岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

オリンピックは、スポーツ+政治+経済+その他の、「祭典」です。

2013-09-09 21:30:11 | オリンピック、パラリンピック



この二日間、私自身はかなり寂しい時間を過ごしています。
それは東京五輪決定の高揚感にまったく乗れないのです。
私は日本人ではなくトルコ人やスペイン人なのだろうか。

東京五輪万歳の方には向いていない記事ですので、読まない方がよいと思いますよ。


9月8日早朝、ハイキングのために朝早くから起きていた私はテレビで、東京五輪決定に立ち会いました。
「へー、そうなんだ」というのが感想でした。

丹波に向かう列車の中での仲間も「東京決定。そうでしたか」と高揚感はありませんでした。

これは、関西人の一般的な感想ではないでしょうね。

でも山から下りてみるとテレビは大騒ぎでした。
安倍首相が、「汚染水問題解消を確約した」という。
そして、そのことを免罪符にしたオリンピック委員会と各国。

そうなんだな。
自分で決めることができないから、権威らしいものに預ける。
心を預けているんだと思ってしまう。

人々の高揚感を画面で見るほど覚めていく。

私は、オリンピックからもだんだん遠ざかっているのだと感じました。
お祭りは決して嫌いではないけれど。
オリンピックにはあまりにも多くの要素が絡み合ってしまった。
もう純粋なスポーツの祭典と思っている人も少ないだろう。

人間の限界に挑むアスリートの戦いを観ることに興奮しないわけはない。
しかし、今のオリンピックは、あまりにも現代のすべてを背負いすぎている。

日本も多くのことをオリンピックを使って解決しようとしている。
逆転サヨナラ本塁打をオリンピックに期待している。

そのような解決手段はないということに気付きつつもすがってしまう。
わからないでもないけれど、私はついて行くことができない。
もうほかの道を歩いている。
そう思っている。


画像は3都市。イスラム建築の影響は世界に広がっていますね。



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