岡山県生涯学習センターで開催中です~12日まで。
以下は、リーフレットからの転載です。
写真は岩清水の撮影です。
社団法人ぐるーん・岡山市主催による を開催いたします。
(岡山市里親制度等普及促進事業の一貫です。)
自身の娘に虐待をしてしまうのではないかという不安から、長谷川は、児童虐待問題のリサーチをはじめました。
子どもの頃に虐待を受けて育ってきた当事者の方々にインタビューし、
現在の肖像と共に、日記やノート、また子どもの頃の写真や当時の記憶を呼び起こすものを撮影し編集しました。
加害者になり得る親である長谷川が、虐待を受けたかつての子ども達の眼に見えない苦しみや傷みの視覚化を試みたプロジェクトです。
2016年3月、日本小児科学会は全国で350名の児童が虐待によって死亡したという推定を発表した。
厚生労働省での集計では、無理心中も含む児童の虐待での死亡は年間90人前後だった。260人もの児童の死亡は見逃されている。
3歳から暴力、暴言を受けて育った女性は後遺症で聴覚を失った。
5歳の時、父からの暴力で弟を亡くした男性は、その後も暴力を受け続けた。
小学校2年生で一万円札だけを置かれ、一人で生活をし水道、ガスが止められた女性は、自ら児童相談所に助けを求めた。
私が出会った彼ら、彼女らは言う。
「私には目に見える大きな傷やあざは残っていない。
長年受け続けた暴力や暴言、精神的な支配、性暴力、人格否定、ネグレクトは目に見えないけれど消えることのない大きな傷を残している。悔しいけれど、この苦しみは誰にも分からない。」と。
皆、うつ病を発症したり、自傷行為、解離、パニック、PTSDなど様々な疾患を呈するが、その傷は、見ようとしなければ見えない。
そして、理解されない心の苦しみをノートに綴り続けていた。
「Internal Notebook」は、虐待を受けて育った子どもたちの内面的な心の叫びのノートである。
(※岩清水 会場に1冊展示されていました)
私は彼、彼女らが綴った日記やノートと共に、現在の肖像を撮影した。
また、子どもの頃の写真や、当時の記憶を呼び起こす物から親たちの存在を表そうと試みた。
しかし、そこから想像出来る親たちの存在は、私達と何も変わらないように思えた。
この本の中にあるのは、親への憎しみや恨みだけではない。
自分への怒り、どうにもできない悲しみ、それでも親を赦さなければいけないのではないかと自分に問いながら必死に生き続ける姿だ。
そこには、自らを苦しめたのは親以外の社会の大人でもあったという事実も見えてくる。
●トークセッション 「見えない傷み、私達にできること」
日時: 2019年5月12日(日)午後2時~4時
場所: 岡山県生涯学習センター ミーティング室1・2
岡山市北区伊島町3丁目1-1(JR岡山駅西口から徒歩25分)
定員:30名
*人数把握の為、出来る限り事前申込みをお願いします。
申込み・お問い合わせ:一般社団法人ぐるーん
メール:info@gruun.org
電話:090-7977-2521 (ぐるーん代表:河本)
長谷川美祈と山本愛夢さんと参加者の皆様で座談会を行いたいと思います。
お話したい方、お話せず聞くだけの方、様々でよいと思います。「虐待問題」や「社会的養護」について一緒に考えてみましょう。
ぜひ多くの方と色々お話したいと思います。
■長谷川美祈プロフィール
写真家。2017年児童虐待をテーマにした手作り本『Internal Notebook』がオランダのUnseen Dummy Award で特別賞を受賞。オランダ、ドイツ、ギリシャ、中国等、世界各国の写真祭や写真集のフェアで展示されるなど評価を得ている。
日本における子どもや女性の社会問題をテーマにプロジェクトを実行中。
https://www.miki-hasegawa.com/
長谷川美祈と山本愛夢さんと参加者の皆様で座談会を行いたいと思います。
お話したい方、お話せず聞くだけの方、様々でよいと思います。「虐待問題」や「社会的養護」について一緒に考えてみましょう。
ぜひ多くの方と色々お話したいと思います。
■長谷川美祈プロフィール
写真家。2017年児童虐待をテーマにした手作り本『Internal Notebook』がオランダのUnseen Dummy Award で特別賞を受賞。オランダ、ドイツ、ギリシャ、中国等、世界各国の写真祭や写真集のフェアで展示されるなど評価を得ている。
日本における子どもや女性の社会問題をテーマにプロジェクトを実行中。
https://www.miki-hasegawa.com/
写真集「Internal Notebook」CEIBA版 ご予約受付開始いたしました。(7月中旬以降のお届けになります)
こちらの詳細をご覧の上、ご注文くださいませ。
http://reminders-project.org/rps/internalnotebook_ceibasalejp/
■山本愛夢さんプロフィール
20歳。実母からの虐待により高校1年生で児童相談所に保護される。その後2年半養育里親家庭で生活する。現在、養育里親家庭支援の活動「オリオハナ」を始める準備中。
■一般社団法人ぐるーん
乳児院や児童養護施設を定期的に訪問し、子ども達と抱っこやスキンシップ遊びを通してふれあう活動の他、里親制度や養子縁組制度への理解を深めるための情報発信、生育環境の違いを超えた子ども達の交流イベントの開催、社会的養護を卒業する若者への就労支援などを行っている。
お読みいただきありがとうございました。