岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

やはり持たない安倍政権。

2007-08-09 20:41:02 | 国民と国会と政治
敗戦当初は、総理総裁が続投するといえば、しょうがないかと
考えていた自民党議員も、日がたつにつれて、
安倍氏の続投がとんでもないことだとわかり始めた。

信じられない感覚の麻痺だが、これが小泉氏が作り変えた
自民党の姿だ。

郵政割り増し当選組にとっては、解散総選挙は敗北への道だ。
民主党にとって風が吹かなくなっても、選挙に勝てるはずが
ないのだ。
かっての小泉旋風程度の風がなければ、再選はできない。
ならば、選挙に勝てるためには、内閣改造でいくしかない。

ところが、今の自民党に空気は選挙に負けた内閣の
総入れ替えだ。安倍氏だけを残して。
しかし、この方法が現実的とは思われない。
安倍氏の側近を総入れ替えして、ふたたび安倍色を出すなど
不可能だ。
派閥重視型の内閣を作るしかない。
そしてその内閣に安倍氏への忠誠心があるとは考えられない。
その閣僚は派閥への忠誠心しかよりどころがなくなる。
これを「死に体内閣」という。そして法律案の行く末には、
参院与党が待っている。

イエスマンばかりになった自民党の末路である。

とにかく、次の総理総裁がいないのである。
これは政党としては致命的である。

私が自民党の幹部とすれば打つ手は何か。
小手先の手段は使っても意味がない。
根本的な建て直しを試行するしかない。
まず、野党になることを覚悟する。
衆議院の実勢力を把握する。

公明党とは連立を止める。
止めた上で、次回の総選挙結果を実態にあったものとして予想する。
それが現実の党勢力である。
怖くて見ることの出来ない数字かもしれない。

しかし、そこからしか出発できない。
政権は自民党しか担えないという主張も実は現実を直視すれば
大して説得力はない。
世界中で、政権担当をしたことにない政権が当たり前のように
日々生まれている。

もし、日本で自民党しか政権を担えないというなら、
そのことこそ異常なのである。
異常な民主主義なのである。
政党や政権を育てるのは国民である。
ならば、政権交代可能な政党をいくつかつくるのも国民の
責任なのである。
新生自民党もその選択肢のひとつなのである。
このことは自覚するしないにかかわらず、
現実のものになると思う。

選挙の次には、政権担当政党づくりが国民の役目であり
責任になってきた。


最新の画像もっと見る