岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

大輔の評価

2007-10-30 19:18:22 | スポーツ(身体に魅せられて)
ベースボールの人気に比べて
アイススケートの注目は比較にならないかもしれない。
しかし、観るものを虜にするということからいえば、
決して 負けてはいない。

ベースボールの大輔は1億ドルだが、スケートの大輔にはギャラはない。
そのことに興味を持つ人も少ない。
松坂クラスのメジャーピッチャーは数多い。
高橋クラスのスケーターは、世界に数人しかいない。

高橋大輔の評価は今までも書いてきた。
特にパフォーマーとして評価してきた。
彼が、その評価を得る国はアメリカだろうと思ってきた。

彼のテクニックは、岡山の高校時代から群を抜いていた。
しかし、世界レベルでの評価はここ1年だ。
トリノでは、プルシェンコの前では霞んでいたのが、
1年半前とは信じられない。

その大輔が、昨年「オペラ座の怪人」をモロゾフ&ゴンチャロフに
振付けてもらうことで、エンターティナーとしての稀有の才能を
開花させた。

彼の実力を審判が認めることをこの1年で成し遂げた。
まず超一流と認められることが、高得点に繋がる世界だ。

「転んでも金」というオーラを彼は発光し始めた。

こんなスケーターが日本にいただろうか。
こんなセクシーなダンサーがいただろうか。

断じていなかった。

間違いなく 彼の時代だ。
松坂では歴史は変わらないが、
高橋で歴史は変わる。

まず、トリノで開かれるグランプリファイナルで、
最初の歴史が変わる。
そして2年後だ。

私たちは 歴史が変わるのを、観てきた。
高橋尚子、荒川静香が変えてきたスポーツの歴史を
高橋大輔も変えるはずである。

※ゴンチャロフは拙いジョークでした。



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