岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

ご報告。

2015-03-18 21:58:44 | ケアラーのために
3月も半ばを過ぎました。
ネットを楽しむ余裕が出てきました。

2月に父親の看取り介護が始まり、それなりの心構えと準備をしました。
心構えや準備というのは、そのときになられければ始められないものですね。
時間がないとわかっていても、する気になれないことだとよくわかりました。
それでも、看取り介護期間が10日ほどありましたので、なんとか準備ができました。
父親もその準備を見届けて逝ってくれたようです。

3月1日の午後3時9分でした。
前日も施設のゲストルームに泊っていました。
この日の午後、一度帰宅しようと思っていたのですが、
看護師さんから止められました。
母親は付きっきりでした。

看護師さんからは、「最後はスーと息を止められるでしょう」と聞いていました。
確かに、顎呼吸をかすかに始めた後、30分程度でした。
日曜日だったので主治医の先生は在宅でした。
看護師さんから電話連絡を受け、
静養室に来られた直後に父の息が止まりました。


しばらく家族だけで父の枕元で時間を過ごしました。
その後、父は身体を清めスーツを着せてもらいました。
この7年、父のスーツ姿を見ることはありませんでした。
新しいシャツに父が好きなネクタイを合わせました。
父のネクタイ姿を見たのはいつのことでしょうか。
記憶に残っていません。

父は、この施設でデーサービスに通い、ショートステイを利用し、特養に入所しました。
5年間です。
職員の方々にはいつも親しく接していただきました。
最後の日は日曜日になりましたが、ほとんどの方に霊安室でお別れをしていただきました。
そして、玄関で見送っていただきました。

霊安室での祈り、前夜式、告別式は、プロテスタントの牧師である兄が執り行いました。

皆様、本当に有難うございました。

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