小田実は、アジアのヒーローの一人だと、米国のマスコミは評価している。
(TIME2002年)
日本からは5名である。スポーツ界からは中田ヒデとイチロー、
映画界は北野氏。そして漫画界からはドラエモン。
その他、ひっくるめて、小田実となる。
米国は、小田実にとって複雑な思いを持たせる国だ。
米国も小田実を危険人物と思っている。
なにしろ、ベトナム戦争を批判し脱走兵を匿ったわけだから。
その国のメディアからの評価である。
ODA WHO?は、現代日本の若者の言葉かもしれない。
ヒデもイチローもタケシもドラエモンも知っているが、
オダは知らないというなら、
われわれは、日本が世界に誇れる「文化」「思想」「デモクラシー」を
継承できていないことになる。
小田実という戦後思想者と行動者は、やがて、
20世紀後半の日本の良心として
歴史に深く刻まれることになるはずだ。
そうなる必要がある。
彼の言葉は、理解しやすい。
考えて実行することは、すごいの一語だが、常に人に語る言葉になっている。
彼のノートの最後は、「世直し」という言葉だった。
日本の戦後は世界に誇れるのは、「自由」と「民主主義」、そして、
他国にはない「平和主義」だという。その通りだと思う。
「自由」と「民主主義」だけだと、自由民主党か。
「平和主義」を忘れて普通の国(戦争をする)になりたくはない。
そのためには、「世直し」しかない。
日本は戦後、中流を創り出した。
それはすごいことなのに、
やがて、格差が起こり、中流が没落した。
彼は、中流を復興することが大切だと説いた。
小田実の最後の数ヶ月は、聖路加国際病院の緩和ケア病棟だった。
痛みを抑えて、最後の文章や言葉を伝えた。
書いたり読んだりすることが忙しくて、寿命や死生観について
考える暇な時間はない、とインタビューに答えていた。
75年の寿命が尽きるまで、現役だった。
生涯一市民を通した「すごい」人生だった。
告別式で彼の車を見送る人々は、彼を拍手で送った。
人々の気持ちが拍手となった。
ご苦労さん、 後は我々が継承するぞ、と心に刻んでいるようだった。
さて、われわれには彼の山のような本が遺された。
彼の文学者としての評価はまだ定まっていない。
ひとつ、読み直し、あなた自身の評価を定めてはどうだろうか。
私もそうしたいと思う。
(TIME2002年)
日本からは5名である。スポーツ界からは中田ヒデとイチロー、
映画界は北野氏。そして漫画界からはドラエモン。
その他、ひっくるめて、小田実となる。
米国は、小田実にとって複雑な思いを持たせる国だ。
米国も小田実を危険人物と思っている。
なにしろ、ベトナム戦争を批判し脱走兵を匿ったわけだから。
その国のメディアからの評価である。
ODA WHO?は、現代日本の若者の言葉かもしれない。
ヒデもイチローもタケシもドラエモンも知っているが、
オダは知らないというなら、
われわれは、日本が世界に誇れる「文化」「思想」「デモクラシー」を
継承できていないことになる。
小田実という戦後思想者と行動者は、やがて、
20世紀後半の日本の良心として
歴史に深く刻まれることになるはずだ。
そうなる必要がある。
彼の言葉は、理解しやすい。
考えて実行することは、すごいの一語だが、常に人に語る言葉になっている。
彼のノートの最後は、「世直し」という言葉だった。
日本の戦後は世界に誇れるのは、「自由」と「民主主義」、そして、
他国にはない「平和主義」だという。その通りだと思う。
「自由」と「民主主義」だけだと、自由民主党か。
「平和主義」を忘れて普通の国(戦争をする)になりたくはない。
そのためには、「世直し」しかない。
日本は戦後、中流を創り出した。
それはすごいことなのに、
やがて、格差が起こり、中流が没落した。
彼は、中流を復興することが大切だと説いた。
小田実の最後の数ヶ月は、聖路加国際病院の緩和ケア病棟だった。
痛みを抑えて、最後の文章や言葉を伝えた。
書いたり読んだりすることが忙しくて、寿命や死生観について
考える暇な時間はない、とインタビューに答えていた。
75年の寿命が尽きるまで、現役だった。
生涯一市民を通した「すごい」人生だった。
告別式で彼の車を見送る人々は、彼を拍手で送った。
人々の気持ちが拍手となった。
ご苦労さん、 後は我々が継承するぞ、と心に刻んでいるようだった。
さて、われわれには彼の山のような本が遺された。
彼の文学者としての評価はまだ定まっていない。
ひとつ、読み直し、あなた自身の評価を定めてはどうだろうか。
私もそうしたいと思う。
でも
もっと大事なことは
何か胸にくる文章ですね。
岩清水さんは
きっと
若い頃から
小田実のような優れた(平易で意味ある主張)
文章を沢山読んでこられたからか
このブログは
いつ読んでも
深い余韻が残ります。
私の方は
急には
そのようにはできませんので
せめて
「わかりやすい」
だけは心がけてみたいです。
bonn79さんがお持ちの
前向きな姿勢と謙虚さ、そして探究心には
いつも励まされています。
私は一日一記事さえ書くことがやっとですが
bonn79さんの読書量と文章量と内容には
圧倒されています。
そして、ブログを進化させるスピードも。
また細かなコメントが多くのブログに書かれて
いることを発見して驚いています。
コメントを書くことは、ブログに記事を書くことに
匹敵するエネルギーが必要です、
少なくとは私にとってはそうです。
ですから、なかなかコメントが書けません。
ここでも脱帽しております。
これからも楽しみにしています。