さて、二人でみごと山小屋を立てました。
ピエトロ(実は所有者)は友人を招待します。
友人たちは山々の風景に感激し、ここに住みたいと思う女性もいました。
でもピエトロはここに住み続けるわけでもなく、また街に戻ります。
一方、ブルーノは山麓の廃れてしまった酪農場を再建したいと考えます。
そして、かつて山小屋に来た女性と結婚し酪農を始めます。
(ピエトロとも関係がある女性ですが、彼は丁寧に了解を得ています)。
彼女は数字も強く、酪農以外も仕事を広げていきます。
ブルーノにはない才覚です。
その頃、ピエトロはレストランで働きながら文章を書き始めています。
少しずつ認められていきます。
山への思いは捨てていません。それどころがヒマラヤを目指して旅にでます。
(実際、アルプスで技術を磨きヒマラヤを目指すヨーロッパの若者は多い)
ヒマラヤはアルプスに倍する標高があります。
でもピエトロは高所登山というよりはその地に住む人々との交流に魅力を感じているようでした。
日本人が持つヒマラヤへの思いと似ているように思います。
さて、ブルーノです。
やがて進めてきた酪農などの仕事が立ちいかなくなります。
多額の借金を抱えてしまい夫婦の仲もうまくいかなくなります。
ブルーノはビジネス的なことは興味もないし才覚もありません。
根っからの牧童です。
すべてを失ったブルーノはピエトロの助言もあり山小屋に住みことになります。
・ピエトロと父親との交流
父親との関係はよかったとは言えないピエトロです。
お互いの心の中を知る由はなかったのです。
しかしあることから、その一端がわかってくるのです。
それはかつて二人で登った山頂の標識の下に大切に保管されている登山日記(登山者が自由に記載する)に、
父親の記述を見つけたことからでした。
そこには息子への思いが綴られていました。
登頂の度ごとに日記は書き加えられていました。
イタリアに限らず、「父と子の思い」はなかなか複雑なものがあります。
これは大きなテーマだと思います。
さてブルーノのその後はどうなったのでしょうか。
この映画の原作は、イタリアでベストセラーになった小説です。
図書館にありました。貸し出し中でしたので予約しました。
たぶん映画を観て読みたくなった人が今読んでいるのでしょう( ^)o(^ )。
お読みいただきありがとうございました。
ウクライナに平和を!