岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

おごる小泉氏の言葉。

2005-09-23 10:35:28 | 国民と国会と政治
「これだけ大勝したのだからもう4年間は解散はない。
任期満了まで寝ていられるよ」朝日コムより。

まことに本心から出た言葉だろう。
任期一年と自ら決めている人の発言とは思えない。

同時に神崎氏に、議員年金廃止と、共済、厚生年金の一元化を
進めることを話している。
この選挙で突かれていたこの点をやってしまえば、敵はなしと
いうわけだ。
もちろん、丸投げだ。

自民党は、「日本の政治を担った責任政党」といういいかたが
好きだが、実質は野党の案を数年遅れで取り入れてきたという
見方ができる。
今回は、民主党の案を自民が実施すればいいということになる。
対案を野党に出させて、実施は自分たちが行なう。
もちろん、社民や共産の案を取り入れることはできないが、
民主党なら本質的な違いがない。
民主党と自民党の本質的な違いは唯一、「政権交代」である。

自民党に政権交代は絶対にありえないこと。

民主党は政権交代のない政治は腐敗するという考えだ。
すなわち、政権交代なくして、改革はできないという。

小泉氏は、政権内部を変えることで改革ができるという
ことで、選挙に勝利した。

そして、安定多数をえた自民と公明は、政権交代の芽を
4年間摘んでおくことができるのだ。

4年間選挙はないぞ、といわれた再起組は本当につらいと
思う。

いっぽう、小泉氏はキングメーカーとして、今後4年間を
謳歌すればよいことになる。
おごるのも当然か。

しかし、1歩先は闇なのが政界というものらしいよ。
小泉さん。

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1 コメント

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コメントありがとうございます (toxandoria)
2005-09-25 06:27:48
toxandoriaへのコメントありがとうございます。



ポスト小泉も見据えつつ『不安のポピュリズム』の欺瞞性を監視し、市民政治の再生を考えて行きたいと思っています。
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