まず、国のかたちの理念を語らなくてはなりません。
「友愛」だけでは説得力に欠けるといわれますが。
まず、世界の中での位置づけをどこに置くかという「部分としての日本」。
もう一つは、日本人全体としての日本」。その統治の理念。
ここでは歴史的洞察を欠かせない。
なぜ日本が現在、ここにいるのかをいま一度考えなくてはならない。
1.鎖国と開国。
日本人は基本的には鎖国型の国民だと思う。
圧力がなければ、閉じようとする。
そのため、国内と海外との連続性より断続性へとベクトルが働く。
鎖国型というのは内向き志向であり、ときどき溜まったものが爆発する。
国家的なガス抜きだ。
現在も基本は内向きだが、アメリカにだけは心を許したが、もっと外向きになれと内外から叫ばれている。
東アジアとの関係だ。
東アジアとの関係は、同じ戦争相手国でもアメリカの関係とはまったく異なる。
難易度はアメリカの10倍ほど難しい。
それほどの歴史の積み重ねがある。
ていねいな外交が必要だ。小泉氏のような単純な思考(どう考えても)では、上手く行くわけがない。
アジアの国家間での結びつきをどのような言葉で言い表すか。
鳩山首相は「友愛」といった。
ほかの一口で言い表す理念はなんだろう。
私自身は「連帯」という言葉が浮かぶ。
繋がることに重きを置く。
国ごとの違いよりも、繋がることに重きを置く。
「緩やかな合国(ユナイテッド)」。
そして、「友愛」をベースにということか。
次に国内的な統治ということを考えてみたい。
自由という言葉について考えてみる。
個人の思うように活動しても、大きな困難には直面しないという考えがあった。
なるべく自由に活動すればいいと。
この考えても、それほどおかしくならないという時代もあったのだと思う。
しかし、現代ではそれは無理になった。
倫理や道徳、宗教がもつ規律性では、「国のかたち」は保てない。
法という制度を張り巡らせることが、未だかつてないほど必要になっている。
「法の網の中での自由」を甘んじるしかない。
それでも、強権という手段を用いないというなら、統治者の存在価値はある。
かなりの制約をいかに納得して生活していくか。
ここでは「友愛」という言葉は、少し弱いような気がする。
少しならずの負担を覚悟する意志が必要な時代になっている。
その負担の先が明るいかどうかも定かではない。
それでも、前向きに生きるための指針の言葉はなんだろうか。
「寛容」という言葉が浮かぶ。
寛容力に支えられた「こころ広く」「おおらかな国」になりたいものだ。
※写真は吉備津彦神社の秋祭り。
「友愛」だけでは説得力に欠けるといわれますが。
まず、世界の中での位置づけをどこに置くかという「部分としての日本」。
もう一つは、日本人全体としての日本」。その統治の理念。
ここでは歴史的洞察を欠かせない。
なぜ日本が現在、ここにいるのかをいま一度考えなくてはならない。
1.鎖国と開国。
日本人は基本的には鎖国型の国民だと思う。
圧力がなければ、閉じようとする。
そのため、国内と海外との連続性より断続性へとベクトルが働く。
鎖国型というのは内向き志向であり、ときどき溜まったものが爆発する。
国家的なガス抜きだ。
現在も基本は内向きだが、アメリカにだけは心を許したが、もっと外向きになれと内外から叫ばれている。
東アジアとの関係だ。
東アジアとの関係は、同じ戦争相手国でもアメリカの関係とはまったく異なる。
難易度はアメリカの10倍ほど難しい。
それほどの歴史の積み重ねがある。
ていねいな外交が必要だ。小泉氏のような単純な思考(どう考えても)では、上手く行くわけがない。
アジアの国家間での結びつきをどのような言葉で言い表すか。
鳩山首相は「友愛」といった。
ほかの一口で言い表す理念はなんだろう。
私自身は「連帯」という言葉が浮かぶ。
繋がることに重きを置く。
国ごとの違いよりも、繋がることに重きを置く。
「緩やかな合国(ユナイテッド)」。
そして、「友愛」をベースにということか。
次に国内的な統治ということを考えてみたい。
自由という言葉について考えてみる。
個人の思うように活動しても、大きな困難には直面しないという考えがあった。
なるべく自由に活動すればいいと。
この考えても、それほどおかしくならないという時代もあったのだと思う。
しかし、現代ではそれは無理になった。
倫理や道徳、宗教がもつ規律性では、「国のかたち」は保てない。
法という制度を張り巡らせることが、未だかつてないほど必要になっている。
「法の網の中での自由」を甘んじるしかない。
それでも、強権という手段を用いないというなら、統治者の存在価値はある。
かなりの制約をいかに納得して生活していくか。
ここでは「友愛」という言葉は、少し弱いような気がする。
少しならずの負担を覚悟する意志が必要な時代になっている。
その負担の先が明るいかどうかも定かではない。
それでも、前向きに生きるための指針の言葉はなんだろうか。
「寛容」という言葉が浮かぶ。
寛容力に支えられた「こころ広く」「おおらかな国」になりたいものだ。
※写真は吉備津彦神社の秋祭り。