タイトルは、日本語で「パーフェクト・デイ」。英語では「パーフェクト・デイズ」です。
意味としては、「パーフェクトな日々」なので「パーフェクト・デイズ」が正しいのですが。
見た目が違いますからね。
主人公平山を演じるには役所広司さん。渋谷区の公共トイレの清掃をしています。
このトイレ群がすごいです。名だたる建築家が設計しています。テレビなどで観たことがあるのでは。
例えばシースルートイレ。入室すると中が見えなくなる。でも入るまでは透明です。
故障したら大変と思いますが、入る前に外から見えるのは、清潔度合いや痴漢防止としても有効です。
最近の日本の公共トイレのきれいさは海外からの観光客に称賛されています。
そのキレイさは清掃員が一日何度もクリーンアップしているからです。
この映画を観るとよくわかります。
トイレをキレイにすることは利用する人は当然ですが清掃している人の喜びでもあります。
主人公平山の晴れやかな表情はそのことを物語っています。
平山の自宅は浅草の一角の賃貸住宅です、むかし文化住宅と言っていました。
狭いながらも整理整頓されて生活がきちんとしていることがわかります。
朝起きてから支度をし掃除道具を積んだ車で公共トイレに向かいます。
車の中ではお気に入りのカセットテープを聞きます。
持っている期待はガラケイ。古風にも見える生活スタイルです。
趣味は読書です。行きつけの古本屋で購入した本が本だなに並びます。
でも最初はがらんとした部屋です、だんだんに多くの本と本棚を見せます。
掃除は日の出とともに始まり午後は早くに終わります。
銭湯に行って夕食は外食です。すべて行きつけです。
たまにスナックに行きます。実はママに好意を持っています。
ママはとてもカラオケがうまいのです。女優さんはだれでしょう?石川さゆりさんでした。
そのようなパーフェクト・デイズに波風が立ってきます。
このような展開なのですが注目点がいろいろです。
1.まず食事、自炊はしません。
朝は自動販売機の珈琲のみ。
昼はコンビニ。
夜は行きつけの居酒屋。
これでは肉体労働に耐えるカロリーは摂れませんね。
2.そして、スナックのママの元夫に三浦友和さん。
いい役者ですね。
『ケイコ 耳を澄ませて」のボクシングジムの老オーナー役もよかったです。
3.東京の風景
平山が住んでいるのは浅草、スカイツリーの真下かな。
勤務先の公共トイレは渋谷周辺。
首都高を使って通勤します。外国人が注目するだろう風景になっています。
4.世界が驚く渋谷の公共のトイレです。対比されるのが能登半島のトイレの厳しさ。
快適なトイレ事情も一旦ことが起こると幻のように消えてしまいます。
それを目のあたりにしています。
この大地震の前につくられた映画、そして今、感じることが変わってくるのも当然です。
見出し画像は、公式HPの一部を切り抜きました。
お読みいただきありがとうございました。
ウクライナに平和を!
ガザの即時停戦を!
能登半島大地震に注力しよう!