岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

アカペラと刑務所のお話。沢知恵さん live in okayama

2020-04-05 07:19:11 | 沢知恵さん

距離的にも隣人と呼べる沢知恵さん。

同じ街に住んでいることがわくわくです。

先日は、映画『プリズン・サークル』鑑賞後に、お話と演奏をお聞きしました。

知恵さんは、刑務所とは深いかかわりがあります。

もっと若い頃から、刑務所でコンサートを開き続けています。

受刑者の厳しい待遇なども話されました。

刑務所には本当に若い頃から面会に行っていたことも。

母方の祖母が投獄されていたのですね。

韓国の民主化運動をしていたと聞きました(読んだ本に書いてありました、その本が何か思い出せません)。

知恵さんは、若い頃の体験を深く考えて、こころの根っこにおいて、歌手活動や行動を継続されています。

ハンセン病を患った方との交流は幼児期に牧師であった父親に連れられて香川県大島の青松園療養所を訪問したことから始まります。

そのかかわりは、今も続き、より大きなライフワークになっておられると思います。

大学院でもテーマとして研究されています。

現在、岡山に在住されているのはこの大島青松園に近い立地であることが大きいと話されています。

青松園で生涯の大半を過ごされた詩人に、塔和子さんがおられます。

編集工房ノアから『塔和子全詩集3巻』が発売されています。

 

知恵さんがアカペラで演奏された『かかわらなければ(胸の泉)』は、塔和子さんの詩です。

いかに一部を抜き書きします。

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そして人は、

人の間で思いを削り思いをふくらませ

生を綴る

ああ

何億の人がいようとも

かかわらなければ路傍の人

 私の胸の泉に

枯れ葉いちまいも

落としてはくれない

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お読みいただき有難うございました。

岡山市北区禁酒会館にて



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