を殺処分したのですが、その後被害が拡大し、5月15日には和牛ブランド「宮崎牛」の種雄牛49頭も殺処分対象になってしまいました。5月18日、東国原宮崎県知事は、口蹄疫問題で非常事態宣言を宮崎県内に発令。これまでに殺処分対象となった牛豚などの累計頭数は、6月27日時点で199,284頭。ワクチン接種を終了した分を含めると276,055頭となり、口蹄疫は単に酪農家だけの問題ではなく、我々遠隔地の一般市民の生活にも影響が影に日向に出てきているように感じられます。
 口蹄疫のウイルスは、ピコルナウイルスの一種とのこと。とすれば、今はやりの夏風邪の原因のエンテロウイルスはじめポリオ、ライノ、A型肝炎もその仲間。僕らの体に多少なりとも影響を与えるのではと、考えるのが人の情ではないでしょうか?僕らは罹らないのか?かかっても軽症といってもどの程度軽症なのか?口蹄疫の牛や豚の肉を食べたとして僕らの体に与える影響は無いのか?宮崎県庁には消毒マットが敷かれたようだが、宮崎に旅行したらウイルスを葛飾に持ち込まないだろうか?また、家で飼っている動物に影響を与えることはないのだろうか?ちょっと考えただけでもこんなに疑問が出てきます。
 今、話題の口蹄疫について、この3月まで、動物衛生研究所で口蹄疫の研究をされ、現在は帝京科学大学で教鞭を執っておられる村上洋介先生を、遠く山梨県上野原市よりお招きしてお話を伺いたいと思います。入場無料。どなたでも参加できます。恒例の講演会後の食事会(会費制)も行います。今回は、講師の先生が遠方より来られるため、土曜開催とし、開始時間も午後5時と繰り上げますのでお間違えの無いようにお願い申し上げます。 

葛飾区医師会 感染・免疫懇話集談会 連絡先 電話3604-2101 FAX3604-2103 

「口蹄疫」は人畜共通感染症か?
-口蹄疫の基礎の基礎と、我々の日常生活における問題点-


帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科教授
前、(独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 所長
村上 洋介

平成22年7月31日 土曜 午後5時~
会場 葛飾区医師会館 3階 講堂
東京都葛飾区立石5-15-12 電話 3691-8536

 口蹄疫はピコルナウイルス科アフトウイルス属の口蹄疫ウイルスの感染による急性の熱性伝染病で,ウシやブタなどの家畜をはじめ,野生動物を含む偶蹄類が罹患します.
 口蹄疫ウイルスの特徴は,感染伝播が速く汚染が広い範囲に及びやすいことです.致死率は幼獣を除けば低いといえますが,発病後は発育障害,運動障害及び泌乳障害などが群れ全体に及びますので,家畜は経済的価値を失い産業上大変大きな損失が生じます.
 さらに,世界貿易機関の枠組みの中で定められている国際的な動物衛生のルールに基づき,発生地域の家畜や畜産物は口蹄疫の清浄な地域への輸出が規制されますので,畜産物の国際流通にも多大の影響を与えます.
 これまで口蹄疫がなかった畜産物輸出国に発生すれば輸出停止による経済的な被害は甚大なものとなりますし,同様輸入国に発生すれば常在的な発生地域の畜産物の輸入を断る理由を失います.
 また,口蹄疫のワクチンは発病を防ぎますが感染は阻止できませんので,予防的にワクチンを使用すると却って症例を見失うことになって本病の根絶を難しくします.このため,口蹄疫の清浄な国に本病が発生した場合には,その防疫には上記の国際ルールに従い殺処分による根絶をめざした対策が執られます.
 口蹄疫ウイルスとヒトの関係については,少数例ですがヒトの感染事例があります.しかし,古い報告には口蹄疫ウイルスの感染が証明されていないものやヒトの別の感染症と混同されたものがあること,さらに,ウマなど同じ農場で飼育されている奇蹄類と同様に,ヒトは口蹄疫ウイルスに対して感受性が低いと考えられており,実際に近年の大規模な発生でも防疫従事者を含め感染者は認められていません.このため,世界保健機構をはじめとする国際機関は,調査の継続は必要としているものの,現在のところ口蹄疫を”Non-Zoonotic”疾病としています.
 口蹄疫は産業動物の疾病ですが,その清浄性を保つことで様々な衛生条件が整っていない地域からの畜産物の輸入が規制されているという面も持っています.口蹄疫は世界の畜産物の需給に影響を与える食料の安全保障上の問題ともいえましょう.

以上
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北海道では、日本脳炎の予防接種がない!?

2010-07-30 10:52:41 | 小児医療

  日本脳炎の予防接種、済んでいますでしょうか。
 積極的勧奨をやらない時期がございましたが、今は、昔のように、積極的に勧奨しています。

 ところで、小児科医のメーリングリストで、北海道では、日本脳炎の予防接種がなされていないということが話題になっています。
 移動が多い昨今、これは問題です。

 また、予防接種をしない理由が、日本脳炎を媒介する蚊(コガタアカイエカ)がいないからということでしたが、近年、北海道では、その蚊の存在が言われています。
 よって、北海道でも、日本脳炎予防接種が必要であると考えられます。


<北海道で日本脳炎がなされない法的な縛り>
予防接種法の第2章「予防接種の実施」の第3条の第2項に
「都道府県知事は、前項に規定する疾病のうち政令で定めるものについて、当該疾病の発生状況等を勘案して、当該都道府県の区域のうち当該疾病に係る予防接種を行う必要がないと認められる区域を指定することができる。」

とあり、

予防接種法施行令には
定期の予防接種を行うことを必要としない疾病
として
「第2条 法(予防接種法のことです)第3条第2項の政令で定める疾病は、日本脳炎とする。」

と、あります。

国の法律と政令に
「日本脳炎の接種は、知事の判断で省いていいですよ」
と、定めていることになります。

実際に、
「厚労省が北海道は日本脳炎の免除地域だと指定して、それを受けて道が今年も日脳は免除されますと決定して各市町村に通知している。」とのこと。


<北海道でも日本脳炎を媒介する蚊がいます。>

http://idsc.nih.go.jp/disease/JEncephalitis/QAJE02/fig02.gif

<予防接種をしないで日本脳炎発病の例>
 関東地方の小学生。居住地区近隣には豚舎もないし・・という
理由でワクチンを受けていなかった。
 夏休みに九州・某県の親戚の家に1週間ほど遊びに行った。
帰ってきてから発病し入院。大病院転院したが、亡くなった。

以上、

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7月29日(木)のつぶやき

2010-07-30 01:37:34 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
11:06 from web
東京都中央区は中学生女子約960人対象に子宮頸がん予防ワクチン接種に対し自己負担なしの全額助成を開始。一回目2万円二回目(1ヵ月後)1万8千円三回目(6ヵ月後)1万8千円。40%接種率で2千9百万円の予算。31日11時から中央区保健所(明石町12-1)が子宮頸がん予防説明会実施。
12:20 from web
明日30日午後7時より当院隣子育て広場あすなろの木にて、「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」の最終報告を受けて、情報交換の場を持ちます。お忙しい中、日本環境学会坂巻先生にもお越しいただき分析を深めたいと考えます。ご関心のある方は、ご連絡ください。03-5547-1191
16:13 from web
保育園での子ども達の生の声。夏にどこに行くかという問いに、ハワイ、フランス、大阪、沖縄、おばあちゃんちなど聞かれる一方、どこもいかない、近所の公園やショッピングセンター等の回答も。旅行に行く・行かないの二極化があるのだろうか?3-6歳の子どもの声というバイアスがあるが受けた印象。
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子宮頸がん予防ワクチンについて 質問にお答えしながら。

2010-07-29 10:48:21 | 医療
 子宮頸がん予防ワクチンについてご質問をいただきましたので、お答えいたします。

 なお、今週土曜日7/31 中央区保健所におきまして、「子宮頸がん予防について」説明会がございます。

 日時:平成22年7月31日(土)
    午前11:00~11:45

 場所:中央区保健所 2階 大会議室
    (中央区明石町12-1)

 内容:子宮頸がんの予防について

 お話:中央区保健所保健師

 お問い合わせ先:中央区保健所健康推進課予防係
         電話03-3541-5930
         当日080-5896-1938(当日10:00-12:00)

****いただいたご質問と回答******       

問い:始めまして。白石区に住む中2女子を持つ母です。ワクチン1回目を夏休み中に受け様と思っていた所、中央区で無料化と聞き中央区の病院に行くと無料・負担などしていただけるのでしょう?無理でしたら白石区は何時頃、無料化になるのでしょう?

回答:東京都中央区で、中学生女子に子宮頸がん予防ワクチンの無料接種が平成22年7月26日より始まりました。全国一律の施策ではなく、実施している自治体はまだ、少ないと思います。
 ご質問は、札幌市の場合だと思います。札幌市のホームページで見てみましたが、札幌市では(中央区白石区含め)子宮頸がん予防ワクチンは、まだ公費負担を実施してはいないようです。


質問:もう1つが娘も性に目覚め一つずつ大人になっていますが、生理がまだ来なくても生理の準備。性交渉の時には、かならずコンドームをと言ってますが、1番の原因はコンドーム無しの性交渉と聞きますが本当でしょうか?

回答:今回のワクチンは、性感染症としてのヒト・パピローマ・ウイルス(その18型と16型)の感染を予防します。
 あらゆる性感染症予防のひとつの手段として、コンドームは有効です。
 

質問:ワクチンは中1~何歳頃までが対象なのでしょうか?色々と質問を書いてしまいましたが宜しくお願いいたします。

回答:基本的に年齢制限はございません。10歳以上の女性に接種可能なワクチンです。
 子宮頸がんは、比較的若い女性(特に20~30代)に多く見られる点からいえば、それら年齢の方に接種するのが有効だと考えます。

 なお、子宮頸がんワクチン接種で子宮頸がんの発生をすべて予防できるわけではございません。
 20歳から実施している「子宮がん検診」を合わせてを受けることで、早期発見が可能な子宮頸がんに備えることも忘れずにお願いいたします。

以上、
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7月28日(水)のつぶやき

2010-07-29 01:18:08 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
09:14 from web
都が「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」に対する質問等募集を行っている。現在汚染処理を検討している東京ガス工場跡地地盤だけでなく、その上に施した盛土にも汚染が見つかり問題になっている。本日5時締め切りに向け、鋭意質問・意見を作成中。守ろう食の安心・安全、築地のブランド。
09:56 from web
母校智弁学園和歌山高校が6年連続18回目の夏の甲子園切符。苦戦の末の結果とのこと。高嶋監督の甲子園通算60勝に期待が込められる。高校時代、応援団としてスタンドでの応援、高嶋監督の体育の授業はいつもソフトボールをさせてくれたこと、高嶋監督にこっぴどくしかられたこと等よい思い出です。
12:31 from web
本日13時~ 第12委員会室「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会」 *連合審査会の開会の申入れについて*報告事項「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験の結果などについて」
15:54 from web
あと一時間で締め切りのところ「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験 に対する意見書」を東京都中央卸売市場に提出いたしました。 http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/2213ac09a9c249040c49543c5ba3f14e
18:21 from web
中央区子ども家庭支援センターの一時預かり保育事業。区内生後57日目~6歳の子で午前9時~午後5時一時間800円でお預かり。対象者1冠婚葬祭2病気出産けが等通院3親族の疾病等の看護介護4裁判員参加5.区が必要と認めた場合。実際は親の仕事の場合が多い。午後7時まで延長を望む声あり。
18:50 from web
日本環境学会土壌汚染問題WG長・技術士(応用理学・地質)坂巻幸雄先生が「豊洲の汚染物質処理に関する実験 に対する質問書」を東京都に提出。http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/9537d2913fc730bf2d8348a83835e221
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 「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」 についての質問書 その2坂巻先生

2010-07-28 18:40:09 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
質 問 書
2010/07/28
坂巻 幸雄
日本環境学会土壌汚染問題WG長・技術士(応用理学・地質)

  

1. 今回の技術会議の開催に当たっては、事前の周知期間が異常に短く、また、質問の受付期間も正味6日間と、短い。約8億円を費やした実験結果の都民に対する開示・説明としては、甚だ不自然、かつ不十分である。
 どのような理由でこのような日程設定を行ったのか。また、この決定を行った組織はどこか。

2.技術会議の「意向」によって、実験結果は全部揃えてから公表するという方針が採られたというが、この「意向」が示されたのはいつか。また、この間正規の技術会議は招集されていないが、どのようなメンバーでこの「意向」が決定されたのか。

3.本年3月10日付で都が発表した、事実上の安全宣言を含む「中間報告」は、「全部揃えてから公表」という上記の方針と完全に矛盾するが、この際「中間報告」は撤回するのか。
 そうでないと、この「中間報告」を受けて行われた3月11日の都議会予算特別委の審議は、都当局によって意図的にミスリードされたことになるが、その責任は誰が取るのか。技術会議は、この3月10日の中間報告には関与していたのか、どうか。

4.また、委託業者からの中間報告書は3月9日付で提出されているが、都としての中間報告公表は翌10日付である。この僅か1日間にどのような作業が行われたのか、明らかにされたい。常識的には、この1日間で十分な内容検討が行われたとは考えにくいが、どうか。

5.都の中間報告では、「初期値」が隠蔽されたまま実験結果が公表されたが、この隠蔽はどのような理由で行われたのか。 さらに、この隠蔽には、技術会議の関与はあったのか、どうか。
 データの隠蔽は、実験の科学性・客観性を根本から否定するという重大な結果を生むが、このような方針に関する疑義や反対は、部内からは出なかったのか、どうか。

6.3月1日以降引き続いて行われた、国際環境ソリューションズ(株)社との間の「技術相談」に関して、その内容を秘匿したのは、なぜか。

7.委託業者に義務づけた「特記仕様書」の中には、「汚染物質の濃度低下を確認する」との主旨の文言があるが、実験の結論を事前に示唆する内容で不適切極まりない。「濃度が低下するかどうかを確認する」のでなければ実験としての意味がないと考えるが、どうか。

8.既往の調査で示された分析値をもとに選定された今回の候補地点に関しては、今回の実験の「初期値」が既往値と大きくかけ離れていることが判った時点で、実験を一時中断して以後の計画を再検討すべきであったのに、それをせず、漫然と当初のスキームで実験を継続したのは、なぜか。

9.既往の分析値と今回の初期値との間の矛盾や、実験を進めるにつれて却って汚染物質の濃度が増加した事例の存在等は、実験フィールドでの汚染物質濃度の著しいムラを暗示する。それにも関わらず、実態の解明も実験手法の改定も行わなかったのは、なぜか。

10. バイオ処理に当たって、細菌叢の構成を種名レベルで示さなかったのは、なぜか。
バイオ処理によってベンゼンの汚染が低下したと言うが、自然蒸散との区別をどのようにして行ったのか。

11. 洗浄処理に於いて、洗浄水の量、水温、水質、洗浄時間、汚染物質の収支バランス、汚染水の処理方法などの基本データが示されていないのは、なぜか。

12. 地下水処理に当たって示されている電気伝導率、塩化物イオン量、pHなどの値は、降水が浅い帯水層の中に滞留してできた自然の地下水水質としては説明不可能で、工場敷地の土壌による人為的汚染、もしくは海水の混入を強く疑わせる値を取っている。このことは、Yc層の遮水効果を強く疑わせる内容ではないのか。

13. 技術会議は、「(各方式とも)除染効果が確認できた」と判定したが、処理後、時間を掛けた追跡調査を行わないでいるうちに、どうしてそのような結論が下せるのか。

● なお、個別の技術課題については、現在報告書と付属資料の照合・精査中のため、今回の期限に関わらず、随時質問を追加する場合があり得ることを申し添えてておく。
  今回の質問書の内容は、当方の責任に於いて公開する。


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「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」 についての質問 その1

2010-07-28 16:53:33 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 東京都に提出された質問・意見書を私にもお寄せくださいましたので、こちらのブログで掲載します。
 汚染処理技術の問題点を、情報共有したいと思います。

*****以下、よせられた質問・意見****

東京都 中央卸売市場 管理部 新市場建設課 管理係 御中

             FAX     03-3542-0051

電子メール S0000663@section.metro.tokyo.jp


  「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」 についての質問

匿名

1、 ベンゾ(a)ピレンは都の汚染対策、中低温加熱処理(400°~600℃)で処理

できますか。

1000℃程度でなければ処理できないということも聞いています。都や技術会議では、「ベンゼンを処理した時に一緒に処理される」と説明して来ました。

ベンゼンの実証実験の時に、ベンゾ(a)ピレンの試験もすべきではなかったでしょうか。

    又、 AP2m以下で検出されているベンゾ(a)ピレンで、ベンゼンなどの汚染伴わない場合環境基準以下の場合、ベンゾ(a)ピレン単独の対策はなされないことになります。その様なケースのデータも存在します。汚染が「放置」されることになりますが、それで良いのですか。

  2、2008年に環境基準43000倍のベンゼンの見付った地点の実験初期値が2.7倍と大幅に低かったことについて都は技術会議の中で 「高濃度汚染が広く分布するものでなく局所的に存在するためと考えられる。」と説明しています。これまでも詳細調査や深度方向の調査で汚染を見逃す可能性について論じられてきましたが、都はこの実証実験で汚染が局所的であることを認めたことになりますが、同時に調査時の汚染を見逃す可能性も認めたことになりますね。

汚染の調査や対策の基本の単位は10m×10m×1mですが、その中心の1ヶ所のみの調査では、散在する汚染は捕捉出来ないということですね。

3、 汚染項目ですが、概況調査(専門家会議では詳細調査)で環境基準を超えた汚染物質のみが深度方向の調査(絞り込み調査、117条調査)に移行すると聞いています。実証実験でも、その流れで行われているのですか。実証実験では調査時に全項目の汚染濃度は計っていませんか。

汚染対策を仕分ける場合、ベンゼン単独、重金属のみ、ベンゼン+重金属などに仕分けることになっている様ですが、全項目の汚染が調べられていなければ、仕分けができないと思います。特に微生物処理の場合、複合ならば微生物が食べないなどの問題もあると聞きますから、全項目チェックがなされて初めて、科学的な判断となるのではないですか。

4、 地下水の汚染処理について、揚水量と復水量のデータは提出されましたか。単位時間当たりの(一日当りでも良いですが)揚水、復水量やそれぞれの総量はどうなっていますか。復水する前の揚水量の総量も明示ください。また何をもって1サイクルと呼ぶのですか。汚染処理が可能かどうかの問題の前に、揚水ポンプの目詰まりの問題などから、有効な揚水は可能かか経済港湾員会でも、疑問視する専門家の発言もありました。



5、 地下水の汚染の調査の際、調査地点の地下水位と、隣接地の地下水位を比較したデータが示されています。隣接地の地下水位はあまり変化が無かったので、遮水壁の効果が確認されたとありますが、隣接地の地下水位は確実に下がっています。その原因は実験ブロック内で、揚水した結果、地下水位がさがり、水頭圧に差が出たためではないですか。矢板の下で底が通じ、ボイリング現象が生じていると云えるのではないですか。



6、 盛り土の汚染について、地下水の上昇による「再汚染」であると、都は説明していますが、30地点の盛り土のデータを見ると、その下の汚染の濃度より高い地点が6地点ありました。中には下の濃度の60倍という汚染もありますが、これが「再汚染」で説明できますか。、盛り土の汚染調査は概況調査(専門家会議では詳細調査)で見付った汚染物質しか調べていません、「再汚染」では説明できないとすれば、全盛り土について、全汚染物質で調べる必要があるのではないですか。



7、 盛り土の汚染について、データを見るとその下の汚染と関連がありそうな場合もあります。都の説明している「再汚染」もあると思われます。「再汚染」を都が認めるのであれば、上ばかりではなく、周囲にも広がるはずです。2年前に汚染が無いと判断されたAP2m以下のにも「再汚染」があると考えて良いのですね。



8、 地下水のみが汚染されている場合の地下水汚染対策ですが、地下水の汚染濃度が1ヶ月単位でも大きく変動することが、専門家会議で報告されました。2年前の地下水汚染のエリアで汚染対策が良いと言えますか。


以上、
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豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験 に対する意見書

2010-07-28 15:50:41 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験 に対する意見書

平成22年7月28日
中央区議会議員 小児科医師
小坂 和輝 (43歳・男)
 連絡先:104-0052東京都中央区月島3-30-3
ベルウッドビル2F
TEL:03-5547-1191
FAX:03-5547-1166
Eメール:kazuki.kosaka@e-kosaka.jp


 豊洲東京ガス工場跡地は、日本最大規模の土壌汚染地であり、このような場所に、最も安全を確保しなければならない施設のひとつである市場を移転させるという計画が進められようとしている。
 都民・消費者・市場関係者は、東京都を信じたいとは思うものの、豊洲土壌汚染問題に関連しただけでも、ベンゾ(a)ピレンのデータ、有楽町層への汚染の進展、有楽町層の連続性の欠如、豊洲地盤沈下、一万八千本近くの有楽町層を貫く杭の存在、中間報告での初期値など、数限りない情報の隠蔽を東京都は行ってきた。
 恐れることは、このまま、豊洲への市場移転が強行されたのちに、地下水モニタリングなどにより汚染残存が発覚し、市場価格形成への打撃と築地ブランドの失墜をきたすことである。同時に、残存汚染をなくすために多額の税金投入せざるをえなくなる事態になるのではなかろうか。
 また、有楽町層以下の土壌汚染調査を行っていないため、汚染の広がりを完全に把握して土壌汚染処理には入っていない。計画通りに汚染が処理できずに、当初586億円と見積もられた土壌汚染対策費の追加出費が必要になる可能性も十分にありうる。この実験でさえ、追加出費をしたのであるから、容易に想像できる。
 首都圏直下型大地震が直撃した場合、軟弱地盤上の市場施設は崩壊するであろうし、汚染土壌が液状化現象により噴出し、即時の市場再開は不可能になる可能性も十分ありうる。
 平成22年度東京都中央卸売市場会計予算に付された付帯決議で謳われた「土壌汚染対策について、効果確認実験結果を科学的に検証し有効性を確認するとともに、継続的にオープンな形で検証し、無害化された安全な状態での開場を可能にすること」が遵守されつつ、上記不安を払拭できるような計画立案と土壌汚染対策技術構築がなされることを願い、以下の意見を提出する。

1)盛土汚染について
盛土汚染は、重大な問題である。地下水上昇による汚染とともに、もともとの搬入土の汚染も考えられる状況である。
①再度、盛土汚染の状況を調査すべきであると考えるが、いかがか。
とくに、第13回技術会議で出された「盛土の土壌汚染状況図」では、環境基準超過が確認されなかった地点(青)と確認された地点(赤)の色分けがなされているが、盛土があるのに、どちらの色分けもなされない白色部分が目立つ。すなわち、汚染状況が不明な地点が多くあると考えられ、盛土汚染状況の再調査の必要性が考えられるが、いかがか。
②盛土汚染状況の調査の結果を、かつて土壌汚染の処理方針を決定した「専門家会議」に再度報告して審議いただき、盛土汚染処理の方針を決定すべきと考えるが、いかがか。
③「専門家会議」の決定を受けて、処理方針に適した技術を「技術会議」で決定する手順を踏むべきであると考えるが、いかがか。


2)今回の意見書提出について
①第13回技術会議が7月22日で、その時点で提出された「豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験」最終報告への質問等が今回募集されたわけであるが、提出締め切りが7月28日とわずか1週間にもみたないのは、あまりにも短すぎる。十分な時間をとって、質問等募集すべきと考えるが、いかがか。
②このような短期間で締め切る質問募集を企てるのであれば、東京都側も、第13回技術会議の議事録を早急にホームページでアップし、会議での審議内容を都民にわかりやすく伝える努力をするべきではなかろうか。都民にのみ、質問募集を短期間で終わらせる負担をおしつけるのはいかがなものかと考える。早急に第13回技術会議の会議議事録を出すように求める。
③第14回技術会議では、第13回技術会議内容を踏まえ、技術内容の変更が加えられるという。最終的な土壌汚染処理技術に対し、質問・意見等の募集をし、それに対して回答をする場や、専門家会議の時のように、会場の傍聴者との質疑応答の時間を十分にとり、都民と東京都及び技術会議メンバーとのリスクコミュニケーションの場をつくるべきであると考えるが、いかがか。
④あわせて、地元中央区と江東区には、区議会への説明の場としての全員協議会を含め、あらためて区民への説明の場を設けるべきであると考えるが、いかがか。

3)中間報告での初期値非開示の問題について
平成22年3月10日の中間報告で、「洗浄処理及び中温加熱処理により、汚染物質濃度が環境基準以下になったことが確認され、確実に汚染物質を無害化できることが実証されました。」とプレスリリースする一方で、初期値を非開示するということを行った。
このことは、周知の通り、世界的に権威ある科学誌『Nature』において批判記事がだされ、日本の科学技術の失墜として、世界中の科学者が知ることとなった。
①初期値非開示の件で、東京都は、技術会議の回答を待っていると議会報告していたが、その経緯を明らかにしていただきたい。なぜならば、今後、市場を豊洲で作ることとなったとして、もし、汚染残存が発覚した場合、その情報を隠蔽することなく速やかに都民・消費者・市場関係者に知らせる必要がある。食の安心・安全に関わる情報が、遅滞無く出されるようにするためには、今回の初期値非開示の轍を踏んではならず、その経緯を明らかにすることを求める次第である。
 特に、
②初期値の非開示をするという判断は、誰の指示の下、いつ出されたものか。
③初期値非開示では、データの解釈を技術会議に聞くということであったが、技術会議に初期値の解釈を聞いたのは、いつか。技術会議から、解釈の回答を東京都が得たのはいつか。

4)改正土壌汚染対策法について
①3000㎡以上の土地の改変にあたり、土地の形質変更の届けをいつの段階で提出する考えか。
②土地の形質変更の届けを受けて、豊洲移転候補地は、改正土壌汚染対策法上のどのような土壌汚染地と認定することになるのか。


5)東京都環境影響評価条例に定める基本手続き(環境影響評価)について
①環境影響評価が再実施され、「環境影響評価調査計画書―豊洲新市場建設事業―」が平成21年5月に作成された。中央区からも同計画書に対し、意見書が提出されたところであるが、現在手続きのどの段階にあるのか、明示していただきたい。今後は、どのようなタイムテーブルで進められるのかもあわせてお知らせいただきたい。


6)豊洲汚染土壌コアサンプルについて
①コアサンプルは、廃棄するのではなく、保存すべきと考えるが、ご見解はいかがか。

7)土壌汚染処理技術の特許について
①今回用いる土壌汚染処理技術において、特許となっているものを使用する項目はいくつあり、それら項目名を教えていただきたい。
②また、特許使用料は、いくらになるのか。

8)汚染処理の全体像について
①「表1.2-1実験概要」において、各処理方法の全処理土量に占める割合を算出している。その算出根拠をご提示いただきたい。
②割合を算出できるということは、すでにおのおのの区画における処理工事は決定していると解釈できる。工事仕様書は作成済みであるのか、作成していないのか、作成済みであればご提出願いたい。
③各汚染処理を行ったのち、処理後の土壌分析は、実験であれば、10m×10m×1mの処理土壌において5つのサンプルを持ってきて、行っている。処理土壌分析では、その処理方法の対象物質がひとつの物質であったとしても、そのひとつの物質だけではなく、少なくとも汚染の可能性のあるベンゼン、シアン、5つの重金属の7物質は、調査すべきと考えるが、いかがか。
④すべての実験データで、ベンゼン、シアン、5つの重金属の7物質の調査が欠如しているようであるが、調査しているのであれば、それらデータもあわせて提示いただきたい。調査をしていないのであれば、この実験は不備であり、調査を追加すべきであると考えるがいかがか。
⑤汚染処理のフローチャートでは、処理方法の決定に、まず、目視により「油膜が見られる土壌か」ということで処理方法が分けられている。実際の現場で、油膜のありなしで、わけられるものなのかどうか、見解を伺いたい。
⑥実際の処理工事においても、常にその10m×10m×1mの区画ごとに、5つのサンプルをとり、土壌分析を行うと考えてよいか。その場合、少なくとも汚染の可能性のあるベンゼン、シアン、5つの重金属の7物質は、調査すべきと考えるが、いかがか。
⑦ベンゾ(a)ピレンの処理は、どのように行う予定か。その処理技術の検証がないが、実験を行っていただきたい。


9)各汚染処理技術についてーバイオ処理技術の実行可能性ー
①複合汚染の場合、微生物は死滅して、機能しないはず。実際にかつて、東京ガスは、豊洲のこの場所で試みて失敗している。原位置微生物処理では、複合汚染下でのベンゼン処理が機能するか疑わしい。
②現地汚染土壌にいる微生物の菌種および単位面積辺りの生息数を明らかにしていただきたい。複合汚染下では、菌種や生息数の変化がどうあるのか。
③汚染土壌にいる微生物がベンゼンを処理できるというのであれば、いままでベンゼン処理を行えずに、ベンゼンが残存している事情はどのように説明するのか。

10)各汚染処理技術についてー加熱処理の実行可能性ー
①中温加熱処理のドラム
ドラムを作成する技術の欠如がいわれているが大丈夫か。

②水分含有量の多さによるコストの増大
水分を多く含んだ土壌の加熱処理では、まず、水分を飛ばすため多大なエネルギーを浪費することになるといわれている。莫大なコストが要するのではないか。

③加熱処理時の有毒ガスの処理技術
水分を多く含んだ汚染土壌を加熱した場合、蒸発した水分の中に含まれる化学物質の処理が明確に示されていない。周辺環境への汚染が考えれるが、対策はとるのか。

11)各汚染処理技術についてー地下水浄化の実行可能性ー
①浄化の処理膜
処理膜を用いる必要を考えるがその技術の欠如が言われている。どのような処理膜を使用するのか。

②地下水の揚水法
粘性の強い土壌から、地下水を抜き出す技術の欠如が言われている。揚水できないという課題が実際にあったと推察できるがいかがか。

③周囲からの地下水の進入
地下水を出し切ろうとしても、囲いの外から、水が浸透してきて、出し切ることは不可能と言われている。矢板にて、どれだけ囲いを作る計画か。矢板による区画をつくる計画の図面を提示いただきたい。

12)模擬土壌の作成について
①ベンゼン環境基準4万3千倍の土壌の処理をできなかったから、模擬土壌を作成したという。模擬土壌は、どこの土壌にベンゼンを添加してつくったのか?豊洲現地土壌には添加していないのではないか。模擬土壌を作るのであれば、少なくとも豊洲の土壌を用いるべきだと考えるがいかがか。再度、豊洲土壌を用いて模擬土壌を作成し、実験をすることを求める。


13)地下水汚染について
①地下水汚染の処理する区画を教えていただきたい。
②地下水は、上下方向・水平方向に移動するが、同時に地下水汚染も移動することを意味する。そうであれば、「地下水汚染を処理する区画を特定する」という考え方自体が、誤っているのではないか。
③地下水は、不透水と都が認識する有楽町層を通過して下から上がってくることが考えられる。地下水処理の実験で、地下水が下の層から上昇してくることを示唆するデータはなかったのか教えていただきたい。
④地下水のみの汚染箇所を地下水浄化したというが、その後、期間をおいた後に、その箇所の地下水が再汚染されていないかの検証を行っていただきたい。地下水単独の汚染などありえない。土壌が汚染されていて、地下水が汚染されるのである。原因を除去せずして、地下水を浄化したところで、一時的な浄化にしかならないはずである。

14)土壌汚染・地下水汚染処理の工事中の検証方法について
①土壌汚染・地下水汚染処理の工事において、工事がマニュアル通りに行われていることは、いつでもだれでも検証できるようにすべきものである。科学者・大学などの機関が、土壌汚染の検証(クロスチェック)を求めた場合に即座に応じる体制を整えるべきであると考えるがいかがか。

15)実験後の土壌の処理について
①実験に用いた土壌は、各処理方法でどれくらいの量があったのか。
②また、それら土壌を実験後、どこに廃棄したのか、教えていただきたい。土壌を保管しているのであれば、その保管場所を教えていただきたい。
③特に、ベンゼン単独汚染の処理とした掘削微生物処理を行った土壌は、どこに廃棄したのか教えていただきたい。もし、現存するのであれば、クロスチェックをかけさせていただきたい。


16)土壌汚染・地下水汚染処理後の検証方法について
①専門家会議提言では、「地下水位・水質の定期的なモニタリングや点検を行う」とあるが、地下水位・水質を点検する観察井戸は、何箇所どこに設置する計画か。
②専門家会議提言では、「都・市場業者及び学識経験者からなる協議会を設置して、情報を共有のうえ、安全性を確認する」とある。協議会委員構成をどのように考えているか。都民代表(例えば都議会議員)も、協議会に入れるべきであると考えるがいかがか。

以上、

よろしくご回答のほど、お願い申し上げます。
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適用実験の理解を深めるために、

2010-07-28 12:43:48 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 適用実験の理解を深めるために、都議会での議論を見てみます。

 重要と思われる箇所には、下線を引いています。

****都議会ホームページから抜粋****
経済・港湾委員会速記録第九号
平成二十二年五月二十六日(水曜日)
第八委員会室 午後一時一分開議



〇清水委員 ただいまご報告がありました新市場会計予算の繰り越し、豊洲新市場分、豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験について伺います。
 我が党は、三月十一日の予算特別委員会で、今行っている適用実験の中間報告について、実験前の初期値を公表してないことを問題にいたしました。さらに、四月十五日にも改めて公表を求める申し入れを行いましたが、都は、初期値と実験後の結果の関係については、どう理解をすればよいのか、技術会議の専門家等に確認していると回答を繰り返してきました。既に三カ月近くになろうとしている今でも、明確な回答ができないでおりますが、その理由についてお伺いいたします。

〇宮良新市場建設調整担当部長 実験の結果につきましては、データの取りまとめを行い、技術会議で、科学的知見に基づき、客観的に検証していただくことにしております。
 このため、技術会議で、初期値を含め、実験で得られた中間データ、処理後の値などについては一括して取り扱い、実験の内容や条件とあわせて、実験全体を確認、検証し、新市場予定地の土壌汚染対策の有効性を実証していただくこととしております。その際には、これらすべてのデータを公表してまいります。
 また、技術会議の委員からも、実験で得られたデータは一連のものとして取り扱うべきものと、そのような助言もいただいております

〇清水委員 今の答弁は、ますます一部分のデータを出したということの間違いが明らかになるものだと思いますが、一体、技術会議の専門家には、これまでに何回、何時間、だれが、どのような形で問い合わせ、記録はどのようにまとめられているのかお伺いいたします。

〇宮良新市場建設調整担当部長 これまでの調査値と実験初期値との相違や、初期値そのものが実験を行う上でどのような意味合いを持っているかなどについて、技術会議の委員やアドバイザーに直接訪問をさせていただいたり、電話により数回にわたりお話を伺っております。
 こうした専門家の意見につきましては、今後整理した上で、技術会議で、技術、工法の有効性を検証していただく際の資料といたします。

〇清水委員 きちんと記録をしておいてください。私たちが求めたら、それを提出することを求めておきます。
 私は、今明らかになっている中で、なぜそれを明確に行わないのかということはこれまでもいってきたわけですけれども、そのことに対して疑問が広がっているわけです。我が党が情報開示請求をしなかったら、初期値だけが公表されないという問題については、やみに葬られたままであり、これは許されざることだというふうに思います。そしてこの問題は、一都議会だけでなく、もうご承知のように、「Nature」というイギリスの科学雑誌の電子版でも取り上げられて、世界の科学者に発信をされているわけです。
 そこで、改めて伺いますけれども、私たちは最低限、すべての地点で、環境確保条例で定めるすべての有害物質が、将来にわたって環境基準以下になることを立証すべきだと指摘をしていますが、少なくとも、今のこの適用実験についての対象物質については、仕様書では七種類にしているにもかかわらず、実際にはベンゼン、シアン、砒素の三種類に限定しているわけです。その根拠について伺います。

〇宮良新市場建設調整担当部長 専門家会議では、都市ガスの製造過程で生じる有害物質の発生状況、ガス製造工場の施設配置などを詳細に検討した結果、対象物質を、環境確保条例で定める二十六物質のうち、操業に由来するベンゼン、シアン化合物、砒素、鉛、六価クロム、カドミウム、水銀としております。
 このため、土壌汚染対策につきましては、これら七物質を対象としており、今回の実験についても同様に、これら七物質を対象としております。
 これら七物質の処理につきましては、物質特性から、ベンゼン、シアン化合物及び砒素、鉛など重金属などの三つのカテゴリーに分類することができます。こうしたカテゴリーごとに、ベンゼンにつきましては微生物処理、シアン化合物につきましては洗浄処理としまして、残る砒素、鉛、六価クロム、カドミウム、水銀の重金属等につきましては、洗浄処理が可能でありまして、これらの物質の中で高濃度を検出している砒素を代表として選定しております
 この結果、対象とする物質が、ベンゼン、シアン化合物、砒素の三種類となってございます。

〇清水委員 その根拠となる科学的知見について、改めてお伺いいたします。

〇宮良新市場建設調整担当部長 土壌汚染対策に際しまして広く活用されております、環境省監修、社団法人土壌環境センターが編集しております「土壌汚染対策法に基づく調査及び措置の技術的手法の解説」、こういったものがありますが、これでは、洗浄処理は、汚染土壌の恒久対策技術としては比較的歴史が長く、また、実績も多い技術であり、適用対象としては、第二種特定有害物質が挙げられるとしております。
 新市場予定地で検出されている七物質のうち、砒素、鉛、六価クロム、カドミウム、水銀といった重金属などにつきましては、いずれも、今申し上げました第二種特定有害物質でありますことから洗浄処理が可能であり、濃度の高い物質の処理を確認することで、他の物質でも除去が可能であります。
 なお、こうした洗浄処理につきましては、技術会議が汚染物質の処理技術等を選定する際に行った技術、工法等の公募でも、豊富なデータでその有効性を確認してございます。

〇清水委員 まともに答えていないというふうに思います。各種の実験について、例えば掘削微生物処理では、三月末までは週一回、四月以降は二週一回の頻度で分析結果を報告することになっています。原位置微生物洗浄処理では週一回、地下水浄化処理では三週一回など、それぞれ契約上の規定になっています。その実験の進捗状況というのは、委託業者から、分析は仕様書どおりに進められているのでしょうか。

〇宮良新市場建設調整担当部長 実験の仕様書では、処理に応じまして分析の頻度を定めております。例えば、微生物を利用した掘削微生物処理では、実験当初の段階では一週間に一回、実験状況が安定した状態となれば二週間に一回としております。また、地下水浄化処理では、地下水を揚水、復水するサイクルに三週間程度を要することから、三週間に一回分析を行うこととしております。
 実験に際しましては、こうした基本的な考え方を前提に、濃度低下の状況など実際の実験状況を踏まえまして、専門家に相談した上で頻度を修正し、分析を行っております。

〇清水委員 今も少しお話ありましたけれども、この分析頻度というのは、どのような根拠に基づいて決められたものなのかお伺いいたします。

〇宮良新市場建設調整担当部長 分析頻度につきましては、実験の進捗状況が把握できますよう、各処理ごとに定めております。実験開始時にはきめ細かく実験状況が確認できるようにしております。
 具体的な頻度につきましては、専門家と相談の上、今ご答弁させていただきましたように、例えば掘削微生物処理では、実験当初の段階では週に一回、その後、二週間に一回と、そのようなことにしております。

〇清水委員 次に、東京ガスの工場跡地では、一万八千本余りのくいによる不透水層以下への汚染物質の拡散について、議論がこれまでもありました。都は、参考人質疑の中で安田先生が見解を述べた、くいにべったり土がついているのが普通である。したがって、そこにすき間があくということは、本来考えられないとの部分を引用して、くいを通じて不透水層以下に汚染が広がる可能性は小さいとの認識を妥当としています。
 安田先生のこの見解について、科学的に正しいといえる、安田先生自身が示している科学的根拠、都が妥当とする科学的根拠について、それぞれ具体的にお示しをいただきたいと思います。

〇宮良新市場建設調整担当部長 さきの参考人招致で、くいによる汚染の広がりについての質問に対しまして、技術会議の安田委員は--委員、今お話ありましたように、通常、くいにべったり土がついているというのが普通である、したがって、そこにすき間があくということは本来考えられない、また、鋼管ぐいの場合、長年の腐食を見込んで厚さを決めている、したがって、ずっと密着していると考えてよいとの見解を示されております。
 この点につきましては、新市場予定地で不透水層を形成している土質は、これまでに行いました八カ所の土壌ボーリング調査の結果、粘性土であり、くいの周面は密着した状態であると考えられます。
 また、鋼管ぐいの腐食につきましては、ガス工場建設時である昭和三十年代の設計基準で、これは建築でございますが、腐食代--腐食の厚さなんですが、二ミリメートルを確保することになっておりまして、実際の工場跡地の鋼管ぐいの肉厚が六ミリから十二ミリありまして、十分な腐食代がとられていると、そういうふうに考えております。
 したがいまして、安田委員のご見解は、こうした新市場予定地の土質状況などを十二分に踏まえたものであると認識しております。

〇清水委員 考えられないとか考えられるとか、それはまだ、証明してそういっているわけではない。実際にそうなっているかどうかというのは不明な問題であります。実際にそうであるかどうかは非常に重要な問題です。なぜならば、不透水層以下に汚染が広がっているかどうかという問題だからです。
 同じ参考人質疑でも、皆さんお聞きになってわかりますように、坂巻先生が、ボーリングのわずか数センチの中でとったサンプルでもって、自然地層であるか埋め土であるかの判定というのは非常に難しい、現場の公開が二度にわたってなされましたので、その場合、現場の技術者の方々に質問をしたけれど、やはり明確な返事は返ってこない、つまり、あくまでも現実に即した調査ではなく、あるところにそういう不透水層というものがあるんだという先入観に基づいて、事実をしっかり見ないで調査をやったことを一つの結論にして出しているのではないか、不透水層はぜひ解明する必要があると。
 また、畑先生は、不透水層ではなく、難透水層である、時間的には劣化していくのであるから、必ず割れ目とかすき間とかができると、そこから汚染地下水は下の方に落ち込むということも考えられるなどと述べています。
 それでは、都としては、この二人の先生の見解については、どのような認識を持っておられるのかお伺いいたします。その根拠は何でしょうか。

〇宮良新市場建設調整担当部長 さきの参考人招致で、くいによる汚染の広がりに関しまして、坂巻氏は、昔の工場の基礎くいが、汚染物質の通路になり得ることが十分考えられる、そう述べられております。
 また、畑氏は、くいが劣化して割れ目やすき間ができると、そこから汚染地下水が下に落ち込んでいくことが考えられるとの見解を示されております

 こういった見解に対しまして、ご答弁申し上げましたとおり、調査の結果、不透水層を形成する土質は粘性土であり、くいの周面は密着した状態であるとともに、鋼管ぐいの腐食につきましても、十分な腐食代が確保されていることから、東京都としましては、技術会議の安田委員の見解は、こうした新市場予定地の実態を十分踏まえたものであると認識しております。
 なお、土質調査に際しまして、盛り土あるいは旧地盤、あるいは各地層につきましては--調査の段階でそういった専門知識を有する技術者、主任技術者、あるいはそのほかの技術者ですが、土質、地層の状況、色、不純物、それから、くいや障害物がありますから、そのようなものを総合的に判断しまして、盛り土と旧地盤の境、あるいは不透水層、そういうものを確認してございます。

〇清水委員 依然として、この問題は議論が残されていると思います。同じ専門家で異なる科学的知見をいっているのですから、実験によって確かめる機会が今あるのですから、実際どうなのかを検証するというのが科学的な判断ではないかというふうに思うわけです。
 卸売市場は食品流通の重要な基盤であり、市場整備に当たって食の安全というのは、繰り返し指摘していますけれども、最重要課題です。卸売市場整備計画を認可する国も、東京都に対し、二〇〇七年の一月、総理大臣が、食の安全性や信頼が確保されるよう、科学的見地に基づき万全の対策を講じるとともに、消費者などに対して、対策の内容などについて十分な説明を行い、その理解を得るよう求めているのです。ましてや、卸売市場を高濃度の有害な化学物質で汚染された豊洲の東京ガスの工場跡地に移転する計画については、二〇〇九年十一月の新聞の世論調査では、七二%が豊洲の土壌汚染は不安と回答するなど、多くの都民が大変危惧をしています。したがって、移転予定地の土壌汚染対策がうまくいくかどうかを科学的に実証することなしに、移転計画を前に進めることはあってはならないと思います。
 ところが、適用実験の結果は、中間報告のデータについて開示請求を行ったところ、大事な部分が墨塗りをされており、確実に汚染物質を無害化できるとは到底いえるものではなく、科学とはかけ離れた深刻な実態であることがわかりました。また、土壌汚染対策を進める上で必要不可欠である不透水層以下の汚染の拡散の検証、地下水管理の可能性などの実験が行われていないことも、都民、専門家から厳しい批判を受けています。汚染物質処理実験に関するすべての情報を明らかにし、都民、専門家の検証を得るよう強く申し述べておくものです
 以上です。

以上、

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7月27日(火)のつぶやき

2010-07-28 01:16:40 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
15:55 from web
築地移転問題をひっさげて国会の議員会館へ。新しく改築されていて、びっくりしました。築地市場移転問題、移転候補地豊洲東京ガス工場跡地の土壌汚染問題は、市場開設認可、改正土壌汚染対策法、卸売市場法などで国とも深く関わる大きな問題です。
18:22 from web
昨日から中央区でも子宮頸がん予防ワクチン接種の費用無料の助成(対象:中学女子)がスタート。さっそく中学生が受診始める。接種の機会が患者教育のよい場になると改めて感じる。思春期自体が難しい時期ゆえ、思春期医療はある意味難しい。性の健康含め健康へのメッセージを伝えることができればと。
18:33 from web
田の上議員お疲れ様です。盛り土汚染問題も重大です。当方も、締め切り明日に向け技術会議への意見書作成中。@IKUKOTAN 先日技術会議で報告された豊洲の土壌汚染対策の実証実験結果を改めて都議会民主党でヒアリングしましたが、疑問が残ります。8月末の質問でクリアにしたいと思います。
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(再掲) 2008/07/20 専門家会議報告書(案)に対する意見書

2010-07-27 17:04:48 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
****小坂和輝の意見書*****
2008/07/20 
専門家会議報告書(案)に対する意見書

中央区議会議員 小児科医師
小坂 和輝 (41歳・男)
 連絡先:104-0052東京都中央区月島3-30-3
ベルウッドビル2F
TEL:03-5547-1191
FAX:03-5547-1166
Eメール:kazuki.kosaka@e-kosaka.jp

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豊洲移転には、農水省の認可がいるという観点から

<農水省の認可の必要性>
 豊洲移転には、農水省の認可が必要であると考えるが、それで正しいか?
 すなわち、中央卸売市場は、「中央卸売市場整備計画」に基づいて設置されると「卸売市場法」に定められている。そしてその「中央卸売市場整備計画」は農林水産大臣が定める。
 築地の豊洲移転計画は、平成17年(2005年)3月に第8次中央卸売市場整備計画の中で書かれている。その整備計画を定める際には、「食料・農業・農村政策審議会」の意見を聞くことになっていた。
 第166回国会の環境委員会で明らかになったことだが、豊洲移転については、平成17年(2005年)3月17日の一日だけ開催された同審議会の分科会である「総合食料分科会」で議論された。その「総合食料分科会」では、「汚染土壌と食の安心、安全」という議論は一切なされなかったと佐藤政府参考人は認めている。そもそも分科会には、土壌汚染の関係の専門家は入っていなかった。
 よって、審議会で議論の欠けていた土壌汚染については、「東京都の動きを踏まえ、また環境省とも連携して取り組むと」農水省が断言してる。よって、土壌汚染のことがきちんと審議され、「卸売市場整備基本方針」に謳われている「食の安全・安心」が担保されて「築地市場の豊洲移転」は初めて“認可”されることになるわけである。
 東京都は、認可手続きを、どのような日程、行程で進めるかをあきらかにしていただきたい。
 

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「土壌汚染調査」の観点から

<学際的でない専門家会議>
専門家会議メンバーには、有楽町層に詳しい地質学者、地震の専門家、有害化学物質の医学専門家がかけていたと考えるがいかがか?

<RBCAの手法の妥当性>
 RBCAの手法は、日本では、まだ一般化されていない。日本の学界や、学者の評価で、その妥当性は証明されているのか。
 ベンゼンの慢性毒性、シアンの急性毒性の両方を評価しているが、本当に急性毒性を評価することも可能なのか?

<RBCAの手法を用いて地下水面AP+2m以上の評価を>
 地下水面は、上がる可能性はあると考えるため、RBCAの手法を用いて地下水面AP+2mの評価のみしているところを、+3m、+4m、+5m、+6mの場合の毒性の健康への影響がどれだけ上昇するかも合わせて出していただきたい。

<周辺河川の汚染状況>
土壌汚染がこれだけ深刻であれば、周辺河川及びその河川底の土壌も汚染されていると考えられる。周辺河川および河川土壌の汚染状況をご報告いただきたい。

<有楽町層への汚染の進行の可能性>
 有楽町層を不透水層であるという根拠データを出していただきたい。
 特に、中央区議会が6/27に主催した東京都中央卸売市場関係部署との全員協議会の場で、「ある学者(2名程度)が有楽町層は不透水層と述べた」ということであるが、その引用文献(学者名、肩書き、出典図書)をあきらかにしていただきたい。
 有楽町層を土壌調査で貫通させないという方針であるが、それなら、少なくとも貫通させない程度のほんの上部だけでも、土壌汚染調査をしていただきたい。
 有楽町層は、すでに「ゆりかもめ」の橋脚工事で破壊が起こっており、化学物質汚染は、より深部まで進行しているのではないか?

<シアン化合物による広範囲汚染の原因分析>
 なぜ、いまだにこんなに土壌が汚染されているのか?
 この土地は一度、東京ガスが土壌改良を行っている。それであるのに、驚くべき数値のベンゼンやシアンが見つかった?東京ガスの土壌改良はどの点で不備があったのか?その原因を明らかにしていただきたい。
 また、シアン化合物は科学的に不安定と聞く。シアンは検出されてはならないわけであるが、そのシアンが、地下水で約4分の1の調査地点、すなわち約10ヘクタールで検出された事実は、どういう原因によるものなのか?原因を明らかに述べていただきたい。
 汚染源となる「廃タール」が、そこらかしこに埋められているのではないか?

<シアン化合物の毒性>
 シアン化合物は、食べても安全であると、第6回専門者会議の質疑応答で内山巖雄
京都大学大学院工学研究科 教授は答えられているが、毒性のデータを明らかにしていただきたい。

<シアン化合物汚染のリスク>
 シアン化合物汚染地下水が上昇し、地表の土壌を汚染。汚染土壌が、粉塵として舞い上がり、食べ物に付着するリスクは否定できないと考えるが、本当に大丈夫か?


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「土壌汚染対策及び将来の検証」についての観点から

<鉄製止水矢板の耐久性>
 鉄製止水矢板は、腐食しないのか?地震で亀裂が入ったりしないのか?亀裂が入っていないことをどうやってモニターするのか?

<建物下のシアンによる地下水汚染対策>
 建物下の地下水のシアンによる汚染は、シアンは検出されてはならないという環境基準であるが故に、地下水のシアンを検出されない状態に土壌改良をする方針ということで理解してよいか。
 将来的にではなく、環境基準でいう地下水に検出されないことを達成してから、移転にとりかかるということで解釈してよいか。
 同様に、ベンゼン他、他の化学物質も建物の下は、環境基準を満たすようにするという解釈でよいか。
 遮水壁で建物下を囲うわけであり、遮水壁に囲まれた空間内にある汚染化学物質は、永遠にそこに存在し続けることになるから、当然その解釈でよいとは思うが、確認のために教えていただきたい。

<有楽町層の温存>
 市場の基礎工事では、有楽町層を温存し、破壊しないと認識してよいか?

<5街区の液状化対策及び建物建築>
 5街区は有楽町層がAP-0.5mから-3.5m、特に大部分は-1.0m前後で存在する。建物の計画地盤面は、AP+6.5mに立つということであるが、計画地盤面から有楽町層までの深さは7~10mということになる。
 有楽町層を温存する方針であるということだと、そのような深度で、地震に耐えうる建物を建設したり、液状化対策が本当に可能であるか、技術的な証明をお願いしたい。

<土壌改良後の汚染物質処理の検証法>
 土壌汚染対策を施したのち、汚染化学物質が浄化されたことを確かめる必要があると考えるが、検証する計画があるのか?検証するのであれば、どのような方法で検証する計画か?
 一度、東京ガスは、土壌改良をした経緯がある。しかし、いまだに驚くべき数値のベンゼンやシアンの土壌汚染が見つかった。よって、必ず、土壌改良後の検証は必要だと考えるがいかがか。
 
<専門家会議の存続>
 専門者会議は、土壌汚染対策が完了するまでは、存続していただきたい。東京都がきちんと専門家会議の提案した土壌汚染対策をきちんと完了したことを見届けて後に、解散していただきたい。

<海水利用ができなくなるのではなか>
 現在市場では、周辺から引き上げた海水を用いていると聞くが、豊洲に移った場合、汚染地下水をそのまま川に流すことになる以上、周辺の海水、河川水は用いることができないと考えるが、どう対応するのか?

<搬入土壌の入手先>
 どこから、多量の土壌を運びこむのか?その土壌は、汚染はないと言い切れるのか?

<汚染土壌の処理>
 汚染土壌をどう処理するか、技術的な証明を明らかにしていただきたい。
 生物学的にベンゼンを処理できるものなのか?
 汚染土壌を外に運ぶ場合、受け入れ先はどこなのか?受け入れ先情報は、きちんと開示するのか?
 汚染土壌が海上投棄されないことを、どのような方法でチェックできるのか?

<都の土壌汚染対策の技術や工法の実現可能性>
 都の計画した土壌汚染対策の技術、工法が、果たして、この専門家会議が目標とする処理のレベルを達成できると言う証明を、この専門家会議のメンバーで出していただいたのち、都の土壌汚染対策を開始していただきたい。
 第8回の平田座長と質問者Gとのやりとりでは、専門家会議とは別に、東京都の出した技術を評価する「技術委員会」なるものの言及があったが、是非設置をお願いしたいが、いかがか?

<地下水位の変動リスク>
 専門家会議の結論では、地下水位がAP+2mで管理できた場合、健康被害リスクを安全域に保てるとあり、地下水位をAP+2mに保つことが、必須の条件になっている。地下水位が上がるということは、汚染された地下水で、折角入れ替えた土壌を再汚染させることを意味する。
 現在、地下水位は、5街区AP+5~+6m、6街区と7街区は、AP+3~+4mにあり、如何にAP+2mに下げていくか、技術的な証明をお願いしたい。
 また、台風、洪水、高潮など特殊な状況において、果たして地下水位がAP+2mで管理できるかたいへん危惧される。その点からすると、昨年2007年9月7日に台風9号が関東を直撃している。9月7日を前後挟んだ一週間のそれぞれの街区の地下水位のモニター結果を見せていただきたい。もし、モニターがないのであれば、今後、地下水モニターを実施し、台風の前後での地下水位のデータを出していただきたい。
 将来的に、地下水位をモニターする井戸は、いくつ(街区それぞれで、建物下地下水モニター用にいくつ、建物外の地下水モニター用にいくつおくのか)置くかも明らかにしていただきたい。
 今後、地下水位を随時、公表願いたい。

<地盤面の亀裂補修>
計画地盤面を覆うコンクリートやアスファルトに亀裂が生じた場合、その亀裂を塞ぐ作業は、何日以内に行うことを約束するのか?

<液状化発生への対応>
万が一地震がおき、液状化が起こった場合、何日以内に汚染土壌を処理することを約束するのか?

<液状化発生への市場機能閉鎖時の補償>
 万が一地震がおき、液状化が起こり、汚染土壌のために市場機能がストップした場合、補償を出すことを約束するのか?
 同様に、土壌汚染に起因するなんらかの理由で、市場機能がストップした場合、補償を出すことを約束するのか?
 どの範囲で補償を出す計画か明らかにすることなしに、移転を決定するのは、やめていただきたいが約束できるか?
 
<地下水の汚染状況のチェック>
 地下水位をモニターする井戸からくみ上げた水で、汚染化学物質の汚染度チェックはどのような頻度で計画しているか明らかにしていただきたい。化学的分析だけでなく、生物学的な分析、例えば、地下水をくみ上げた水の貯留池には、コイなどの水生物を飼うことで、汚染のないことをモニターいただきたい。

<土壌汚染対策費及び液状化現象対策費>
 土壌汚染対策費及び液状化現象対策費の試算を出していただきたい。
 専門家会議でイメージしている技術と、東京都がイメージしている技術が異なる場合が想定されるため、専門家会議試算と東京都試算を別々にだしていただきたい。

<土壌改良工事時の汚染土壌飛散>
土壌改良工事の発生する汚染土壌の飛散対策及び飛散していないことの検証方法を明らかにしていただきたい。

<知事の確約>
 知事は、本当に専門家会議の出した方針に沿うという確約をいただきたい。以下の会見を見る限り、知事は、専門家会議の方針に従たがうとは、考えにくいため。
~5月30日の知事の会見を引用~
【記者】築地の関係なんですけれども、市場の関係者が知事に陳情したというような話を聞いているんですけれども、その内容と受け止め方について…。
【知事】いや、それは当局に聞いてください。何か陳情があったそうですけどね、あの5団体(水産仲卸を除く築地市場の主要団体)からは。
 ただね、私もこの間、担当の局長に言ったんですがね、それがどういうふうに伝わっているかですな。インターネットにね、日大の名誉教授をしていらっしゃる、これは海洋工学の専門家ですけどね。要するに、土壌の汚染をどうやってクリーンナップするかということじゃなくて、もっと違う発想でものを考えたらどうだと。それは、一回その土地をどこかに全部、土を持っていってね。それで、それを違う方法で焼くとか何かして汚染をとる。
 一方、あの跡地に、土を全部さらっちゃった後、地下2階ぐらいですかね、その構造を詳しくは、私、専門性はわかりませんけども、3メートル、2メートル、1メートルか、そういう段階の、要するに箱ですね、コンクリートの。どういう構造になっているか、私、わかりませんが、概略の図はありましたけど、それを埋め込むことで、その上に、市場としてのインフラを支える、そのほうがずっと安くて早く終わるんじゃないかということでしたね。
 土壌汚染をどうして回復するか、そういう発想だけじゃなくてね、思い切ってものを取り替えるみたいな、違うベクトルというものを考えたほうがいいと、私、かねがね言ったけど、それがどう伝わったのか、そういうサジェスチョン(示唆)、プロポーズ(提案)もありました。
 こういったものがいくつか出てくるでしょうからね、それを斟酌して、要するに、当局が説明しているような方法だけじゃなくてね、もっと画期的な方法があるんじゃないか。そうすると、みんなが安心して、納得するような手だてが発見されるかもしれない、そういう期待を持ってます。日本はいろんな技術を持ってますからね。
(途中略)
 だから、できるだけ早くですな、安く回収できるための、何ていうんでしょうね、技術がないかと探してたら、さっき申し上げたみたいに、全然違うジャンルの方々からいろんな発想が届けられる。これからもあると思います。今の首都大学東京の学長の西澤(潤一)先生、これはもう科学技術の泰斗(権威)ですから、あの人を通じてですね、我々の考えられない方法がないか、いろんな領域の技術者に意見を聞いてます。

<土壌汚染の将来的な監視>
 土壌汚染状況を将来も監視するために協議会を立ち上げると言うことであるが、是非、その協議会も公開で開催して欲しい。
 この協議会には、是非、平田座長も加わっていただきたい。

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「今後の手続き」の観点から

<専門者会議の公開について>
第9回の専門者会議では、第8回の時に議論があったように、テレビカメラも入れて、公開でおこなっていただきたい。

<東京都環境影響評価条例に定める手続き>
 今後、豊洲の土壌汚染状況も含めて手続きが進められていくことになるが、現在、「東京都環境影響評価条例に定める基本手続き」のどの部分まで、進行しているのか。(「評価書案」に対する「関係区市町村」と「都民」の意見書が提出された段階と理解しているが正しいか?)
 今後、「都民の意見を聴く会」や、審議会の審議内容をきちんと公開していただきたい。
 リスクコミュニケーションという点では、専門家会議代表と、市民代表で公開討論会をお願いしたい。

<土壌汚染対策法との兼ね合い>
 今回の専門家会議が提案した汚染土壌の処理方針は、土壌汚染対策法に従った汚染土壌の処理方針より厳格なものなのか、それとも厳格でないものなのかどちらか?
 東京都環境確保条例117条に従うことで、土壌汚染対策法に従った程度に厳格なものになると解釈してよいか?

<食の安心・安全>
 この会議では、食の安全・安心という観点からの評価がいっさいなされていない。食の安心という観点からは、土壌汚染リスクは、ゼロであるべきであり、そのリスクゼロを達成することが必要と考えるがいかがか。

<土壌汚染対策法は、「食の安心・安全」を保障しない>
 今回の専門家会議は、土壌汚染対策法に従ったものとしても、土壌汚染対策法に従うことが、イコール「食の安心・安全」を守ることには通じないと考えるが、いかがお考えか。
 「市場を考える会」や今までの専門者会議の傍聴者の意見は、総じて、専門家会議の方針では「食の安心・安全」は、守れないということを意味していたと感じるがいかがか。
 土壌汚染対策法の観点から、「食の安心・安全」を達成することを考えるのではなく、新たな視点、新たな尺度を導入することで「食の安心・安全」を保障することを考えることはできないのか。それは、都民や市場で働く人たちとの十分なリスク・コミュニケーションで生まれると考える。
 そのリスク・コミュニケーションをもてたとすると、ひとつの落としどころは、有楽町層までのすべての土壌を掘削し、入れ替えるのであれば、「食の安心・安全」は守れると考えるがいかがか。
 もしくは、「移転ありき」でない専門者会議であるならば、「「食の安心・安全」は、豊洲の東京ガス工場跡地では守れない」という結論が導けたのではないか?「もっと安全な土地を探すべきである」という結論が導けたのではないか?

<科学者としての理性>
 科学者として、すべての委員にお聞きしたい。
 豊洲の東京ガス工場跡地は、生鮮食料品を扱う市場移転候補地として、「ふさわしいか、ふさわしくないか」。
 「深刻な土壌汚染の土地」と「築地市場現在地」では、どちらが生鮮食料品を扱う市場の候補地としてふさわしいと考えるか?

<以上>
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