岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

持続可能な○○という詭弁

2008-04-17 10:12:35 | 国民と国会と政治
最近の枡添大臣の常套句は、
・持続可能な介護保険制度
・持続可能な医療制度
・持続可能な年金制度

そして隠された持続可能な○○というのは、
○○=「現与党と官僚制度」ではないだろうか。

数字の詭弁:
将来からの脅迫:
政府が使う、さも科学的と思わせる数字が、将来予測だ。
医療や介護などの費用増が、20年後にこうなるという数字。
この数字は政策にとって都合のよい部分を使う。
(これは、私たちも使いたくなるが、これは可愛らしい。
影響力がないのだから)

政府は自らに都合のよい数字を出して、持論を展開する。
当然、専門家からは反論がある。(メタボもそうだ)
例えば、持続可能な医療制度を謳う後期高齢者医療制度でも
国会審議の中で議論されている。
この中で、政府が出した医療費の将来推計の根拠が曖昧なことがわかった。

しかしである。
この国会審議の後、法案が通れば、政府発行の各種資料では、
この根拠の曖昧な将来推計が使われ、やがてマスコミ等でも、
一人歩きする。
各種講習会、研修会、地方自治体資料も、同じデータを使う。
政府の使う将来推計データの特徴は、医療費も介護費も相当高めだ。
それは、国民の不安感をあおる。
そんなに高くなっったら大変だ。我慢しなくてはならないのだな、と。

結果は、「100年持続可能な年金」というそれこそ、
荒唐無稽な宣伝文句が一人歩きする。
100年先などだれにもわからない。わかるはずがない。
政府もそれは、言いすぎだと思っているだろうが。
ならば、持続可能というのは、どれだけ持続可能なのか。
せめて、何年ほどは持続可能と考えているといえるのか。

抽象的な「持続可能」という言葉では納得してはいけない。

枡添大臣には「私の持続可能な○○は、○○年有効です」と
言ってほしい。ところが、それは絶対に言わないし、いえない。
(2年ごとに見直しという姑息な手段を講じている。特定財源は10年なのに)

期限を明示しない「持続可能な○○」というのは詭弁だと思う。
言葉を変えれば、単なる口約束にしか過ぎない。

食品に賞味期限を求めるなら、自らの「持続可能」にも賞味期限を
明示すべきではないか。

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