岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

退院支援は、利用者の人とお別れの日?

2010-03-08 22:44:07 | 地域包括支援センター
昨年の12月から今年1月にかけて入院する人が多かったですね。
担当の利用者の方のほぼ1割の方が入院していました。

下肢骨折の方や脳血管の疾病の方は入院中に区分変更申請をします。
退院の頃には、要介護の認定が出る方がほとんどです。
病院で認定調査を受けるので、重く判定されることになります。
でも退院時には、要支援レベルまで回復されることが多いのです。

これは調査日と認定日が1カ月以上離れてしまうからです。
しかし、重く認定されて不都合はあまりありません。
ただ一つ、困ったことは、地域包括からケアマネさんに担当が代わることです。
多くの場合、入院中か退院直後に引き継ぎを行うことになります。

継続的、包括的支援が地域包括の眼目でもあるのですが、これでは分断的孤立的支援と
いわざるをえません。
もっとも神経を使わないといけない時期に、人が代わるというのは支援のやり方としては
とてもまずい。
利用者の方も、不安な顔をされています。

入院時よりも明らかに回復されて退院される方が認定が逆に重くなる。
不思議な結論です。

気分的には晴れやかなのですが、「こんな制度おかしくないか?」と
疑問が沸き起こります。

現場のものしか知ることがないだろう制度の不備だと思います。

※岡山市街を見下ろす。竜ノ口山より。流れる川は旭川。

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