岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

東北の旅 報告 その9 旅のはじめ 仙台市へ

2013-04-30 06:09:55 | 東北 2013年4月
4月18日 午前 母をショートステイに見送った。
前日までに登山用60Lサイズのリュックと小さなデイバックに必要なものを詰めた。
デイバックは車内持ち込み用だ。
4月の東北は寒いという亀山兄のアドバイスで冬山に行くような装備になってしまった。
この忠告は大正解だった。
東北訪問中には、4月には珍しい雪や冷たい大雨に遭遇した。
温暖な岡山では考えられない厳しさだった。

岡山からは午後2時すぎの山陽本線で神戸・三宮まで2時間かけて移動した。
夜行バスの出発までまだ3時間以上もある。
散歩でもしたかったけれどリュックが重くてそうもいかない。
早めに軽い食事をとった。
時間がつぶれない。
公園のベンチで本を読みながら待った。
男性が声をかけてきた。
同じバスに乗る方だった。
夫婦で山形へ旅行されるらしい。
山登りが好きな方らしく私のリュックの大きさに驚いていた。
待ち合わせ場所が間違っていなかったと二人ともほっとした。

午後7時30分すぎに乗車場所に到着したバスは、3列独立の新しい車両だった。
思った以上に快適だ。
大阪、京都と経由していく。
京都を出たときには10時を過ぎていた。なんと満席だ。
私は一番後ろの席で結構快適だったのだが、リクライニングのレバーを引いても背が倒れない。
最後尾の席はこのいうものかと思った。
しかし、そうではなかった。
私が引いたレバーはリクライニングレバーではなかった。
翌朝気がついた。
残念でした。

乗客の皆さんは旅慣れている様子だ。
持参のタブレットで映画やテレビをみている。

夜行長距離バスは運転手の二人乗車が義務付けられている。
これとて、昨年4月の関越道の7人の方の尊い命の犠牲があって決まった。
業界の意向を汲んだ監督官庁の怠慢があったと思う。

夜中、4回ほど運転手交代のためパーキングに停車する。
見たことにないような豪華な建物が目の前にあった。

駿河沼津パーキングエリアだ。
この時になって初めて東京経由で仙台に向かっていることを知った。
前回の東北へのバス旅行は日本海経由だったので、駿河沼津パーキングエリアが目の前に現れた時には、また寝惚けたのかと思った。

5時前に遮光カーテンの隙間から青白い光が漏れてきた。
カーテンを少し開けると、道路沿いの桜が満開だった。
いよいよ東北だ。


午前9時、無事仙台に到着した。
街の大きさに驚いた。
大都会だ!





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