押谷仁教授といえば、感染症の専門家として世界保健機構の西太平洋事務局で尾身氏の下でアドバイザーをしていた方です。
新型コロナが日本に上陸していた頃から尾身氏とともに活動をされていました。
テレビ報道で「日本の新型コロナ感染症対策は世界から注目されている」と話されていて意外に思ったことがありました。
失礼ながら政府寄りの方かなと思った記憶があります。
4月6日付毎日新聞記事では、「第6波までの教訓」について取材を受けていました。
英国の研究チームのレポートが今後も新型コロナ感染症の流行は起こること予測、要因は「ウイルスの変異」、「免疫の減衰」と紹介。
インフルエンザでは数十年に一度しか起こらないような大きな遺伝子変異が新型コロナでは数カ月ごとに起きている。
次にどう変異するかは予測不能。警戒を解く時期ではない。
第6波は感染者数が増えて、死者数も過去に例がない水準になってしまった。
流行の波を大きくしてはいけない。
まん延防止措置が非常に悪いタイミングで解除された。新規感染者数が下がらないうちに上昇に転じる可能性がある。
今後の変異次第ではデルタ株のように重症度が高く、オミクロン株のように免疫が効きにくいタイプの出現もあり得る。
4回目接種をいつ誰を対象に、どのワクチンで実施するかも考えなくてはならない。
行動制限では、流行は飲食店から高齢者施設などに広がる傾向がある。しかし重点措置発令はいつも遅く、感染が広まってから飲食店の営業時間を一律に制限しても効果が薄い。
新型コロナ感染症を季節性インフルエンザと同じ位置付けにして規制を撤廃すべきとの意見もあるが、この感染症の本質を十分理解していない。
季節的なインフルエンザとは全く別物で、感染者数を抑える努力を続ける必要がある。
気が緩みがちな春です。対策を怠らず生活をしていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
見出し画像は、岡山 旧偕行社の廊下です。明治40年代に建てられました。