12月21日、関西社会事業思想史研究会に出席しました。
今日の京都は、全国から韋駄天高校生が集合していました。
午前は女子。午後は男子が都大路を駆け抜けていきました。
本日の会合のある新島会館のちかくには、駅伝の中継点があります。
往路に男子が通過するのは1時50分予定。
2時からの会合直前です。
目の前を、佐久長聖と仙台育英の選手が駆け抜けるのを
目撃して会場に駆け込みました。
席に座られている諸先生方にはまことに申し訳ない次第です。
今日のテーマは、「老齢加算廃止と生存権の危機」。
講演は、大友信勝先生。
コメンテーターは、小倉襄二先生、池田敬正先生、永岡正巳先生。
司会進行は、加藤博史先生です。
加藤先生は、
「昨日、他の会合で社会福祉学の研究者は今なにをしているんだ、と怒鳴られた」
と切り出されました。
今、私たちになにができるのか。
今回の例会はいつも以上に厳しく張り詰めた時間になりました。
まず主宰・小倉先生から挨拶がありました。
この研究会が1977年に発足し今回で160回を迎えたこと。
会の趣旨が自由な会であること。無定形であるのこと。
同志的、ユニオン的であること。
そして今回のテーマがいかに社会福祉を学ぶものにとって重要か。
現在の大不況こそ、人災であり、社会福祉学徒もその責任を免れないことを強調された。
※写真はトップで快走する佐久長聖の選手。
先生の言葉として思い出されるのは、
数年前に日本の年金は崩壊したと断言され、社会福祉学を学ぶものは誰一人、
年金危機を予見さえ出来なかったと叱責されたことです。
(その後に経過をみれば、いまだ現年金制度は解決の見通しさえ立たず、老後の安心を
保障する制度とはとてもいえない状態である)。
そして今、生活保障の最後の砦だと言われる生活保護制度が機能しない状況を、
かってご自身が直接関わられた朝日訴訟に例にあげ、あの訴訟の今日的意義を話された。
その後、大友信勝先生による「老齢加算廃止と生存権の危機」についてのお話を
お聞きしました。
※継続して書いていきたいと思います。
なお、各先生の発言については私の主観が大幅に入っていると思われますので、
私の責任においての記事ということでご容赦いただきたいと思います。