岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

9300万人から5700万人へ。年金の数字ではありません。

2008-04-05 19:16:56 | 国民と国会と政治
今日は、本田宏先生(埼玉県済生会栗橋病院副院長)の講演、
「医療経済の現実を見つめて、道路と命どっちが大切か」を聞きました。

パワーポイントを駆使した60分の講演は「すごい!」の一言です。
国民は事実を知らされていない。
私が事実の数字を可能な限り提示すると圧倒的な数字を見せてくれました。

で、表題の「9300万人から5700万人」へ減少するのは、
2005年と2055年のドライバー人口です。
人口は減少するのだからドライバーが減少するのは当然だが、
この数字には驚く。

先生は訴える。

減少したドライバーは後期高齢者医療に対象になるのではないか。
その時に医療は崩壊していたら、どうなるのだ。
今なら間に合う。
道路に公金を投入するなら、医療に公金を投入せよ。

日本の医療費は先進国中最低、逆に国民自己負担は世界最高。
さらに医療機器は世界一高いという。
日本の総医療費を国力に見合ってG7並みのGDP10%にしなくては大量の
医療難民が発生する。
医療費増大は単に病院が潤うのではない、その半分が医療関連産業に
流れ込む、医療の経済効果は甚大だ。
「道路と命」どちらが大切なんだ。
日本の医師数は26万人は人口当たりで世界63位。OECD加盟国平均からは
なんと14万人不足だ。
先生絶叫でした。
しかし私たちは余りにも知らなさ過ぎる。

先生は、新聞に書いても読んでくれない。そこで本や講演を繰り返している。
年90回。週末をほとんど潰して、全国を飛び回っている。
過労死は他人事ではないという。
人の心に訴えるためには、熱情が必要と思い知らされた60分でした。

先生のブログ:日経メディカルブログ
本田宏の「勤務医よ、闘え!」

写真は近くの公園の桜です。

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4 コメント

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み~つけた! (sweet345)
2008-04-07 23:14:01
どれくらい前の話になるのでしょう?
川崎厚生労働大臣が
「医師は足りている・・・」
と答弁していました。

その頃から
興味があって調べていたので
この数字知っていたんです。

だから
だじゃれおやじギャグの連発ばかり
気になっちゃって
笑いました。

ほんとに多くの国民は
この事実を知らないのでしょうか?

そろそろ気づいてます。

愚かな政治家とずる賢い役人たちは
早く
退場してもらいましょう。

道路より人の命。

私たちがその選択をできるのは
いつになるのでしょうね?

誰よりも
命を守る政治家は
やっぱり
私の大好きな
山井和則衆議院議員。

前から2列目に座り
本田医師の話も興味深かったのですが
私のまん前に座っておられた
山井さんに気をとられて

一段と磨きがかかって
最近オーラが・・・
出てませんか?

さて私は誰でしょう?







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トラバさせていただきました。 (何でもあり)
2008-04-07 23:42:52
1500人しかいない加計呂麻島に、トンネルが立て続けに作られました。
50年後、道とトンネルだけ残って人がいない島になっていたりして・・・。
この記事を読んで、とても考えさせられました。
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SWEET345さんへ (岩清水)
2008-04-08 14:39:57
見つかりましたか。ならこれからもコメントお願いします。というわけで役場には私はいません。悪しからず。これからも地道にがんばりましょうね。
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何でもありさんへ。 (岩清水)
2008-04-08 14:45:42
コメントありがとうございます。私もこの講演を聴いて、あまりにも自分が無知なことに改めて驚きました。「何か変」だと思ったらとことん突き詰めることがブロガーの使命にしたいものです。これからもよろしくお願いします。
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