私はメルケルさんとプーチンと呼びたいですね。
メルケルさんはプーチンをどう思っていたのか。
NHK映像の世紀で逸話を紹介していました(もちろん映像が残っています)。
メルケルさんがクレムリンのプーチンを訪問した時です。
驚いたことに犬が嫌いなメルケルさんの足元にプーチンが犬を離したのです。
メルケルさんは、この件を後で話しています。
「これは覚えがある。KGBのやり方だ」
この言葉にメルケルさんが息をひそめるように東ドイツで生活していたことがわかります。
ベルリンの壁が壊された1989年11月9日、メルケルさんは東ベルリンから西ベルリンに歩いて出国しています(すぐに戻りましたが)
プーチンはその頃どうしていたのか。
KGBの中佐としてドレスデンで情報収集をしていたのです。
二人は情報管理者と情報管理下にあった者という全く異なる立場にあったのです。
プーチンはKGB出身を隠しません。
それは今でも国内はもちろん国外の人々にとっても恐怖の対象であり、その影響力を利用しているのです。
東ドイツという国がなくなるとメルケルさんは政治家を目指し頭角を現していきます。
一方、プーチンもサンクトペテルブルクの政界からモスクワを目指します。
ベルリンの壁崩壊が遠因となって、21世紀の欧州とロシアの関係が形作られてきたことがわかります。
合理的な考えをするメルケルさんは自身が毛嫌いするようなプーチンやトランプとも冷静に話ができる人でした。
経済を考えるときには各国の首脳の個人的な思惑を超えて話し合いができる人でした。
ただ、ロシアも中国も自国と自身を優先する指導者が長きにわたって政権を維持してきたため、現在の国家間の対立を
呼び起こしてしまいました。
世界は第2次世界大戦以上の大惨事の可能性をはらんだ状況に陥っています。
お読みいただきありがとうございました。
💛ウクライナに平和を💛