岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

映画『MOTHER マザー』を観に行きました。

2020-07-15 20:18:20 | 映画・DVD 

映画館に出かけるというのは3月以来です。

劇場に入ってみると感染症対策がしっかりできていました。

換気、間隔をあけた座席指定、トイレも一つ置き、細かな消毒などです。

体温測定もありました。

近くにある百貨店で感染者が出ました。

ピリピリ状態です。

それでもそここで会話が弾んでいます。やはりしゃべってしまうのですね。

 

映画についてです。

きつい映画だそうだけど、観ておこうと思いました。

祖父母刺殺事件に着想を得たというだけで引いてしまいます。

ネットで観ていたら10分でやめると思います。

映画館で観ているので2時間頑張りました。

長澤まさみさんが母親役をするのですが、長澤さん自身が共感できる部分が全くなかったと発言しています。

そのくらいどうしようもない母親です。

周りの人々にお金を借りまくり、誰も相手をしなくなると、息子にその役割を押し付けます。

極端な人で、息子に対しての関わりも溺愛とネグレクトを繰り返します。。

ご存知のようにこれはリアルですね。

現実にあります。

 

彼女には様々な依存症があります。

パチンコ、喫煙、アルコール、男、そして息子です。

これでは、常時金欠です。

住むところも不安定、セーフティネットにもかかりにくい。

もちろん、自らは支援を求めない。

そんな母親に息子は従属していきます。

そして悲惨な結末へと向かいます。

 

「共依存」という言葉がありますが、強烈な共依存です。

細部にこだわって作られているので、観ている方も救いがないです。

 

長澤まさみさんをはじめキャスト、スタッフの皆さん、きつかったと思います。

大森監督のインタビューがあります。

こちらをどうぞ。

 

観ておきますと視野がひろがります。

お奨めです。

 

お読みいただきありがとうございました。


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