岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

アフガンの厳しさを思い知る。

2008-08-27 22:20:41 | 世界のなかま
今日3時前、NNNが速報のテロップを出しながら、ニュースの中身は
発信できなかった。
なにか、重大な事柄で最後の詰めをやっているなと思われた。
20分後に、伊藤さん発見のニュースを伝えた。
この20分程度の時間で最高責任者との協議がもたれたのだろう。

NHKの速報を待った。
一時間しても出ない。
NHKに現地とのルートがなかったとしか思えない。
「報道のNHK」は地に堕ちた。

このニュース速報は信じたくなかった。

中村哲先生が、「認識が甘かった」と話されていたが、
信じるものがあったからこその認識であり判断である。
信じることができないこと自体が絶望的である。

「認識が甘い」とは、人を信じるな、ということだ。
人を信じることができたからこそ、現地での支援ができた。
信じられなくなったから帰国すればいいということではない。

人を信じることができるからこそ、支援ができる。
伊藤さんや中村先生の行っていることは人間としての最後の砦のように思う。
最も崇高なことである。

彼らのこころざしを絶やしてはならない。
もし、命を賭けるに値することがあるとしたら、彼らの行為である。

このことを改めて思う。


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