岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

ビッグイシューに「限界集落の早春」

2008-03-04 20:13:58 | 
ホームレスの仕事をつくり自立を応援する「ビッグイシュー」。
90号を大阪京橋駅前で販売員さんから購入した。
いつも接客の見本といえるほど心がこもってる販売員さんだ。

表紙は、セリーヌ・ディオンのモノクロ写真とピンクの
タイトルという女性ファッション誌も凌ぐ出来だ。
私はヴォーグ誌にも負けないと思う。

そして、そのビッグイシューの特集が「限界集落の早春」と
いう読み物だった。内容もいい。
まず、大野晃さんが「限界集落の今のその再生の可能性」。
現地取材は、滋賀県高島市朽木、針畑郷。
(私が愛する滋賀県と京都府の県境。ブナ林の宝庫)

市民の声(町村合併で市になった!)
「限界集落という言葉はあかん。ほんまに腹が立つ。
限界やったら誰も住まない。移住した若い人も頑張っているのに
限界と言うなといいたいです」。
築450年!の家に住む市民の声である。

そして、
「限界」といわれる村を選んだ若者たちの声を掲載する。

「僕は、最終的に頼りになるのは、家族とか、この村でいつも
顔をあわせてる協力しあっている身近な人だと思っているんです。
その人の顔を見たら安心できるという人が自分の周りに何人いるか
だって」。

都会に住む人々の方が、よほど「限界」ではないかと。

その通り!

セリーヌ・ディオンと限界集落の組み合わせ。
ビッグイシューならでは、ミスマッチでした。



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