「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小坂クリニック(中央区月島03-5547-1191):1(日)9時~13時、急病対応実施/ 一斉休校の中、感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!

2020-02-29 13:52:11 | 日程、行事のお知らせ

こんにちは、小坂クリニックです。

 あっという間に3月に。

 皆様もご不安のことと存じますが、2月28日、突然の新型コロナウイルスに伴う幼稚園・小・中学校の一斉休校を中央区も行うこととなりました。なお、卒業式・修了式は実施されます。学童・プレディ・自主登校も、実施されます。(後ほど、整理して記載します。)
 急な決定で、親御さん、そして現場の先生方・学校関係者も、その対応に追われたいへんな週末になっているのではないかと危惧致しております。引き続き、適宜、情報発信をして参る所存です。
 現場も初めてのことであり、戸惑いが多々あろうかと思います。一斉休校に伴い、いろいろと不都合な点、改善すべき点などございましたら、どうか、ご意見をお気軽にお寄せ下さい。(小坂和輝宛て:kosakakazuki@gmail.com  03-5547-1191)

<新型コロナウイルス感染症 情報> *ご登録いただいたアドレスに、情報をお届けいたしますので、ご必要なかたは、受付にお申し出ください。
 コロナウイルス全般について⇒ 小坂クリニックより 新型コロナウイルス感染症2020.2.22:「流行早期」から「まん延期」に入っていくことに対する備え、私たちがすべきことについて。
 子どもについて⇒ 新型コロナウイルス2020.2.15:子どもの新型コロナウイルスは軽症で済んでいます。
 妊婦について⇒  新型コロナウイルス2020.02.03:新型コロナウイルス感染症について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ 日本産婦人科感染症学会 令和2年2月1日
          柴田綾子先生スライド 令和2.2.20 :https://slide.antaa.jp/article/view/9693e410e4f4436f
 感染予防ハンドブック⇒ 新型コロナウイルス2020.2.26:『新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック(第1版)』2020.2.25
 予防策:       https://note.com/syuichiao/n/n0bb3d9b4f806
 新型コロナウイルスに関して情報が届きにくい方のサポート情報 不安との付き合い方・心のケア https://www.covid19-accessibility.com/
 新型コロナウイルスの病原力 グラフ比較: https://kaigyou-turezure.hatenablog.jp/entry/2020/02/16/111145
 感染状況: https://www.sbcloud.co.jp/entry/2020/02/20/COVID-19
 新着情報  ⇒  https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/746d20efb498255deee9a5f1c18847e6

<日本における感染状況:2月29日正午> https://twitter.com/konotarogomame/status/1233727963666894848
●国内感染者230名  
退院42名  
入院中169名   
軽中度 86名   
人工呼吸/ICU22名   
確認中 58名   
待機中 3名  
陽性で症状なし 14名  
死亡       5名

●クルーズ船705名(退院数不明)  
有症状入院307名  
無症状入院392名  
死亡6名




 さて、インフルエンザは一時落ち着いたと思われます。ただし、一部地域で学級閉鎖が散見され、また、B型の存在が気懸かりであり、気は抜けないでしょう。東京都の状況⇒ http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/
 お腹の風邪や溶連菌が多いです。
 水ぼうそう、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルスなども出ています。



<東京都のインフルエンザの発生状況>


 

 〇花粉症のシーズンが到来します。予防薬、早めに開始をして参りましょう。今年は、暖冬ゆえ花粉の飛び出し、ピークが早めに来る可能性があります。ご相談下さい。親御さんへの処方も致します。




 

 〇一斉休校への対応2020.2.29現在 ⇒今後も更新していきます。(各校で、やりかたに幅があります。)
https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/gakkokyouiku/rinzikyuukou.html

(1)学童保育 夏休みの学校休業期間と同様に実施 8:30~

(2)プレディ 8:30-6:00(延長7:30) ご自宅で見れない児童に対応

(3)自主登校 

 特に授業の実施はないけれど、自主勉強を学校で行えます。1学年に1名程度の教師配置。

 帰りが、親が迎えに行く学校もあります。


(4)幼稚園の預かり保育 休止

(5)区立図書館 

 お話し会は中止ですが、通常通り

(6)スクールカウンセラーとの面談 可能かどうかお問い合わせを

 *基本的注意事項は、不特定多数が集まることをさけ、少人数で。朝の検温と体調チェックし、登校・出勤を。入室時は、アルコールで手指衛生を。



 
1、3月の日曜・祝日(1日(日)、8日(日)、15日(日)、20日(祝)、22日(日)、29日(日))は、すべて急病対応致します。

 3月

1日(日)9:00-13:00(急病対応)

7日(土)9:00-15:00

8日(日)9:00-13:00(急病対応)


2、診療時間の変更のお願い

3月2日(月)午前通常通り 8:15-11:30、午後6:30-6:45(→その後、聖路加病院での準夜間勤務を行っています。)

3月3日(火)午前通常通り 8:15-11:30、午後6:30-7:00

3、早朝予約枠(平日早朝7:15-8:15)、夜間診療(19:00-)の予約のとりかた

 この枠は、予約制で対応致します。

 インターネットで、19時までにご予約下さい。ネットが出来ない場合、当院に予約のお電話を下さい。
 なお、日曜、祝日の次の日の早朝予約は、カルテ準備の都合上、前日12時までに手続き下さい。

 診察券番号と生年月日でログインができます。

 https://www2.i-helios-net.com/pc/hw2_pc_login.php?MID=4825     

(1)早朝予約枠:平日 午前 7時15分~8時15分

 8時15分以降は、通常の受付順の診療となります。

(2)夜間診療枠:平日 午後 7時~



4、不登校外来 

 様々なケースがあると考えます。ご本人様が充実した時間を過ごせるようにその環境整備について一緒に考えて参ります。


5、いじめのご相談、お受け致します。早期対応して参りましょう!

6、アレルギー外来

 ・花粉症、早期治療を。

 ・新学期に向けた食事制限指示書、ぜんそくの運動制限指示書など記載致します。


7、発達外来、『育ちのサポートカルテ』を有効活用して参りましょう!

 ・育ちのサポートカルテを有効活用しながら、園や学校、療育施設と連携を取って参ります。⇒ 希望する全員への「育ちのサポートカルテ」の作成とその有効活用。1月27日午前、保護者の皆様と中央区が、「育ちのサポートカルテ」について質疑応答・意見交換を経て

 ・五歳児健診も実施いたします。


8、医療的ケア児など在宅医療

 ・医療的ケア児・者含め災害時に避難をすることが困難で特に支援を必要とされるかたは、万が一に備え、『災害時地域たすけあい名簿』のご登録と『個別避難計画』の作成をすることが安心に繋がります。

 ・医療的ケアの必要な子ども達の保育・学校・グループホームについて

 「保育施設における医療的ケアに関する医師の意見書・指示書」在宅診療医師と連携して記載致しますのでご相談下さい。
 医療的ケア児に対応したグループホーム 整備の広がりに期待

 ・予防接種など在宅での接種に対応して参ります。


9、病児保育について:(幼児教育・保育無償化対象事業、還付申請に対応可能な領収書を発行しています。)

 お子さんの急な発熱、ご病気で保育園・幼稚園・小学校に登園・登校できない場合、病児保育でお預かりいたします。

 *利用当日でも登録は可能ですが、念のための事前登録をお勧め致します。
 
 *原則17時30分までですが、18時30分までの延長も可能です。当院にご連絡下さい。

 *土曜日の病児保育もまた、ご相談ください。

 *保育園での急な発病の場合、親御さんに代わって当院スタッフが、保育園に出向き、そのまま当院で病児保育へ移行することも可能です。

10、在宅療養・在宅看護の充実に向け、医療用ポータブル機器を貸し出します。いずれも、無料。

(1)鼻水の吸引器:赤ちゃんの鼻カゼには、まず、吸引!  

(2)ミストをつくるネブライザー:激しい咳や、RSウイルス感染の赤ちゃんの激しい咳に

(3)咳対策の吸入器:ぜんそくの咳、かぜの咳対策で、吸入治療を。
 

11、予防接種、乳幼児健診:午前11:30-午後1:00、午後3:10-3:30、一般診療時間内においても、実施可能です。

(1)予防接種、乳幼児健診
 *インフルエンザ含め予防接種は、乳幼児は特に、小児科で実施を。痛くない努力をするとともに、同時に、順調な育ち、発達など含めフォローさせていただいております。

 *当院では独自に「ブックスタート事業」と連動し、赤ちゃんに絵本をプレゼント致します。
 
 *乳幼児健診においては、全例にスクリーニング器機を用いた簡易視力検査を行い、弱視なども見落さぬようにチェックします。
 
 *土曜日、日曜日も予防接種や乳児健診をお受けいたします。

 *おとなの方の風しん抗体価検査及び風しんやMRの予防接種も致します。

 *シナジスの予防接種にも対応可能です。

 *子宮頸がんワクチンも対応いたします。医学的に重要なワクチンと認識しています。


12、健康教育

(1)「子どもの急病、どう対応?救急車を呼ぶべきは、こんなとき。( 阿真 京子氏 解説2016.2.10)」かかりつけの小児科医が、ご家族に行っていくべき最も大切な健康教育のテーマの一つ

(2)医学を目指す子ども達も多いと思います。先輩からのメッセージです。医学生へ「医学を選んだ君に問う」前金沢大学医学部附属病院長 河崎一夫先生


(3)感染症学のエッセンスも学べます。新型コロナウイルス市民セミナー⇒ 新型コロナウイルス2020.2.14:ご参考に。「新型コロナウイルス感染拡大に何ができる?」日本感染症学会・日本環境感染学会が市民とメディア向けセミナー録画(2020年2月13日)

 

(4)職場でのインフルエンザ、感染症対策。新型コロナウイルス対策でも有効です。



13、イベント

(1)子ども発達支援センター講演会 ⇒ 今回残念ながら、中止となりました。
『発達にかたよりのある子の幼児期から学童期への円滑な移行の支援~ライフステージに応じた切れ目のない発達支援への取組み~』 
上野先生講演会 1月27日(月)が延期になりました。

・開催日時 令和2年3月9日(月) 午前10時から12時(予定)
・開催場所 中央区立教育センター5階 視聴覚ホール(中央区明石町12-1)
 

(2)もしかして、社会問題について、同様の問題意識を持たれているかたがたやNPOと出会えるかもしれません。「つながり マルシェ」⇒ 今回中止となりました。

 令和2年2月29日(土)11:00-15:00、交流会15:30-17:30

(3)何か、地域課題解決に向け、事業をお考えの方、中央区が、協働事業提案を募集しています!
   
  是非、応募にチャレンジを!

******中央区ホームページ******
https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kohokotyo/koho/r01/020111/08_02/index.html

協働事業の提案募集

区では、行政サービスの充実を図るため、社会貢献活動団体(NPO・ボランティア団体など)と区が力を合わせて公共的な課題に取り組む仕組みとして、協働事業の提案を募集します。

募集期間
2月3日(月曜日)から4月30日(木曜日)

募集する事業
令和3年度に実施する、次のいずれかに当てはまる事業
(1)区から課題を提起する事業
・高齢者が健康で安心して暮らせる環境づくり
・地球にやさしいまちづくりの推進
・子どもが輝く子育て・教育のまちづくり
・地域ぐるみの安全・安心まちづくり
(2)提案団体の自由な発想による事業

提案方法
協働ステーション中央(外部サイトへリンク)」を経由して区へ提案する。
◎提案に当たり、事業構築に向けた支援や団体と区とのコーディネートなどを「協働ステーション中央(外部サイトへリンク)」が実施しますので、施設への利用登録が必要になります。
◎提案をお考えの場合は、「協働ステーション中央(外部サイトへリンク)」へご相談ください。

審査・選定
学識経験者などで構成する「中央区協働推進会議」が、提出書類と公開プレゼンテーション(9月実施予定)により審査・選定します。
◎応募要領について詳しくは、区役所(外部サイトへリンク)7階地域振興課、日本橋特別出張所(外部サイトへリンク)月島特別出張所(外部サイトへリンク)協働ステーション中央(外部サイトへリンク)で配布している「中央区協働事業提案募集要項」をご覧ください。

【問い合わせ(申込)先】 
地域振興課協働推進担当係長
電話 03-3546-5686

協働ステーション中央
電話 03-3666-4761

***************************

14、五輪を契機に「一校一国運動」のさらなる充実を

(1) 中央区のすべての幼稚園・小学校・中学校で、国際理解教育がなされています。さらなる充実を考えて参ります。

 各国と、なんらかの繋がりのあるかたおられませんでしょうか?お声掛け下さい。

(2)中央区 折り鶴ウェーブ 袋詰めボランティア募集、好きな時間に入退場自由。




15、中央区 予算審議が3月から始まります。注目すべき視点をお知らせして参ります。予算へのご意見もお待ちいたしております。

 新着情報:https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/397ed2d75644e2b28d3fa38b83544501

 <予算における課題や進捗など>

2020中央区予算1:がんなどの治療後に免疫力が低下した子ども達に対して、予防接種の再接種費用を助成(7億5千672万3千円の一部)

2/18 福祉保健委員会での質疑
⇒ 2020.2.18福祉保健委質疑:保育指導担当副参事新設、応急診療所の新型コロナ診療体制、震災時聖路加国際病院でのトリアージ、2/5中止の自殺対策協議会持回り開催、アウトリーチ後支援体制



16、中央区政全般:2020年のご挨拶 ~スポーツと平和の祭典、東京五輪の成功は、選手村中央区から~

(1)月島再開発問題
 現在建設工事中のもの(503戸)に続き、月島三丁目に190m~200m級がさらに2棟(723戸と1384戸)計画されています。規模が大きすぎ、月島第一小学校の教室が大幅に不足するなど社会インフラの整備がまったく追い付いていません。月島第一小学校校庭に増築スペースの余裕はありません。

 電源が地下にあり、武蔵小杉と同じ浸水被害への脆弱性など建物自体の問題点も多数あり改善が求められます。


(2)選手村を抱える中央区の交通問題・安全対策等の課題

*2/19委員会での質疑⇒ 2020.2.19五輪対策特別委質疑:交通問題(晴海一丁目車両流入、晴海通り51900台/日、黎明大橋歩道封鎖解除、臨港消防署緊急車両動線)、園児ら五輪観戦の支援ボランティア、小学校等へ選手表敬訪問

*「ほっとプラザはるみ」の温浴施設廃止問題で提案書を提出⇒ 「ほっとプラザはるみ」大規模改修についての住民説明会の改善及び「ほっとプラザはるみ 実施計画検討会(仮称)」を立ち上げ、「温浴施設廃止」ありきでない開かれた議論を行うべきことの提案書



 ①選手村セキュリティ内にある臨港消防署の緊急出動動線の確保および消防官の増員

 ②晴海一丁目町内への五輪バス車両の流入をなくす

 ③環状二号線「豊洲⇒築地間封鎖」に伴う市場関係車両のスムーズな晴海通りへの誘導

 ④黎明橋公園通りの生活者優先の措置

 ⑤勝どき駅のこれ以上の混雑をなくすためUAC(ボランティアに物品を配布する施設)を他の場所に移転させるなど含めた抜本的な見直し

 ⑥晴海通りの渋滞のできる限りの軽減

 ⑦新大量輸送機関BRTのスムーズな運転開始

 ⑧保安要員の十分な配置

 ⑨選手村周辺トラブルの対応電話窓口の一本化

 ⑩環状2号線西側歩道の封鎖をやめ東側同様に通過を可能にすること

 など、安全対策、区民生活に支障を来さない対応につき、議論を深める所存です。

〇最新の状況 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/277e8b9e9eb5104506faa58e66fce64e

(3)最重要の3つの計画の改定、パブリックコメントが実施されました。

 現在、パブリックコメントへの回答がなされているところです。

 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/0620494fa9c4661ad4217a96acaf0feb

 
(4)築地を守るカレンダー、配布中

 

(5)新たにできる中央区の中心的図書館『本の森ちゅうおう』、本当に民間株式会社にまかせてよいのか?

 八丁堀駅近くに、『本の森ちゅうおう』が整備されます。本当に民間株式会社にまかせてよいのか、ご意見願います。

 図書館は「民主主義の砦」と言われる重要施設で、中央区が、責任を持って直営すべきではないでしょうか?

 ⇒ 新着情報 https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/d7ea23cf494ccf0c52b5fa2df8cad35c

 * 中央区の図書館を民間にまかせる話(指定管理者制度導入)十分に検討を!区民説明会も開催を。2/14開催の区民文教委員会で初めて区から議会に報告がなされました。


(6)シンポジウム『AYA世代のがん患者との協働-AYAサバイバーシップセンターの取り組み-』に参加して課題と考えることがら

(7) 納入されなくなったことを理由に業者が保有する都市計画審議会等の音声を録音したCDが情報公開の対象からはずれるか、否か。2020.1.29中央区情報公開・個人情報保護審査会で意見陳述

(8)都に意見書提出: 〆切2020.2.28 東京都福祉保健局少子社会対策部計画課御中、『東京都子供・子育て支援総合計画(第二期)(案)』に対する意見書

(9)一斉休校に関し区に意見書提出: 新型コロナウイルス2020.2.28:政府の「臨時休業」要請に中央区はどう対応すべきか。中央区新型コロナウイルス感染症対策本部御中、小児科医師として



17、書評:『夜間飛行』&『人間の土地』サン=テグジュペリ、堀口大學訳 新潮文庫 

サン=テグジュペリ『星の王子さま』は、あまりにも有名な小説ですが、その王子が有する純粋な心が、全ての子ども達の中に宿っていることを感じつつ、日々診療しています。


次回課題本:3月下旬 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』  文藝春秋
Walter Isaacson (原著), ウォルター アイザックソン (著), 土方 奈美 (翻訳)

以上

文責:小坂和輝メール:kosakakazuki@gmail.com   

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〆切2020.2.28 東京都福祉保健局少子社会対策部計画課御中、『東京都子供・子育て支援総合計画(第二期)(案)』に対する意見書

2020-02-28 22:22:55 | 意見書提出

東京都福祉保健局少子社会対策部計画課 パブリックコメント担当 御中


『東京都子供・子育て支援総合計画(第二期)(案)』に対する意見書

 

 

                  住所:中央区月島3-30-3-2F              

                  氏名:小坂 和輝(53歳、小児科医師)

                  電話番号:03-5547-1191

 私は、「東京都子供・子育て支援総合計画(第二期)(案)」に対する意見書を提出致します。ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。

 

意見の内容:

 


第1、はじめに

『東京都子供・子育て支援総合計画(第二期)(案)』(以下、本計画という。)に対して、小児科医師の視点からパブリック・コメントを提出させていただきます。

『本計画』と同時に中央区のほうも『第二期中央区子ども・子育て支援事業計画』を改定作業中です。同時期の改定作業であり、東京都と中央区の計画が相まって、子育て環境が充実されるように考え意見致します。
 また、中央区においても課題ではありますが、『本計画』の内容が東京都における『教育振興基本計画』において、その反映がなされることで、教育と福祉の壁を越えた施策の連携が行われることも、大いに期待を致します。

記載にあたって、特に述べたい主旨の部分には下線を引いています。


第2、総論

1、子どもの記載方法の訂正(「子供」から「子ども」)について

 『本計画』の根拠法「子ども・子育て支援法」が、「子供」ではなく「子ども」で記載をしている以上は、法律の条文の文言における「子ども」に訂正を強くお願い致します。

2、『教育振興基本計画』への反映について(該当ページ 4頁)

『本計画』の内容が、『教育振興基本計画』(教育基本法第17条)(東京都の場合は、「東京都教育ビジョン」でしょうか。)へ反映がなされるようにお願いします。
 特に、『教育振興基本計画』の今後の策定において、障がいのある方の生涯教育、不登校・ひきこもり、幼・保・小の連携など関連する分野があるために、教育と福祉分野が強く連携できるように計画段階においても調整をすべきと考えます。

各論で、特に連携すべきところは、再度指摘をします。

 

3、審議経過の記載について

 本計画には、委員がどのような構成で、いつ、どのような内容を審議したかの経過の記載がありません。当然、最終報告ではなされるとは思いますが、検討委員会の開催日程などの記載をお願いします。

 

4、確保方策における、量だけではなく、質の確保について

確保方策においては、量だけではなく、質の確保をどうするかの視点も入れた記載をお願いします。

5、成育基本法の『新教育振興基本計画』など重要基本計画への反映

 2018年12月小児科医待望の「成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育医療等を切れ目なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律(成育基本法)」成立しました。2020年1月「成育医療等協議会」設置し、「成育医療等基本方針」2020年度中閣議決定されていくこととなっています。
 成育基本法は、「健やか親子21」をさらに発展させた内容の法律です。
 「1計画策定の趣旨」(2頁)において、反映させるべき法律として、その一つに成育基本法の名称の記載し位置づけて頂けるように、お願い致します

 

 

第3、各論
●1、切れ目のない支援において『育ちのサポートカルテ(仮称)』の導入について(該当ページ 障害児施策の充実(133頁))
①『子ども発達支援センター』において、「発達障害」の診断名の有無に関わらず、ちょっとした親御さんのご不安を解消するにあたって相談対応がなされることをお願いします。
②中央区では、『育ちのサポートカルテ』を発行し、例えば、幼稚園・保育園から小学校に上がる際に、育ちの課題についての共有に用いたり、関係機関の横の連携強化に用いたりしています。「個別の教育支援計画」を、関係機関及び親御さんで情報共有するものです。都においても、各区での導入における財政面含めた支援をお願いします。
教育や保育現場において子ども達の苦手な能力を伸ばすためのプログラムを、児童精神科医と連携し積極的な導入に期待を致します。例えば、読み書き障害(ディスレクシア)に対する「T式ひらがな音読支援」など。こちらに関しては、『教育振興基本計画』と連携をとれるような記載をお願いします。(該当ページ 障害児施策の充実 219頁~223頁への追記)

  • 2、医療的ケア児就学コーディネーター配置と保育・就学ニーズへの対応について(該当ページ 障害児施策の充実 219頁~223頁への追記)

①「医療的ケア児者の支援」を障害児支援事業において記載を下さっていることに感謝申し上げます。中央区においても「医療的ケア児就学コーディネーター」も配置されました。今後は、各区への配置をお願いします。

「保育・就学ニーズへの対応」として、看護師の配置についても、ケアの内容・頻度、主治医等の意見を踏まえ適切に判断がなされることをお願い致します。こちらに関しては、『教育振興基本計画』と連携をとれるような記載をお願いします。

②医療的ケア児は、中央区では29人おられます(2019.10月段階)。都内において、医療的ケア児者の全員のかたを把握し、ニーズへの対応をお願い致します。医療的ケア児の実数、障害の状況、行っている医療的ケアの内容等統計を掲載願います。(該当箇所 第2章)

③『医療的ケア児も含めた重症心身障害児放課後等デイサービス』も中央区も2018年からスタート致しました。医療的ケア児を含めた重症心身障害児の児童発達支援が少ないのが課題であり、その数が増える支援をお願いします。

④医療的ケア児の兄弟が、優先して保育園に入れるようにすべきと考えます。そのことにより、医療的ケア児への日々のケアの親御さんの負担が減り、ケアの内容も充実につながると考えます。

⑤医療的ケア児が、「居宅訪問型保育事業」を受けていた際にも、区立保育園などと提携し、集団保育に参加が出来る機会も作れるようにお願いします。

  • 3、「ICTの活用による業務の効率化」追記、AI導入で保育園選考の時短について

主な取組・事業に、「ICTの活用による業務の効率化」を付け加えることをお願いします。

すなわち、中央区では、保育園の申込者を各保育園に割り振る選考に現況延べ400時間(2018年)要しているとのことでした。人口知能(AI)で時短し、結果通知の早期化、労力・人件費の節減をお願いします。

  • 4、キャンセル待ちをせず全てのひとが利用可能な病児保育、断らない病児保育

区の病児・病後児保育だけではなく、民間の病児保育施設とのさらなる連携や、地域の小児科医によるバックアップ体制整備の上で、ファミリーサポートの方等により、軽い風邪の病後児をお預かりし地域で役割分担をすることで、〝断らない〟病児保育を、各区で構築できるのではないでしょうか。民間の病児保育施設として、中央区においても『はぐみっく病児・病後児保育室』、『NPOフローレンス』『小坂こども元気クリニック・病児保育室』など病児保育事業を実施する施設・団体があり、これら地域資源も加えた検討を各区が行うよう指導をお願いいたします

●5、兄弟の一方が病気になり看病で仕事を休んだ場合における、病気でない児の保育園への登園について

 兄弟の一方が病気になり看病で仕事を休んだ場合における、病気でない児の保育園への登園について、お預かりを拒否することは、合理的な理由のない保育の拒否ですが、中央区において実際に拒否される場合があります。

都において、統一的な指導をお願いします。

  • 6、がん・難病治療と仕事との両立、ご家族への包括的な支援の項目の追加(該当ページ 138頁)

「目標5 1家庭生活と仕事の両立の実現」において、がん・難病治療のご家庭への支援を追加することを要望します。

その上で、

①「がん対策基本法」が2006年成立後、国は『がん対策推進基本計画(第3期)』策定、都は『東京都がん対策推進計画(第二次改定)』策定。がんや難病に親御さんがなられたご家庭を地域と専門機関が連携をして、仕事との両立やお子さんの学校・保育園の継続などをしっかりと地域で支え、ご本人は治療に専念できるように包括的な支援体制の構築をお願いします。

②各区にも「両立支援コーディネーター」(独立行政法人労働者健康安全機構)配置がなされる財政的な支援をお願いします。

がん治療後に免疫力低下した子へのワクチン再接種費助成を、現在、中央区は検討中とのことですが、都としてもよろしくお願い致します。

④「AYA世代がん患者の生活就労支援」の記載も、用語解説含め、お願いします。

  • 7、なんでも相談できる総合窓口を身近な地域に開設(該当ページ 99頁)

 「目標1、3子育て家庭を地域で支える仕組み」になんでも相談できる総合窓口の開設を追加願います。

 2018年4月の社会福祉法改正に身近な地域で相談を包括的に受け止める拠点づくりを進める取組みが導入されました。
 「8050問題」、老々介護、認知症(中央区では3171人介護認定)、自殺(中央区では31件)予防、児童虐待(中央区では130件)など難しい福祉課題へのアプローチが総合窓口を通じ迅速適切になされることに期待致します
 
●8、「目標3 1子どもの生きる力を育む環境の整備」おいて、「健康教育の推進」を追加及び健康教育の充実について(該当ページ 115頁)

健康に対する情報提供、教育が重要です。「子どもの生きる力を育む環境の整備」において、主な事業に「健康教育の推進」追加をお願いします。

その際、医療者と連携した学校におけるがん教育、健康教育の充実に期待致します。

こちらに関しては、『教育振興基本計画』と連携をとれるような記載をお願いします。

  • 9、妊婦の方、障害のある方全員の『個別避難計画』策定と福祉避難所整備

「目標5 次代を担う子供たちを健やかに育む基盤の整備」(136頁~143頁)に、災害時の記載がなされていません。災害時の対応について項目を新設をお願いします。

 その上で、

①妊婦の方や障がいのある方など災害時要配慮者の安全確保と避難の手順を示す『個別避難計画』の一人一人の個々の事情に合わせた策定が最重要課題の一つと考えます。『個別避難計画』の内容は、ⅰ発災直後の安否確認担当者名、ⅱ福祉避難所の施設名、ⅲ避難所への移動支援者名とルート、ⅳ電源が必要な場合の確保方法、ⅴ『個別避難計画』記載内容を責任を持って更新をしていく担当者など記載を(避難訓練を行う中で記載の充実を図る必要有り)すべきと考えます。具体的な『個別避難計画』のフォーマットの提示をお願いします

②「避難行動要支援者」「災害時要援護者」全てのかたのへの実際の『個別避難計画』の作成をお願いします。

③『地域防災計画』と連動して、『本計画』に災害時対応を位置づけて下さい。

  • 10、幼保無償化で質を伴った量の確保を(該当ページ 106~111頁)

①2019年10月より、幼保無償化が開始。これを契機に子どもの預かりの場の安全性の確保の検討をお願いします。

幼稚園類似施設への幼児教育相当部分の無償化の拡大をお願いします。

③中央区においても、2021年「阪本子ども園」開設及び2023年「晴海四丁目認定こども園」開設と「幼保連携型認定こども園」が導入、区立幼稚園へも広げることで子どもの保育の場の拡大をお願い致します。東京都においても、そのための柔軟な制度運用への理解をお願いします。

④預かり保育におけるあずかり時間の延長が行えるように都からの支援をお願い致します。


●11、「教育・保育環境の整備」へ「共生ケアの実施」の追加について(該当ページ 106~111頁)

 「教育・保育環境の整備」に、施策の方向性として、「共生ケアの推進」を追加願います。

 その上で、

①高齢者施設と保育所の入った複合施設では、高齢者施設と保育所のイベントの時だけではなく、毎日のどこかで共通プログラムを盛り込み日々の〝共生ケア〟実施ができるような柔軟な制度運用への理解・支援をお願いします。

学校においてもご高齢の方等がその経験を活かした子ども達との交流・学びの場を積極的に作っていけますようにお願い申し上げます。こちらに関しては、『教育振興基本計画』と連携をとれるような記載をお願いします。

 

  • 12、予防医療充実へ10月ロタワクチン無料化、子宮頸がんワクチンの情報提供(目標1 2安心できる小児・母子医療体制の整備)(該当ページ 98頁)

     予防接種の充実に関する追記をお願いします。その上で、

①予防接種で防げる病気は防いで行くことが基本であり、小児インフルエンザワクチンへの助成なども都においても検討をお願いします。

②HPVワクチンには、まずは正確な情報伝達をお願いします。

  • 13、児童相談所の早期設置を、子ども家庭支援センターと各機関との連携協定(該当ページ 130頁)

①区でも設置可能となり、中央区も目標年は明記ないものの準備を進めています。「目標4 3児童虐待の未然防止と対応力の強化」に、「各区への児童相談所の設置の推進」の趣旨を追加をお願いします。

②区と各機関との連携協定拡大をお願いします。中央区では、警察との協定は結ばれましたが、都の児相と警察と中央区の三者協定も必要であると考えます。協定を結んでいく旨も、記載をお願いします。

  • 14、病院など入院中における学習機会の保障(該当ページ 134頁)

     病室などとICTでつないだ『同時双方向型授業配信』が出席扱いとなったことに伴い、それら技術を用いた教育機会の提供拡大を、「慢性的な疾病を抱える児童等の自立支援」(134頁)の部分で追加記載をお願いします。こちらに関しては、『教育振興基本計画』と連携をとれるような記載をお願いします。

 

  • 15、不登校の子ども達へのアセスメント(第3章 目標4への新規項目の追加)

①中央区では、不登校小23人中61人合計84人(2019.10月)。中央区が作る『新教育振興基本計画』では、「不登校未然防止に向けた一人一人のアセスメントの推進」が新規の取組として挙げられています。どうか、不登校をされている子ども達によりそったアセスメントを実施し、一人一人がたとえ学校に行けていなくとも、充実した時間が送られているのかどうか、丁寧な分析と課題の解決をお願いします。「ひきこもり支援」の新規項目の追加を「目標4 特に支援を必要とする子供や家庭への支援の充実」にお願いします。こちらに関しては、『教育振興基本計画』と連携をとれるような記載をお願いします。

②ICTを用いて自宅学習の充実が図られるならその手立ても積極的に導入をお願いします。

以上

 

 

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新型コロナウイルス2020.2.28:中央区立小学校、中学校及び幼稚園(プレディ、幼稚園の預かり保育含め)で一斉「臨時休業」が実施されることについて。ご意見などお願い致します。

2020-02-28 17:08:25 | 各論:新型インフルエンザに備える

 本日2/28に、中央区新型コロナウイルス感染症対策本部に、一斉「臨時休業」に関して提案書を提出いたしました。

 現段階の中央区の考え方では、一斉「臨時休業」に入るようです。

 卒業式、修了式の実施方法については検討中。

 経過のご報告とさせていただきます。

 感染から子ども達を守るとともに、子ども達の教育、保育の今後の状況を注視して参ります。

 何かご意見がございましたら、お願い致します。

 小坂和輝:kosakakazuki@gmail.com

 

 政府の一斉休校の要請が出されるに至った背景: https://digital.asahi.com/articles/DA3S14384238.html 
                        https://digital.asahi.com/articles/DA3S14384192.html


******中央区ホームページ(抜粋)******
https://www.city.chuo.lg.jp/…/gakkokyouiku/rinzikyuukou.html

小・中学校等における臨時休校について

更新日:2020年2月28日

2月27日、国の新型コロナウイルス感染症対策本部が、全国の小学校、中学校、高等学校について春休みまでの臨時休校を要請したことに基づき、本区においては次のとおり対応します。

対象
区立小学校、中学校及び幼稚園
注記:プレディ、幼稚園の預かり保育についても休止します。

臨時休校期間
令和2年3月2日から令和2年3月25日まで
注記:3月26日から春季休業日となります。

休校中の対応について
新型コロナウイルスの感染を防止するための臨時休業の措置であるという趣旨を踏まえ、人の集まる場所等への外出を避け、原則、自宅で過ごすようお願いいたします。
ただし、やむを得ない事由により自宅等で過ごすことが困難な場合は、小学校、幼稚園にご相談ください。

卒業式、修了式の実施について
別途、こども安全安心メール、各学校・幼稚園のホームページでご連絡いたします。

お問い合わせ
学務課保健給食係
電話:03-3546-5516

******2020.2.28 提出した提案書******









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<<第5報 2020.2.28:『3/2(月)より春休みが終わるまで中央区の小・中学校等が一斉臨時休校に。卒業式・修了式は挙行。』>>

2020-02-28 11:20:43 | 各論:新型インフルエンザに備える

<<第5報 2020.2.28:『3/2(月)より春休みが終わるまで中央区の小・中学校等が一斉臨時休校に。卒業式・修了式は挙行。』>>

こんにちは、
 
 
新型コロナウイルス感染症関連でお知らせさせていただきます。

既に、ご存知かとは思いますが、中央区も、2/27の国の「<wbr />臨時休業」要請に従いhttps://www.mext.go.<wbr />jp/content/202002228-mxt_<wbr />kouhou01-000004520_1.pdf、<wbr />区立幼稚園・小学校・中学校の一斉休校を行うことを2/28に決<wbr />定致しました。
この時期に行うべきかについては、同日、<wbr />私も中央区新型コロナウイルス感染症対策本部に提案書を提出致し<wbr />ました。 https://blog.goo.ne.jp/<wbr />kodomogenki/e/<wbr />c593aa857a28ed47aa7ee313dd8b8c<wbr />b5
 

卒業式・修了式は、やる方向であり、現在、<wbr />別途やり方を検討中です。

以下、中央区のホームページを抜粋します。


文責:小坂こども元気クリニック・病児保育室 小坂和輝(03-5547-1191) 
 
******中央区ホームページ(抜粋)******
https://www.city.chuo.lg.jp/<wbr />kosodate/gakkokyouiku/<wbr />rinzikyuukou.html  
 

小・中学校等における臨時休校について

 
更新日:2020228
 
227日、国の新型コロナウイルス感染症対策本部が、<wbr />全国の小学校、中学校、<wbr />高等学校について春休みまでの臨時休校を要請したことに基づき、<wbr />本区においては次のとおり対応します。
 

対象

 
区立小学校、中学校及び幼稚園
注記:プレディ、幼稚園の預かり保育についても休止します。
 

臨時休校期間

 
令和232日から令和2325日まで
注記:326日から春季休業日となります。
 

休校中の対応について

 
新型コロナウイルスの感染を防止するための臨時休業の措置である<wbr />という趣旨を踏まえ、人の集まる場所等への外出を避け、原則、<wbr />自宅で過ごすようお願いいたします。
ただし、<wbr />やむを得ない事由により自宅等で過ごすことが困難な場合は、<wbr />小学校、幼稚園にご相談ください。
 

卒業式、修了式の実施について

 
別途、こども安全安心メール、各学校・<wbr />幼稚園のホームページでご連絡いたします。
 

その他

 
学童保育については、夏休み等の学校休業期間と同様に、午前8<wbr />30分時からお預かりします。
詳しくは所属している児童館へお問い合わせください。
保育所については、通常どおりお預かりいたします。
 
電話問い合わせ窓口
問い合わせ内容
担当課・係
電話番号
学童保育に関すること
各児童館
区立保育園・こども園に関すること
子育て支援課保育園係
0335465344
私立保育園について
子育て支援課保育指導係
0335465681
 
 
 

お問い合わせ

 
学務課保健給食係
電話:03-3546-5516
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新型コロナウイルス2020.2.28:政府の「臨時休業」要請に中央区はどう対応すべきか。中央区新型コロナウイルス感染症対策本部御中、小児科医師として

2020-02-28 08:42:02 | 各論:新型インフルエンザに備える

令和2年2月28日

中央区新型コロナウイルス感染症対策本部 御中

 

『国の学校「臨時休業」要請に対する中央区の対応を判断する上での考慮要素及びその考慮要素に基づく現段階での中央区の対応のありかたに関する提案書』

 

中央区議会議員、小児科医師

小坂和輝

 

 日々目まぐるしく拡大・進行する新型コロナウイルス感染症への迅速な協議・対応に感謝申し上げます。

 

 さて、国は、令和2年2月27日に学校の「臨時休業」の要請を行いました。

 「臨時休業」の判断・実施を行うのは各自治体であり、地域の実情に応じた対応が求められています。

 中央区の「臨時休業」の判断にあたり、以下の考慮要素を踏まえ、総合的な検討の上、ご判断いただけますようにお願いしたく、意見・提案致します。

 

 なお、令和2年2月28日段階においては、以下の考慮要素に基づき判断した場合、中央区における「臨時休業」の措置は時期尚早と判断できると考えます。

 すなわち、国においては、患者数186人(死亡者数3人)、クルーズ船患者数705人(死亡者数4人)の疫学情報(2020年2月26日18時時点)ですが、未だ「非常事態宣言」は出されていません。都内の発生は、患者数36人(2020年2月27日20時45分時点)で著しく拡大している状況ではありません。中央区の状況は不明であり、「臨時休業」を示唆する疫学情報が欠如しています。「臨時休業」により学校生活における感染拡大はほぼ完全に阻止しえますが、すでに、手洗い・マスク・咳エチケットの励行等予防措置が取られており、副次的効果として実際に季節性インフルエンザの拡大が阻止され、新型コロナウイルスに対しても一定の効果が期待できます。そして、現行『学校保健安全法』下において、感染拡大を防止しうる「学級閉鎖」「学校閉鎖」の代替措置も存在し、これは、今回の「臨時休業」と同等程度の効果を有していると考えられます。また、「臨時休業」をしても、学童保育・プレディなどで感染をすることや、兄弟姉妹が保育園等から或は親が通勤・会社から感染を持ち込む可能性があり、その効果は限定的です。感染症専門家の岡部信彦川崎市健康安全研究所所長も、「全国一律の休校が効果的であるとするには科学的根拠は乏しい」旨を述べられています(※1)。「臨時休業」により子どもの面倒を見るために会社・職場の欠勤を止む無くなる親御さんもおられ、その方が急に休まれることによる職場への影響も生じます。社会的な影響を少なくなるような在宅勤務・テレワークが取れる職場は、その広がりが未だ十分でなく、生産部門・小売り部門・医療福祉分野などではその実施自体不可能です。さらには、今回の「臨時休業」は、大事な学年末・卒業という子ども達の成長・発達のひとつの節目の最重要な時期にあたっています。卒業式・卒園式のみ行うことや、いままでの授業態度・実績を用いて学年末試験を課すことなく成績を判断するという回避措置も存在しますが、なお、この大事な時期を休みにすることの子ども達に与える悪影響は甚大であると考えます。そして、防ぐべき今回の新型コロナウイルス感染症は、季節性インフルエンザと同程度の感染率でその致死率は、高齢者・基礎疾患のあるかたに特に重大で、これらのかたへの集中的な対策が求められている状況です。

 従いまして、現行『学校保健安全法』上の措置で十分に期待しうる限定的な効果を得るために、社会的・教育的に甚大な悪影響という犠牲を生んでまで、「臨時休業」を判断すべき状況には、令和2年2月28日段階の中央区においてはないと考えます。

 よろしくご検討いただけますようにお願い申し上げます。

 引き続き、感染症関連学会・医師会等医療現場からの要望・提案(添付資料1)もご参考にしていただきながら、医療資器材の確保・配備、検査体制の充実、二次感染の防御などご尽力のほど、よろしくお願い致します。

 

       記

 

本区における「臨時休業」を判断する上での考慮要素について

1、国の感染拡大の疫学情報、「非常事態宣言」の有無

 

2、中央区及び東京都における感染拡大の疫学情報

 

3、「臨時休業」による感染拡大の抑制効果

 

4、「臨時休業」と同等の効果を生む代替措置の有無とその効果

 

5、「臨時休業」により与える社会的影響、その社会的影響を最小限に抑える措置の有無

 

6、「臨時休業」による子ども達の教育への悪影響、それを回避する措置の有無と回避措置の教育的効果

 

7、現段階でわかっている新型コロナウイルス感染症の感染率・致死率・検査法・治療法等に関する科学的知見

以上

※1 NHK「休校要請 専門家 判断難しい」(2020年2月27日)https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200227/1000044708.html

*******松本 和光市長******

誤解を招かないために書いておきますが、基本的に設置者権限の事項で、だから総理は「要請」と発言しました。

さて、日中、学童保育をやるかどうか。学校によっては学校をやるのと大差ないことになりかねない。その他の子どもの居場所をどうする。子どもを狙った犯罪をどう抑止するか。保育園がある限り、兄弟経由で感染はありうる。そもそも学校を休みにしない、という選択肢はありなのか。その際の責任はとれるか…
そもそも、公式にはという前提だが、さほど児童生徒に感染者がいない中でここまでの決断をする、となると、何か政府が情報を持っているのではないか、という勘繰りが出てくる。あるいは何らかの専門的な知見かデータか。それがなくて予断でやっているなら、やはり、授業を続ける、という選択肢は捨てきれない。
いずれにしても、休むなら休むなりに子どもたちの支援と親の支援を感染症対策と両立できるように考えなければならない。それは果たして可能なのか。あるいは学童は休みにするかですか。また、低学年のお子さんを持つ親が一斉に仕事を休むとして、世の中まわるのか。
そもそも通勤電車と会社と保育園があるだけでも、この思い切った措置の効果は限定的にならざるを得ない。それでもこの判断に政府が至った根拠を何としても知りたいところですね。

学校保健安全法
(臨時休業)
第二十条 学校の設置者は、感染症の予防上必要があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる。

*****文科省 文部科学事務次官 2020.2.28*****

https://www.mext.go.jp/content/202002228-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

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2020年2月7日、都市再生特別措置法改正案が閣議決定。本区でも使って行きましょう。

2020-02-27 18:32:15 | 街づくり

2020年2月7日。都市再生特別措置法改正案が閣議決定とのこと。

当区でも、応用可能な制度と考えます。

→ 解説 https://sotonoba.place/20200227-walkablenews

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新型コロナウイルス2020.2.26:『新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック(第1版)』2020.2.25

2020-02-26 08:34:12 | 各論:新型インフルエンザに備える

 2020.2.25に国は、第13回「新型コロナウイルス感染症対策本部」において『新型コロナウイルス感染症対策の基本方針』を打ち出しましたhttps://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/c67e317edcfa3cdf6065941cf786bc3b

 極力、感染患者の発生カーブをゆるやかにしていくため、対策が取られますhttps://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020223.pdfhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00006.html 。



 同日、ご家庭での注意点などまとめられたハンドブックのほうも作成されましたので、お知らせさせていただきます。

『新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック(第1版)』2020.2.25
監修:賀来 満夫(東北医科薬科大学医学部感染症学教室)
作成:東北医科薬科大学病院感染制御部・仙台東部地区感染対策チーム
 http://www.hosp.tohoku-mpu.ac.jp/manager/wp-content/uploads/2020/02/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87_%E5%B8%82%E6%B0%91%E5%90%91%E3%81%91%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF_20200225.pdf

 内容は、咳エチケット、手洗い、換気など環境整備が中心で、今までされていることの再確認になります。
 感染症とのお付き合いは、今回のコロナウイルスに限らず、毎年のインフルエンザや胃腸炎などずっと続いて行くことになり、その対応の原則は変わりありませんので、ご参考にして下さい。

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新型コロナウイルス2020.2.25:「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」令和2.2.25新型コロナウイルス感染症対策本部(第13回)決定及び中央区のイベント実施の考え方

2020-02-25 17:18:31 | 各論:新型インフルエンザに備える

 本日2/25、『新型コロナウイルス感染症対策の基本方針』が、政府の「新型コロナウイルス感染症対策本部」において、決定されました。

 内容としては、

 *現時点の対策の目的は、①流行の早期終息、②重症者発生の最小化、③社会・経済へのインパクトの最小化

 *2/25付で、厚生労働省に「クラスター対策班」設置

 *小規模な患者クラスター(集団)を早期発見し、感染拡大防止対策を実施する。
  
 *今後、国内で患者数が大幅に増えた時に備え、重症者対策を中心とした医療提供体制等整える準備期間に当たっている。

 *私達がすべきこと
  ①感染不安から適切な相談をせずに医療機関を受診すること
  ②感染しやすい環境に行くことを避けること
  ③手洗い、咳エチケット等を徹底すること
  ④風邪症状があれば、外出を控えること
  ⑤やむを得ず、外出する場合にはマスクを着用すること

 *基本方針は、5項目(情報提供、発生動向調査、感染拡大防止策、医療提供体制、水際対策)とその他の全6項目
  主なものは、
  発生動向調査の今後⇒肺炎患者の治療に必要な確定診断のためのPCR検査に移行、国内流行状況把握のためのサーベイランスの仕組み整備

  感染拡大防止策の今後⇒①地域で患者数が継続的に増えている状況では、積極的疫学調査・濃厚接触者の健康観察は縮小、患者集団への対応を継続・強化
             ②学校等の臨時休業等の適切な実施

  医療提供体制の今後⇒患者数が大幅に増えた状況では、
            ①一般の医療機関で、診療時間や動線を区分する等の感染対策を講じた上で患者を受け入れる
             重症者を多数受け入れる見込みの感染症指定医療機関から順に帰国者・接触者外来を段階的に縮小
             風邪症状軽度→原則、自宅での安静・療養。状態が変化で(高齢者・基礎疾患を有する者は早期に)、相談センター又はかかりつけ医に相談したうえで受診
             風邪症状ない高齢者・基礎疾患を有する者の定期薬→感染防止の観点から、電話による診療等により処方箋発行(医療機関を受診しなくてもよい体制構築)
            ②集中治療を要する重症者を優先的に受け入れる医療機関等の入院医療の提供体制整備
            ③院内感染対策、感染制御に必要な物品確保
            ④高齢者施設等での感染が疑われる者の発生→感染拡大防止策の徹底、円滑な入院医療
 
  その他 いじめ防止、人権配慮、トラブル防止、混乱に乗じた各種犯罪を抑止

<日経新聞による同基本方針のまとめ>


            
  

 
 また、同日、中央区においても対策本部が開催され、概ね3週間(3/15までの)区主催のイベントなどの考え方が示されましたhttps://www.city.chuo.lg.jp/bosai/kikikanri/coronaevent.html

 イベントは、
 ①参加者が不特定多数、
 ②開催場所が屋内、
 ③参加人数が概ね100人以上の場合、
 延期の措置を原則、やむをえない場合は中止となります。
 審議会、説明会は、可能なものは延期となります。実施の場合、参加人数の縮小や時間の短縮を検討するとのことです。

 

*********基本方針 全文 重要と思われる点に下線*******************
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020225.pdf

新型コロナウイルス感染症対策の基本方針

令和2年2月25 日

新型コロナウイルス感染症対策本部決定

1.現在の状況と基本方針の趣旨

 新型コロナウイルス感染症については、これまで水際での
対策を講じてきているが、ここに来て国内の複数地域で、感
染経路が明らかではない患者が散発的に発生しており、
一部地域には小規模患者クラスター(集団)が把握されてい
る状態になった。しかし、現時点では、まだ大規模な感染
拡大が認められている地域があるわけではない
 感染の流行を早期に終息させるためには、クラスター
(集団)が次のクラスター(集団)を生み出すことを防
止することが極めて重要であり、徹底した対策を講じて
いくべきである。また、こうした感染拡大防止策により、
患者の増加のスピードを可能な限り抑制することは、今後
の国内での流行を抑える上で、重要な意味を持つ。
 あわせて、この時期は、今後、国内で患者数が大幅に
増えた時に備え、重症者対策を中心とした医療提供体制等
の必要な体制を整える準備期間にも当たる
 このような新型コロナウイルスをめぐる現在の状況を
的確に把握し、国や地方自治体、医療関係者、事業者、
そして国民が一丸となって、新型コロナウイルス感染症対策
を更に進めていくため、現在講じている対策と、今後の状況
の進展を見据えて講じていくべき対策を現時点で整理し、
基本方針として総合的にお示ししていくものである。
 まさに今が、今後の国内での健康被害を最小限に抑える
上で、極めて重要な時期である。国民の皆様に対しては、
2.で示す新型コロナウイルス感染症の特徴を踏まえ、
感染の不安から適切な相談をせずに医療機関を受診する
ことや感染しやすい環境に行くことを避けていただくよ
うお願いする。また、手洗い、咳エチケット等を徹底し、
風邪症状があれば、外出を控えていただき、やむを得ず、
外出される場合にはマスクを着用していただくよう、お願
いする。


2.新型コロナウイルス感染症について現時点で把握して
いる事実

・一般的な状況における感染経路は飛沫感染、接触感染
であり、空気感染は起きていないと考えられる。
閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の
一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても
感染を拡大させるリスクがある。

・感染力は事例によって様々である。一部に、特定の人
から多くの人に感染が拡大したと疑われる事例がある
一方で、多くの事例では感染者は周囲の人にほとんど
感染させていない。

・発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、
強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多い。また、季節
性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が
報告されている。

・罹患しても軽症であったり、治癒する例も多い。
重症度としては、致死率が極めて高い感染症ほどではな
いものの、季節性インフルエンザと比べて高いリスクが
ある。特に、高齢者・基礎疾患を有する者では重症化する
リスクが高い。

・インフルエンザのように有効性が確認された抗ウイ
ルス薬がなく、対症療法が中心である。また、現在の
ところ、迅速診断用の簡易検査キットがない。

・一方、治療方法については、他のウイルスに対する治療
薬等が効果的である可能性がある。

3.現時点での対策の目的

・感染拡大防止策で、まずは流行の早期終息を目指しつつ、
患者の増加のスピードを可能な限り抑制し、流行の規模
を抑える。

・重症者の発生を最小限に食い止めるべく万全を尽くす。

・社会・経済へのインパクトを最小限にとどめる。

4.新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の重要事項

(1)国民・企業・地域等に対する情報提供

① 国民に対する正確で分かりやすい情報提供や呼び
かけを行い、冷静な対応を促す。

・発生状況や患者の病態等の臨床情報等の正確な
情報提供
・手洗い、咳エチケット等の一般感染対策の徹底
・発熱等の風邪症状が見られる場合の休暇取得、外出の
自粛等の呼びかけ
・感染への不安から適切な相談をせずに医療機関を受診
することは、かえって感染するリスクを高めることに
なること等の呼びかけ 等

② 患者・感染者との接触機会を減らす観点から、企業に
対して発熱等の風邪症状が見られる職員等への休暇
取得の勧奨、テレワークや時差出勤の推進等を強力に
呼びかける。

③ イベント等の開催について、現時点で全国一律の自粛
要請を行うものではないが、専門家会議からの見解も
踏まえ、地域や企業に対して、イベント等を主催する際
には、感染拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の
状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう
要請する。

④ 感染が拡大している国に滞在する邦人等への適切
な情報提供、支援を行う。

⑤ 国民、外国政府及び外国人旅行者への適切迅速な
情報提供を行い、国内での感染拡大防止と風評対策
につなげる。

(2)国内での感染状況の把握(サーベイランス(発生動向調査))

ア)現行

① 感染症法に基づく医師の届出により疑似症患者を
把握し、医師が必要と認めるPCR検査を実施する。
患者が確認された場合には、感染症法に基づき、積
極的疫学調査により濃厚接触者を把握する。

② 地方衛生研究所をはじめとする関係機関(民間の
検査機関を含む。)における検査機能の向上を図る。

③ 学校関係者の患者等の情報について都道府県の保健
衛生部局と教育委員会等部局との間で適切に共有を行う。

イ)今後

○ 地域で患者数が継続的に増えている状況では、入院
を要する肺炎患者の治療に必要な確定診断のための
PCR検査に移行しつつ、国内での流行状況等を
把握するためのサーベイランスの仕組みを整備する。

(3)感染拡大防止策
ア)現行
① 医師の届出等で、患者を把握した場合、感染症法に
基づき、保健所で積極的疫学調査を実施し、濃厚接触
者に対する健康観察、外出自粛の要請等を行う。
地方自治体が、厚生労働省や専門家と連携しつつ、
積極的疫学調査等により、個々の患者発生をもとに
クラスター(集団)が発生していることを把握すると
ともに、患者クラスター(集団)が発生しているおそれ
がある場合には、確認された患者クラスター(集団)
に関係する施設の休業やイベントの自粛等の必要
な対応を要請する。

② 高齢者施設等における施設内感染対策を徹底する。

③ 公共交通機関、道の駅、その他の多数の人が集まる
施設における感染対策を徹底する。

イ)今後
① 地域で患者数が継続的に増えている状況では、
・ 積極的疫学調査や、濃厚接触者に対する健康観
察は縮小し、広く外出自粛の協力を求める対応に
シフトする。
・ 一方で、地域の状況に応じて、患者クラスター
(集団)への対応を継続、強化する。

② 学校等における感染対策の方針の提示及び学校
等の臨時休業等の適切な実施に関して都道府県等
から設置者等に要請する。

(4)医療提供体制(相談センター/外来/入院)

ア)現行
① 新型コロナウイルスへの感染を疑う方からの相談を
受ける帰国者・接触者相談センターを整備し、24 時間
対応を行う。

② 感染への不安から帰国者・接触者相談センターへの
相談なしに医療機関を受診することは、かえって感
染するリスクを高めることになる。このため、まずは、
帰国者・接触者相談センターに連絡いただき、新型コ
ロナウイルスへの感染を疑う場合は、感染状況の正確
な把握、感染拡大防止の観点から、同センターから帰
国者・接触者外来へ誘導する。

③ 帰国者・接触者外来で新型コロナウイルス感染症
を疑う場合、疑似症患者として感染症法に基づく届出
を行うとともに PCR 検査を実施する。必要に応じて、
感染症法に基づく入院措置を行う。

④ 今後の患者数の増加等を見据え、医療機関におけ
る病床や人工呼吸器等の確保を進める。

⑤ 医療関係者等に対して、適切な治療法の情報提供
を行うとともに、治療法・治療薬やワクチン、迅速診
断用の簡易検査キットの開発等に取り組む。

イ)今後
① 地域で患者数が大幅に増えた状況では、外来での
対応については、一般の医療機関で、診療時間や動線
を区分する等の感染対策を講じた上で、新型コロナ
ウイルスへの感染を疑う患者を受け入れる(なお、地域
で協議し、新型コロナウイルスを疑う患者の診察
を行わない医療機関(例:透析医療機関、産科医療機
関等)を事前に検討する。)。あわせて、重症者を多数
受け入れる見込みの感染症指定医療機関から順に
帰国者・接触者外来を段階的に縮小する。
風邪症状が軽度である場合は、自宅での安静・療養
を原則とし、状態が変化した場合に、相談センター又
はかかりつけ医に相談した上で、受診する。高齢者や
基礎疾患を有する者については、重症化しやすいこ
とを念頭において、より早期・適切な受診につなげる。
風邪症状がない高齢者や基礎疾患を有する者等に
対する継続的な医療・投薬等については、感染防止の
観点から、電話による診療等により処方箋を発行
するなど、極力、医療機関を受診しなくてもよい体
制をあらかじめ構築する。

② 患者の更なる増加や新型コロナウイルス感染症
の特徴を踏まえた、病床や人工呼吸器等の確保や
地域の医療機関の役割分担(例えば、集中治療を
要する重症者を優先的に受け入れる医療機関等)
など、適切な入院医療の提供体制を整備する。

③ 院内感染対策の更なる徹底を図る。医療機関に
おける感染制御に必要な物品を確保する。

④ 高齢者施設等において、新型コロナウイルスへの
感染が疑われる者が発生した場合には、感染拡大
防止策を徹底するとともに、重症化のおそれがあ
る者については円滑に入院医療につなげる。

(5)水際対策
国内への感染者の急激な流入を防止する観点から、現行
の入国制限、渡航中止勧告等は引き続き実施する。
一方で、検疫での対応については、今後、国内の医療
資源の確保の観点から、国内の感染拡大防止策や医療
提供体制等に応じて運用をシフトしていく。

(6)その他
① マスクや消毒液等の増産や円滑な供給を関連事業者
に要請する。

② マスク等の国民が必要とする物資が確保されるよう、
過剰な在庫を抱えることのないよう消費者や事業者に
冷静な対応を呼びかける。

③ 国際的な連携を密にし、WHO や諸外国の対応状況
等に関する情報収集に努める。また、日本で得られた
知見を積極的に WHO 等の関係機関と共有し、今後の
対策に活かしていく。

④ 中国から一時帰国した児童生徒等へ学校の受け入
れ支援やいじめ防止等の必要な取組を実施する。

⑤ 患者や対策に関わった方々等の人権に配慮した取組
を行う。

⑥ 空港、港湾、医療機関等におけるトラブルを防止する
ため、必要に応じ警戒警備を実施する。

⑦ 混乱に乗じた各種犯罪を抑止するとともに、取締り
を徹底する。


5.今後の進め方について

 今後、本方針に基づき、順次、厚生労働省をはじめと
する各府省が連携の上、今後の状況の進展を見据えて、
所管の事項について、関係者等に所要の通知を発出す
るなど各対策の詳細を示していく。
 地域ごとの各対策の切替えのタイミングについては、
まずは厚生労働省がその考え方を示した上で、地方自治
体が厚生労働省と相談しつつ判断するものとし、地域の
実情に応じた最適な対策を講ずる。なお、対策の推進に
当たっては、地方自治体等の関係者の意見をよく伺いな
がら進めることとする。
 事態の進行や新たな科学的知見に基づき、方針の修正
が必要な場合は、新型コロナウイルス感染症対策本部に
おいて、専門家会議の議論を踏まえつつ、都度、方針
を更新し、具体化していく。

以上

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全教員に特別支援教育の専門性必要 文科省有識者会議 2020.2.25 有識者会議、特別支援学校教諭免許状保有率(2018年度時点)支援学校教員:8割、小中学校特別支援学級:3割

2020-02-25 11:12:03 | 教育

 2020.2.25 有識者会議による重要な方向性の打ち出しだと考えます。

 : https://www.kyobun.co.jp/news/20200226_02/?utm_source=facebook&utm_medium=social

特別支援教育を担う教員の専門性を巡っては、特別支援学校の教員における特別支援学校教諭免許状の保有率は2018年度時点で8割に上っているが、小中学校の特別支援学級では3割にとどまっている。

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小坂クリニックより 新型コロナウイルス感染症2020.2.22:「流行早期」から「まん延期」に入っていくことに対する備え、私たちがすべきことについて。

2020-02-22 17:03:42 | 各論:新型インフルエンザに備える

 こんにちは、

 小坂クリニックです。

 新型コロナウイルスに関して、お知らせをさせていただきます。

 連日、報道がなされ、新型コロナウイルス感染症の患者さんが増えています。小児への感染(重症ではない)もあると報じられています。


 ●2020.2.20 12時時点  
 国内外発生状況 患者数 75088人、死亡者数2123人。
 日本発生状況       70人       3人(各種報道を合せて記載、都の本資料では1人)
 横浜クルーズ船      634人
 都内発生状況       25人(海外旅行者3人、都内在住者22人)
 東京都発表2020.2.21: https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/360/2020022102.pdf


自由時報
https://www.facebook.com/m.ltn.tw/photos/rpp.394896373929368/3004560892962890/?type=3&theater
*日本の状況まとめ: https://jagjapan.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/641eba7fef234a47880e1e1dc4de85ce
*世界の状況まとめ: https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
*中国の状況まとめ: http://2019ncov.chinacdc.cn/2019-nCoV/
(ジャグジャパンについて: https://it.impressbm.co.jp/articles/-/19301?fbclid=IwAR33e8QFulU9T0qhyI0vOoWq629dHIENlfeUpsJe0SvdZRObyQG-9q7a22c )

 現在、「流行早期」(感染源が特定できない患者発生が散見されるなどの状態)の段階であり、今後、「まん延期」(集団発生がいくつもの場所で確認されるようになるなどの状態)に入る可能性もあります。
 今は、「感染症指定医療機関」で患者対応がなされていますが、「まん延期」に入ると、まちの一般開業医が、軽症の感染者の診療を担当し、「感染症指定医療機関」は、より重篤なケースの診療に当たり、大きな第1波を、医療資源を有効活用し乗り切って行くことになります。

 今回のコロナウイルスの広がりにおいて、注意すべきことをまとめました。

感染の広がりのイメージ図:


(大阪大学医学部附属病院感染制御部部長・朝野和典先生スライド)

 

 
1、感染を防ぐには。

(1)手洗い・うがい http://www.city.kawasaki.jp/350/cmsfiles/contents/0000114/114231/tearai.pdf



(2)咳エチケット・マスク https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187997.html




https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20170120004109.html

(3)ひとごみを避ける

(4)環境整備 NHK2020.02.21





(5)感染の広がり(疫学情報)を知るには。

国 首相官邸 新型コロナウイルス感染症対策本部会議 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/taisaku_honbu.html

厚労省厚生科学審議会(感染症部会) :https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_127717.html

東京都:https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007288/index.html



(6)病気自体の理解をするには。

①岡部信彦先生 解説 令和2.2.7(19分): http://www.med.or.jp/flv_movie/corona/01/index.html
書き起こし: http://www.city.kawasaki.jp/350/cmsfiles/contents/0000114/114231/COVID19_02_textver.pdf

②岡部信彦先生 解説 令和2.2.17(24分): http://www.med.or.jp/flv_movie/corona/01/index.html

③日本感染症学会・日本環境感染学会 市民セミナー令和2.2.13(1時間45分):https://www.youtube.com/watch?v=5QRX7wJ1lUE

④妊婦に関する情報
 柴田綾子先生スライド 令和2.2.20 :https://slide.antaa.jp/article/view/9693e410e4f4436f

⑤随時更新論文 https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202003/564492.html

2、気をつけることは?
(1)日々の健康状態の把握

(2)新型コロナウイルス感染を疑う状態とは?

 ・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。

 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。


(3)疑った場合の相談先は?「帰国者・接触者電話相談センター」

①平日:9時~17時 地元の保健所へ
 
 中央区の場合、中央区保健所コールセンター 03-3541-5254

②平日:17時~翌9時、土曜日、日曜・祝日の終日

 都・特別区・八王子・町田市合同電話相談センター 03-5320-4592

(4)新型コロナウイルス感染症に関する一般相談窓口

①中央区保健所コールセンター
午前9時から午後5時まで(平日)
電話:03-3541-5254
対象:中央区在住・在勤の方

②東京都福祉保健局
午前9時から午後9時まで(土曜日、日曜日、休日を含む)
電話:03-5320-4509

③厚生労働省
午前9時から午後9時まで(土曜日、日曜日、休日を含む)
電話:0120-565-653(フリーダイヤル)



3、高齢者施設等を新型コロナウイルスから守る!
(1)水際対策と面会の自粛

(2)早期発見、早期対応 

(3)患者発生時、まん延防止のための感染制御チーム(ICT)との連携・協働

(4)安全な搬送体制

啓発ビデオ: http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=326


4、医師会など応急診療所での感染対策の確立
(1)待合で感染しない配慮

 待合での二次感染を防ぐために、順番が着たら携帯に電話するなど、待合室での混雑を避ける。

(2)適切な受診行動:もしかして新型コロナウイルス感染症かなと思ったら 病院を受診するメリットとデメリット

忽那賢志先生:感染症専門医 2020.2.19:https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200219-00163784/

 

5、風評被害、差別を生まない

 結核、エイズ、ハンセン病など過去の対策が、社会の差別や誹謗中傷を生んだことの反省から感染症法が06年に大幅改正され、予防や対策にあたり「人権を尊重する」との理念が盛り込まれている。

 科学的認識をもち、デマに流されず、冷静に対処していく。

●感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)
(基本理念)
第二条 感染症の発生の予防及びそのまん延の防止を目的として国及び地方公共団体が講ずる施策は、これらを目的とする施策に関する国際的動向を踏まえつつ、保健医療を取り巻く環境の変化、国際交流の進展等に即応し、新感染症その他の感染症に迅速かつ適確に対応することができるよう、感染症の患者等が置かれている状況を深く認識し、これらの者の人権を尊重しつつ、総合的かつ計画的に推進されることを基本理念とする。


6、経済支援策

(1)経済産業省の支援策: https://www.meti.go.jp/covid-19/
              https://www.meti.go.jp/press/2019/02/20200207005/20200207005.html

(2)助成金情報

『助成金なう』:https://www.navit-j.com/service/joseikin-now/blog/?p=25680

6、新型コロナウイルス感染症について 

(1)致死率 新型コロナウイルスに罹ったひとが死亡する割合(中国の約4.4万人の患者分析データより)
http://weekly.chinacdc.cn/en/article/id/e53946e2-c6c4-41e9-9a9b-fea8db1a8f51



元データ:




元データ:



(2)全般的な知識:大阪大学医学部附属病院感染制御部部長・朝野和典先生スライド



















以上


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<<第4報 2020.2.22 『新型コロナウイルス感染症2020.2.22:「流行早期」から「まん延期」に入っていくことに対する備え、私たちがすべきことについて。』>>

2020-02-22 12:17:40 | 各論:新型インフルエンザに備える
<<第4報 2020.2.22 『新型コロナウイルス感染症2020.2.22:「流行早期」から「まん延期」に入っていくことに対する備え、私たちがすべきことについて。』>>

こんにちは、
 小坂クリニックです。
 新型コロナウイルスに関して、お知らせをさせていただきます。
 連日、報道がなされ、<wbr />新型コロナウイルス感染症の患者さんが増えています。<wbr />小児への感染(重症ではない)もあると報じられています。

 ●2020.2.20 12時時点  
 国内外発生状況 患者数 75088人、死亡者数2123人。
 日本発生状況       70人       3人(各種報道を合せて記載、都の本資料では1人)
 横浜クルーズ船      634人
 都内発生状況       25人(海外旅行者3人、都内在住者22人)
 東京都発表2020.2.21: https://www.bousai.metro.<wbr />tokyo.lg.jp/_res/projects/<wbr />default_project/_page_/001/<wbr />007/360/2020022102.pdf

 現在、「流行早期」(<wbr />感染源が特定できない患者発生が散見されるなどの状態)<wbr />の段階であり、今後、「まん延期」(<wbr />集団発生がいくつもの場所で確認されるようになるなどの状態)<wbr />に入る可能性もあります。
 今は、「感染症指定医療機関」で患者対応がなされていますが、「<wbr />まん延期」に入ると、まちの一般開業医が、<wbr />軽症の感染者の診療を担当し、「感染症指定医療機関」は、<wbr />より重篤なケースの診療に当たり、大きな第1波を、<wbr />医療資源を有効活用し乗り切って行くことになります。

 今回のコロナウイルスの広がりにおいて、<wbr />注意すべきことをまとめました。

感染の広がりのイメージ図:


(大阪大学医学部附属病院感染制御部部長・<wbr />朝野和典先生スライド)

 
 
1、感染を防ぐには。

(1)手洗い・うがい http://www.city.kawasaki.jp/<wbr />350/cmsfiles/contents/0000114/<wbr />114231/tearai.pdf



(2)咳エチケット・マスク https://www.mhlw.go.jp/stf/<wbr />seisakunitsuite/bunya/<wbr />0000187997.html




https://digital.asahi.com/<wbr />articles/photo/<wbr />AS20170120004109.html

(3)ひとごみを避ける

(4)環境整備 NHK2020.02.21





(5)感染の広がり(疫学情報)を知るには。

国 首相官邸 新型コロナウイルス感染症対策本部会議 https://www.kantei.go.jp/jp/<wbr />singi/novel_coronavirus/<wbr />taisaku_honbu.html

厚労省厚生科学審議会(感染症部会) :https://www.mhlw.go.jp/stf/<wbr />shingi/shingi-kousei_127717.<wbr />html

東京都:https://www.bousai.metro.<wbr />tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/<wbr />1007288/index.html



(6)病気自体の理解をするには。

①岡部信彦先生 解説 令和2.2.7(19分): http://www.med.or.jp/flv_<wbr />movie/corona/01/index.html
書き起こし: http://www.city.kawasaki.jp/<wbr />350/cmsfiles/contents/0000114/<wbr />114231/COVID19_02_textver.pdf

②岡部信彦先生 解説 令和2.2.17(24分): http://www.med.or.jp/flv_<wbr />movie/corona/01/index.html
③日本感染症学会・日本環境感染学会 市民セミナー令和2.2.13(1時間45分):https:/<wbr />/www.youtube.com/watch?v=<wbr />5QRX7wJ1lUE

④妊婦に関する情報
 柴田綾子先生スライド 令和2.2.20 :https://slide.antaa.jp/<wbr />article/view/9693e410e4f4436f


2、気をつけることは?
(1)日々の健康状態の把握

(2)新型コロナウイルス感染を疑う状態とは?

 ・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。

 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。


(3)疑った場合の相談先は?「帰国者・<wbr />接触者電話相談センター」

①平日:9時~17時 地元の保健所へ
 
 中央区の場合、中央区保健所コールセンター 03-3541-5254

②平日:17時~翌9時、土曜日、日曜・祝日の終日

 都・特別区・八王子・町田市合同電話相談センター 03-5320-4592

(4)新型コロナウイルス感染症に関する一般相談窓口

①中央区保健所コールセンター
午前9時から午後5時まで(平日)
電話:03-3541-5254
対象:中央区在住・在勤の方
②東京都福祉保健局
午前9時から午後9時まで(土曜日、日曜日、休日を含む)
電話:03-5320-4509
③厚生労働省
午前9時から午後9時まで(土曜日、日曜日、休日を含む)
電話:0120-565-653(フリーダイヤル)


3、高齢者施設等を新型コロナウイルスから守る!
(1)水際対策と面会の自粛

(2)早期発見、早期対応 

(3)患者発生時、まん延防止のための感染制御チーム(ICT)<wbr />との連携・協働

(4)安全な搬送体制

啓発ビデオ: http://www.kankyokansen.org/<wbr />modules/news/index.php?<wbr />content_id=326


4、医師会など応急診療所での感染対策の確立
(1)待合で感染しない配慮

 待合での二次感染を防ぐために、<wbr />順番が着たら携帯に電話するなど、待合室での混雑を避ける。

(2)適切な受診行動:<wbr />もしかして新型コロナウイルス感染症かなと思ったら 病院を受診するメリットとデメリット
忽那賢志先生:感染症専門医 2020.2.19:https://news.yahoo.<wbr />co.jp/byline/kutsunasatoshi/<wbr />20200219-00163784/

5、新型コロナウイルス感染症について 

(1)致死率 新型コロナウイルスに罹ったひとが死亡する割合(中国の約4.<wbr />4万人の患者分析データより)
http://weekly.chinacdc.cn/en/<wbr />article/id/e53946e2-c6c4-41e9-<wbr />9a9b-fea8db1a8f51



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(2)全般的な知識:大阪大学医学部附属病院感染制御部部長・<wbr />朝野和典先生スライド



















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小坂クリニック(中央区月島03-5547-1191):23(日)9時~9時半&24(祝) 9時~13時、急病対応。新型コロナウイルス国内の広がり「まん延期」への備えを。

2020-02-22 09:25:56 | 日程、行事のお知らせ

こんにちは、小坂クリニックです。

 3月も目前、卒業、卒園、終業も近づいて参りました。

 新型コロナウイルス、日々、広がりが報道されています。
 別でもお伝えさせていただきましたがhttps://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/edb653465a9a460a4c8d1400a2048316、引き続き重要局面で適宜、情報発信をして参る所存です。
 
 子どもについて⇒ 新型コロナウイルス2020.2.15:子どもの新型コロナウイルスは軽症で済んでいます。
 妊婦について⇒  新型コロナウイルス2020.02.03:新型コロナウイルス感染症について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ 日本産婦人科感染症学会 令和2年2月1日
          柴田綾子先生スライド 令和2.2.20 :https://slide.antaa.jp/article/view/9693e410e4f4436f

 
 さて、インフルエンザは一時落ち着いたと思われます。ただし、一部地域で学級閉鎖が散見され、また、B型の存在が気懸かりであり、気は抜けないでしょう。東京都の状況⇒ http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/
 お腹の風邪や溶連菌が多いです。
 水ぼうそう、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルスなども出ています。



<東京都のインフルエンザの発生状況>


 

 〇花粉症のシーズンが到来します。予防薬、早めに開始をして参りましょう。今年は、暖冬ゆえ花粉の飛び出し、ピークが早めに来る可能性があります。ご相談下さい。親御さんへの処方も致します。




 ○新型コロナウイルス 新着情報は、こちらから⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/746d20efb498255deee9a5f1c18847e6
  ご登録いただいたアドレスに、情報をお届けいたしますので、ご必要なかたは、受付にお申し出ください。

 〇インフルエンザ予防接種の接種を、うち忘れのかたおられませんでしょうか?
  新型コロナウイルスのことがあるから、インフルエンザの予防接種をしておくべきという考え方もあります。

 〇子ども達にとっても、大人の私達にとっても大事な健康福祉、子育てそして教育の3つの計画の改定作業中です。パブリックコメントがどのように計画に反映され、生かされていくのかを見守って参ります。新着記事は⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/0620494fa9c4661ad4217a96acaf0feb

 〇2月6日、中央区の新年度予算がプレス発表されました。子ども達の施策の前進を、上記計画とともに進めて参りましょう!
  新着記事は⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/397ed2d75644e2b28d3fa38b83544501

 ○中央区の図書館が3館すべて民間株式会社運営になろうとしています。それでよいか、ご意見願います。
  中央区の図書館を民間にまかせる話(指定管理者制度導入)十分に検討を!区民説明会も開催を。2/14開催の区民文教委員会で初めて区から議会に報告がなされました。
  新着記事は⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/d7ea23cf494ccf0c52b5fa2df8cad35c


 
1、2月の日曜・祝日(2日(日)、9日(日)、11日(建国記念日、火)、16日(日)、23日(日)、24日(祝))は、すべて急病対応致します。

 ただし、23日(日)は、電話対応。

2月

23日(日)9:00-9:30(急病対応)
     及び
     12:30-13:00(電話対応)

24日(祝)9:00-13:00(急病対応)


29日(土)9:00-13:00

3月
1日(日)9:00-13:00


2、診療時間の変更のお願い

来週は特にありません。

3、早朝予約枠(平日早朝7:15-8:15)、夜間診療(19:00-)の予約のとりかた

 この枠は、予約制で対応致します。

 インターネットで、19時までにご予約下さい。ネットが出来ない場合、当院に予約のお電話を下さい。
 なお、日曜、祝日の次の日の早朝予約は、カルテ準備の都合上、前日12時までに手続き下さい。

 診察券番号と生年月日でログインができます。

 https://www2.i-helios-net.com/pc/hw2_pc_login.php?MID=4825     

(1)早朝予約枠:平日 午前 7時15分~8時15分

 8時15分以降は、通常の受付順の診療となります。

(2)夜間診療枠:平日 午後 7時~



4、不登校外来 

 様々なケースがあると考えます。ご本人様が充実した時間を過ごせるようにその環境整備について一緒に考えて参ります。



5、アレルギー外来

 ・花粉症、早期治療を。

 ・新学期に向けた食事制限指示書、ぜんそくの運動制限指示書など記載致します。


6、発達外来、

 ・育ちのサポートカルテを有効活用しながら、園や学校、療育施設と連携を取って参ります。⇒ 希望する全員への「育ちのサポートカルテ」の作成とその有効活用。1月27日午前、保護者の皆様と中央区が、「育ちのサポートカルテ」について質疑応答・意見交換を経て

 ・五歳児健診も実施いたします。


7、いじめ相談など、相談外来

 ・早期の対応をして参りましょう。お気軽にご相談下さい。


8、医療的ケア児など在宅医療

 ・医療的ケア児・者含め災害時に避難をすることが困難で特に支援を必要とされるかたは、万が一に備え、『災害時地域たすけあい名簿』のご登録と『個別避難計画』の作成をすることが安心に繋がります。

 ・医療的ケアの必要な子ども達の保育・学校・グループホームについて

 「保育施設における医療的ケアに関する医師の意見書・指示書」在宅診療医師と連携して記載致しますのでご相談下さい。
 医療的ケア児に対応したグループホーム 整備の広がりに期待

 ・予防接種など在宅での接種に対応して参ります。


9、病児保育について:(幼児教育・保育無償化対象事業、還付申請に対応可能な領収書を発行しています。)

 お子さんの急な発熱、ご病気で保育園・幼稚園・小学校に登園・登校できない場合、病児保育でお預かりいたします。

 *利用当日でも登録は可能ですが、念のための事前登録をお勧め致します。
 
 *原則17時30分までですが、18時30分までの延長も可能です。当院にご連絡下さい。

 *土曜日の病児保育もまた、ご相談ください。

 *保育園での急な発病の場合、親御さんに代わって当院スタッフが、保育園に出向き、そのまま当院で病児保育へ移行することも可能です。

10、在宅療養・在宅看護の充実に向け、医療用ポータブル機器を貸し出します。いずれも、無料。

(1)鼻水の吸引器:赤ちゃんの鼻カゼには、まず、吸引!  

(2)ミストをつくるネブライザー:激しい咳や、RSウイルス感染の赤ちゃんの激しい咳に

(3)咳対策の吸入器:ぜんそくの咳、かぜの咳対策で、吸入治療を。
 

11、予防接種、乳幼児健診:午前11:30-午後1:00、午後3:10-3:30(診療時間内においても、実施可能です。)

(1)予防接種、乳幼児健診
 *インフルエンザ含め予防接種は、乳幼児は特に、小児科で実施を。痛くない努力をするとともに、同時に、順調な育ち、発達など含めフォローさせていただいております。

 *当院では独自に「ブックスタート事業」と連動し、赤ちゃんに絵本をプレゼント致します。
 
 *乳幼児健診においては、全例にスクリーニング器機を用いた簡易視力検査を行い、弱視なども見落さぬようにチェックします。
 
 *土曜日、日曜日も予防接種や乳児健診をお受けいたします。

 *おとなの方の風しん抗体価検査及び風しんやMRの予防接種も致します。

 *シナジスの予防接種にも対応可能です。

 *子宮頸がんワクチンも対応いたします。医学的に重要なワクチンと認識しています。

(2)インフルエンザ対策 お済ですか?

 接種をお考えのかたは、お早めにされますことを、推奨させていただきます。
 13歳未満の小児のかたには、年内に4週間の間隔で、2回接種されることをお勧めしております。
 
小児:3000円/回(消費税込み)
成人:3000円/回(消費税込み)

(3)注射でない、フルミストの接種を今年も実施いたしました。

 先行予約の情報をご希望の方は、①接種者名 ②年令 ③先行予約情報をお送りするアドレスを御記入のうえ、メールにて、genkids1@yahoo.co.jpまで、お申込み下さい。
 もしくは、来院時に、受付にお問い合わせ下さい。


12、健康教育

(1)「子どもの急病、どう対応?救急車を呼ぶべきは、こんなとき。( 阿真 京子氏 解説2016.2.10)」かかりつけの小児科医が、ご家族に行っていくべき最も大切な健康教育のテーマの一つ

(2)医学を目指す子ども達も多いと思います。先輩からのメッセージです。医学生へ「医学を選んだ君に問う」前金沢大学医学部附属病院長 河崎一夫先生


(3)感染症学のエッセンスも学べます。新型コロナウイルス市民セミナー⇒ 新型コロナウイルス2020.2.14:ご参考に。「新型コロナウイルス感染拡大に何ができる?」日本感染症学会・日本環境感染学会が市民とメディア向けセミナー録画(2020年2月13日)

 

(4)職場でのインフルエンザ、感染症対策



13、イベント

(1)子ども発達支援センター講演会
『発達にかたよりのある子の幼児期から学童期への円滑な移行の支援~ライフステージに応じた切れ目のない発達支援への取組み~』 
上野先生講演会 1月27日(月)が延期になりました。

・開催日時 令和2年3月9日(月) 午前10時から12時(予定)
・開催場所 中央区立教育センター5階 視聴覚ホール(中央区明石町12-1)
 

お問い合わせ
子ども発達支援センター発達支援係
電話:03-3545-9844
ファクス:03-3545-9660

(2)ご意見を東京都へ!『東京都子供・子育て支援総合計画(第二期)(案)』(令和2~6年度、5年間)についてパブリックコメント募集中。〆切2/28(金)当日消印有効、メール・fax24時受診有効


(3)もしかして、社会問題について、同様の問題意識を持たれているかたがたやNPOと出会えるかもしれません。「つながり マルシェ」

 令和2年2月29日(土)11:00-15:00、交流会15:30-17:30



14、五輪を契機に「一校一国運動」のさらなる充実を

(1) 中央区のすべての幼稚園・小学校・中学校で、国際理解教育がなされています。さらなる充実を考えて参ります。

 各国と、なんらかの繋がりのあるかたおられませんでしょうか?お声掛け下さい。

(2)中央区 折り鶴ウェーブ 袋詰めボランティア募集、好きな時間に入退場自由。




15、中央区 予算審議が3月から始まります。注目すべき視点をお知らせして参ります。予算へのご意見もお待ちいたしております。

 新着情報:https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/397ed2d75644e2b28d3fa38b83544501

 <予算における課題や進捗など>

2020中央区予算1:がんなどの治療後に免疫力が低下した子ども達に対して、予防接種の再接種費用を助成(7億5千672万3千円の一部)

2/18 福祉保健委員会での質疑
⇒ 2020.2.18福祉保健委質疑:保育指導担当副参事新設、応急診療所の新型コロナ診療体制、震災時聖路加国際病院でのトリアージ、2/5中止の自殺対策協議会持回り開催、アウトリーチ後支援体制



16、中央区政全般:2020年のご挨拶 ~スポーツと平和の祭典、東京五輪の成功は、選手村中央区から~

(1)月島再開発問題
 現在建設工事中のもの(503戸)に続き、月島三丁目に190m~200m級がさらに2棟(723戸と1384戸)計画されています。規模が大きすぎ、月島第一小学校の教室が大幅に不足するなど社会インフラの整備がまったく追い付いていません。月島第一小学校校庭に増築スペースの余裕はありません。

 電源が地下にあり、武蔵小杉と同じ浸水被害への脆弱性など建物自体の問題点も多数あり改善が求められます。


(2)選手村を抱える中央区の交通問題・安全対策等の課題

*2/19委員会での質疑⇒ 2020.2.19五輪対策特別委質疑:交通問題(晴海一丁目車両流入、晴海通り51900台/日、黎明大橋歩道封鎖解除、臨港消防署緊急車両動線)、園児ら五輪観戦の支援ボランティア、小学校等へ選手表敬訪問

*「ほっとプラザはるみ」の温浴施設廃止問題で提案書を提出⇒ 「ほっとプラザはるみ」大規模改修についての住民説明会の改善及び「ほっとプラザはるみ 実施計画検討会(仮称)」を立ち上げ、「温浴施設廃止」ありきでない開かれた議論を行うべきことの提案書



 ①選手村セキュリティ内にある臨港消防署の緊急出動動線の確保および消防官の増員

 ②晴海一丁目町内への五輪バス車両の流入をなくす

 ③環状二号線「豊洲⇒築地間封鎖」に伴う市場関係車両のスムーズな晴海通りへの誘導

 ④黎明橋公園通りの生活者優先の措置

 ⑤勝どき駅のこれ以上の混雑をなくすためUAC(ボランティアに物品を配布する施設)を他の場所に移転させるなど含めた抜本的な見直し

 ⑥晴海通りの渋滞のできる限りの軽減

 ⑦新大量輸送機関BRTのスムーズな運転開始

 ⑧保安要員の十分な配置

 ⑨選手村周辺トラブルの対応電話窓口の一本化

 ⑩環状2号線西側歩道の封鎖をやめ東側同様に通過を可能にすること

 など、安全対策、区民生活に支障を来さない対応につき、議論を深める所存です。

〇最新の状況 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/277e8b9e9eb5104506faa58e66fce64e

(3)最重要の3つの計画の改定、パブリックコメントが実施されました。

 現在、パブリックコメントへの回答がなされているところです。

 
(4)築地を守るカレンダー、配布中

 

(5)新たにできる中央区の中心的図書館『本の森ちゅうおう』、本当に民間株式会社にまかせてよいのか?

 八丁堀駅近くに、『本の森ちゅうおう』が整備されます。本当に民間株式会社にまかせてよいのか、ご意見願います。

 図書館は「民主主義の砦」と言われる重要施設で、中央区が、責任を持って直営すべきではないでしょうか?

 ⇒ 新着情報 https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/d7ea23cf494ccf0c52b5fa2df8cad35c

 * 中央区の図書館を民間にまかせる話(指定管理者制度導入)十分に検討を!区民説明会も開催を。2/14開催の区民文教委員会で初めて区から議会に報告がなされました。


(6)シンポジウム『AYA世代のがん患者との協働-AYAサバイバーシップセンターの取り組み-』に参加して課題と考えることがら

(7) 納入されなくなったことを理由に業者が保有する都市計画審議会等の音声を録音したCDが情報公開の対象からはずれるか、否か。2020.1.29中央区情報公開・個人情報保護審査会で意見陳述


17、書評:『夜間飛行』&『人間の土地』サン=テグジュペリ、堀口大學訳 新潮文庫 

サン=テグジュペリ『星の王子さま』は、あまりにも有名な小説ですが、その王子が有する純粋な心が、全ての子ども達の中に宿っていることを感じつつ、日々診療しています。


次回課題本:3月下旬 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』  文藝春秋
Walter Isaacson (原著), ウォルター アイザックソン (著), 土方 奈美 (翻訳)

以上

文責:小坂和輝メール:kosakakazuki@gmail.com   

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新型コロナウイルス2020.2.22:細胞生物学者 吉森保先生、大阪大学医学部附属病院感染制御部部長・朝野和典先生のご見解(令和2.2.20)

2020-02-21 11:57:52 | 各論:新型インフルエンザに備える

 以下、たいへん参考になる見解であり、供覧させていただきます。


*********吉森 保先生*******

https://www.facebook.com/tamotsu.yoshimori/posts/2742115069243043
新型コロナウイルス感染の現状に関する個人的見解(シェアフリー)
ーーーーーーーーーーーー
注:本見解は、私が所属する大学もしくは研究科の公式見解ではない。また私は細胞生物学者であってウイルス学、感染症学、感染制御学は専門ではない。下記はあくまで本学の感染制御の専門家による学内の対策会議における報告を、私がまとめ私個人の意見を加味したものに過ぎない。学内向け報告とは言え、機密性は無くむしろ一般の方にも知ってもらった方が良いと個人的に判断した。
ーーーーーーーーーーーーー

現在既に疫学的リンクが切れ国内感染期に入ったと考えられる(国はまだこの段階では無いという見解だが)。疫学的リンクというのは感染がどこで起こったかが辿れるという意味で、武漢からの観光客を乗せたタクシーの運転手が感染したと言った例。もうそういうことを追跡できる時期では無く、これから急激に国内の感染者が各地で増えるということ。

国民の3分の1から2分の1が感染する可能性も。ただしこれは第一波だけでではなく、時間をかけて起こる。致死率は我が国では多分インフルエンザ程度、すわわち約0.1~0.2%であろう。しかし高齢者や基礎疾患がある場合は10%以上になる可能性がある。

なおこの致死率とは感染が確認された人を母集団として計算されるので、国民の3分の1が感染したらその0.1%が死亡するという意味では無い。多くは感染が確認されないままになるので、実際の致死率はもっと下がる。

ウイルス感染症にはピークがあり免疫を持った既感染者が増えると収束する。その期間はSARSコロナウイルスなどの類推から約6ヶ月程度と思われる。インフルエンザのように気温上昇が収束に関わる可能性もあるが現時点では不明。

従って感染したこと自体で大騒ぎするフェイズではもう無い。健康な若者が感染し軽症で回復し免疫を持つことで逆に収束は早まる。

最重要なのは、高齢者と基礎疾患などの有病者への感染を防ぐことである。特にCOPDの患者。老人ホームの親には暫く会わない方が良いかも知れない。医療関係者の感染も、医療体制の崩壊を招くので避けなければならない。

そのような高リスクの人達への感染を全力で防いでいる間に治療薬が開発されるであろう。

PCRによる検査自体は確度が高いが、採取したサンプルにウイルスが含まれているとは限らないのでどうしても偽陰性の確率は高くなる。検査結果をうのみにすると危険。

軽症者の検査は必ずしも必要ないのではないか。症状で顕著なのは発熱、倦怠感、乾性咳漱。

なお新型ウイルスの正式名称は、SARS-CoV-2で、それによる感染症をCOVID-19と呼ぶ。

スライドは、大阪大学医学部附属病院感染制御部部長・朝野和典先生が制作されたもので、朝野先生のご厚意で掲載させて頂いた。














 







以上

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新型コロナウイルス2020.2.21:厚生労働省『イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ』令和2.2.20、東京都『都主催イベントの取扱いについて』令和2.2.21

2020-02-21 08:48:14 | 各論:新型インフルエンザに備える

 厚生労働省から、イベント開催に関する考え方が出されたため、供覧します。

 「一律の自粛要請ではない」とされています。

 東京都(政策企画局)のほうからも、『都主催イベントの取扱いについて』が出されましたので、あわせて供覧します。

********東京都HP******

第9回東京都新型コロナウイルス感染症対策会議(令和2年2月21日)

配布資料: https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007288/1007360.html

録画映像: https://tokyodouga.jp/J33mH6YSA6I.html

対策本部報: https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/index.html



***********厚労省HP******************
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00002.html

イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ

令和2年2月20日

 新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐためには、今が重要な時期であり、国民や事業主の皆様方のご協力をお願いいたします。 

 最新の感染の発生状況を踏まえると、例えば屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いることが、感染のリスクを高めるとされています。

 イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします。なお、イベント等の開催については、現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません。

 また、開催にあたっては、感染機会を減らすための工夫を講じていただきたい。例えば、参加者への手洗いの推奨やアルコール消毒薬の設置、風邪のような症状のある方には参加をしないよう依頼をすることなど、感染拡大の防止に向けた対策の準備をしていただきたい。

 国民の皆様においては、風邪のような症状がある場合は、学校や仕事を休み、外出を控えるとともに、手洗いや咳エチケットの徹底など、感染拡大防止につながる行動にご協力をお願いします。特に高齢の方や基礎疾患をお持ちの方については、人込みの多いところはできれば避けていただくなど、感染予防に御注意いただくよう、お願いいたします

 そのためには、学校や企業、社会全体における理解に加え、生徒や従業員の方々が休みやすい環境整備が大切であり、テレワークや時差通勤も有効な手段であります。関係の皆様のご協力をお願いいたします。

 なお、新型コロナウイルス感染症の今後の感染の広がりや重症度を見ながら適宜見直すこととしています。

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新型コロナウイルス2020.2.20:年代別の致死率について、中国4万人の患者分析論文(CCDC)より 

2020-02-20 17:24:18 | 各論:新型インフルエンザに備える

 中国で新型コロナウイルスの致死率等について、論文が出されたそうです。NHK報道2020.2.19

 年齢別の致死率で、高齢者が高く、また、基礎疾患があるかたが高く出されています。


年代別の致死率:


元データ:



基礎疾患でみる致死率:


元のデータ:


分析の対象:
男女:







元の論文:http://weekly.chinacdc.cn/en/article/id/e53946e2-c6c4-41e9-9a9b-fea8db1a8f51

Vital Surveillances: The Epidemiological Characteristics of an Outbreak of 2019 Novel Coronavirus Diseases (COVID-19) — China, 2020




その解説:https://gigazine.net/news/20200220-most-coronavirus-infections-are-mild/


忽那賢志先生:感染症専門医 関連記事記載 2020.2.19

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200219-00163784/

もしかして新型コロナウイルス感染症かなと思ったら 病院を受診するメリットとデメリット

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