岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

朝日新聞声の欄に佐藤雅彦さんの記事が掲載されました。『認知症の私 残った機能に感謝』

2014-07-11 10:34:13 | 佐藤雅彦さんと認知症のページ 
フェイスブックに佐藤さんが投稿された文章を転載いたします。


本日7月11日朝日新聞朝刊(関東地方)声の欄に私の投稿が記載されました。upできるひとは、up
お願いします


認知症の私 残った機能に感謝

無職 佐藤 雅彦 
(埼玉県 60)

 アルツハイマー型の認知症と医師に診断されて、9年になります。
 認知症と診断されても、すぐに何もできなくなるわけではありません。
食事の準備をすることや新しい場所に一人で行くことはできませんが、
その他のことは、すべて自分で決めて、自立した生活を送っています。

 フェイスブックの操作も、認知症になってから覚えました。
新しいことを覚えるのに人の何倍も時間がかかるけれど、必ずできると信じれば、できるようになります。
何事も、初めからできないと決めつけないで、まずは挑戦してみる。
1回で覚えられなくても、何回か挑戦してみることが大事です。覚えたことは毎日使うことが、忘れない秘訣(ひけつ)です。
 認知症になると、あれもできなくなった、これもできなくなったと思いがちですが、
できることに目を向けて生きることが大切だと思います。残された機能に感謝するのです。
 
 不安な気持ちばかりを気にしていると、不安が不安を呼び、ますます状態が悪化します。
楽しいことに目を向けて生活する。
できないことや不安なことは、意識的に遠ざける。
難しいことかもしれませんが、それが肝要だと思うのです。


佐藤雅彦さんの記事は、このブログのカテゴリー「佐藤雅彦さんと認知症のページ」に掲載しています。

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