友人が企画したデジタル化も用いた住民参加によるまちづくりの勉強会にオンラインで参加させていただきました。
問い:
今後必要になる、人とまちの関係性は?
そこに、テクノロジーはどう活用することができるか?
解決のキーワードとして、デジタルを用いた「エンゲージメント」という考え方が出てきている。
海外も含めた事例検討もあり、たいへん参考になりました。
自分なりの頭の整理をします。
中央区でも、公園づくり、まちづくり、協働提案型事業実施などの場において、デジタルも用い、さらに活性化するのびしろがあると強く関心を抱いております。
子ども達の意見も反映がしやすくなると思います。
中央区側でも、まずは、町会・自治会のデジタル化支援:にこの秋は本腰を入れて参ります。
投票で最終的に提案を選ぶ際の匿名性や本人確認などは、デジタル技術で乗り越えられると思っています。
第1,まちづくりの現場での市民参加の課題とデジタルによる解決
●固定化:参加するひとが固定的・限定的
デジタルによって➨若い世代、多様な方々の声の反映
●透明性:プロセスが見えない。「わからない」ため参加のモチベーションがわかない
デジタルによって➨プロセスの共有化
●協働:一緒に活動する人の参加が欲しい、まちづくり組織の形骸化
デジタルによって➨地域において取り組む人が増加、参加しやすい
●情報発信力:認知がひろがりにくい
デジタルによって➨認知の広がり
第2,海外も含めた事例
事例1,ヘルシンキ市における市民が予算の使い方を決める企画(OmaStadi)
2018年、約12億円の予算の使い道を市民が決める。
専門家と市民が一緒になって提案をブラッシュアップ(オンライン、オフラインの組みあわせ)
アイデア1456件、提案466件、投票23万5254票
12歳から意見も出せて、一人3票で、企画選定を行う。
行政が、提案に対して必要となるコストを算出
事例2,真鶴市における公園づくり(都市公園)への参画、「みんなでつくる身近な公園」プロジェクト
公園づくりに提案を募集し、その提案を採択し、実施。
公園での小屋づくりに、地域の参加があった。
事例3,市民参加によるサンフランシスコ市の道の使い方の決定、Market Street Prototyping Festival
最終審査を経て、参加プロジェクト50件。
街路の公共空間を再構築し、活気に満ちた魅力的なものへ
行政や文化機関との連携
地区のアイデンティテーを反映し、人々が長く滞在、交流し、時間を過ごすことのプロジェクトを選定
(サンフランシスコならではの体験)
自転車レーン構築へとつながった。
参加者の73%は、たまたま通りかかった人。
事例4、市民参加による東かがわ市における基本構想策定
45歳以下の職員でプロジェクトチーム、40歳未満の市民で審議会をつくり、基本構想を策定
第3,デジタルを用いる点で、注意点もあげられました。
1,実施の上での、注意点
●何のためにどういうインプットが欲しいかを考え、コンテンツを作りこむ
●市民が時間を使うだけの価値があるか?市民を本当に巻き込む必要があるかを考え設計
●リアルな地域での「つながり」から広げる
●どうすべての人を集めるかではなく、既存のやり方では巻きこめない人を集める手段かを問う
2,注意すべき弊害
●既存の不平等を強化しないか
●影響力の強い市民の声が強化されないか
●何かが変わったということを感じれないと、参加した人が離れていく
第4、ディスカション
●行政がすべてすべきか。やられている枠組みに行政が入って行くのもありではないか
●参加者の本気度が読めない
解決策:きちんと情報を共有できれば、判断ができる
●やる気のあるかたがたの参加でやっていけば
注意点:参加の公平公正、プロセスの公開、投票・決定手段の公平公正
以上