今日は住宅型有料老人ホームにお住まいの方を訪問しました。
県東部の小さな町から、一人で市内の施設に入所されている。
認定更新の手続きのための訪問です。
この場合は住民票がある町の介護保険課に申請書を送付しなければなりません。
申請書はネットからダウンロードできるので、そんなに手間はかからない。
少し時間があったこともあり、今までの生活などをお聞きしていた。
実は今回が二度目の訪問です。
お生まれは大正の初め。もう少しで1世紀を生きることができる方です。
奥さんは50km離れた自宅で一人暮らしとのこと。
ご夫婦で自営業をされていた。
木工所を、人を2~3人使ってこじんまりと。
奥さんが帳簿をされていたという。
なんと10代から80代まで70年間働かれていた!
「妻には本当に感謝している。ようやってくれた」
心の底からの言葉だった。
毎晩、妻へ電話をしているという。
「元気かどうか。電話するんよ」
部屋には電話はない。
歩行器を支えに、1階の公衆電話まで行かれるそうだ。
電話器に硬貨を投入される姿が目に浮かぶ。
「国民年金しかないから、一人しか入所できんのよ」
月1度訪問してくれるという。
大阪に住む息子さんが奥さんを車に乗せて。
人生の最晩年。
ご夫婦が一緒に過ごすことができたら、どんなにこころが休まるのだろうか。
事務所に帰って、同僚に相談すると一言返ってきた。
「岩清水さん、ここはひと肌ぬがんとあきませんね!」
※左写真:ファジアーノのペイントをしてもらうこどもたち。
右写真:晴れの舞台を前に練習するこどもたち。