まことに珍しくノルウェー映画を観ました。(amazonvideo)
「ヒットラーに屈しなかった国王」とは現国王の祖父に当たるホーコン7世のことです。
北欧の国王は縁戚関係になると言われますが、ホーコン7世もデンマーク王室出身です。
ノルウェーの立憲君主制は、元首としての国王と内閣制からなります。
国王の政治的権限はいわゆる任命権に限定されています。日本によく似ています。
その国王が唯一内閣の方針を受け入れなかったのが侵攻してくるナチスドイツへの対応です。
ヒットラーは傀儡政権を立てようと新ナチス派を任命しようとします。
内閣はやむなしと従う意向でしたが、国王が拒否します。
国王一家や閣僚はオスロから北方へ避難していきます。ドイツ軍がその後を追います。
結局、降伏せざるを得なかったのですが、国王の勇気ある決断は国民の圧倒的な支持を得ます。
(2か月後イギリスに亡命しその地から国民を鼓舞しつづけます。ナチスドイツの敗戦により無事凱旋することができました)
戦時中の国王の心労は自らの決断が多くの若い兵士の命を奪うことでした。
今のウクライナのゼレンスキー大統領の心中に通じるところがあります。
他国に侵攻された時の指導者の苦悩がよくわかる映画でした。
駐ノルウェードイツ公使は、外交官として平和を模索し軍部の考えに距離を置きます。
そのため職を解かれ東部戦線(対ソ連)に従軍させられ捕虜となり8年間抑留されます。
ドイツとソ連という2大強国に翻弄された体験は西側諸国共通のものですね。
現在のノルウェーは、うらやましいほどの国に成長しています。
これもwikiをお読みください。
お読みいただきありがとうございました。
💛ウクライナに平和を💛