コンサートも終盤に差しかかりました。
3人目のゲストは、中川五郎さんです。霊友会の礼拝堂ライブに続いての登場です。
11 「ほうちこっか」
国民のための国家のはずが国民を見捨てて「ほうち」していると日本のプロテストソングのレジェンドが歌います。
推薦図書:『僕が歌う場所』平凡社
もちろん日本のフォークソングの歴史についての必読本です。
この本の中には、沢さんプロデュースで創られた『どうぞ裸になって下さい』2017 コモエスタ・レコード
の制作過程についても書かれています。
2枚組CDには、先ほど霊友会の礼拝堂で歌われた『1923年福田村の虐殺』も収められています。
1960年代から60年経ちます。多くのフォークシンガーがすでに地球を後にしました。
1冊の本と2枚組のCDは時代(私たち)の宝物なのです。
12 花はどこに行った
ピート・シーガー詞曲・忌野清志郎 日本語訳
1番です。
♬野に咲く花はどこに行った
遠い昔の物語
野に咲く花は少女の胸に
そっと優しく抱かれていた♬
この歌がふたたび脚光を浴びたのはウクライナへの侵略が始まり、暴力的な時代に引き戻されたと感じている人々の思いからでしょう。
沢さんが最初に『花はどこに行った』を歌った時(たぶん岡山のRSK社屋)のことです。訳詩が忌野清志郎さんと聴いた観客から少し笑いがあったのです。これには私もがっかりしました。昨年の下北沢ラ・カーニャのクリスマスコンサートではピアノの後ろの壁に忌野清志郎さんのイラストが掲げれていました。お店の方がこの日のために準備されたと聞きました。
花と緑に包まれた大島で聴く『花はどこに行った』。未来への希望も込められていたと思います。
最後の歌です。
13 しあわせのうた
沢知恵 詞/曲
4番のみ紹介します。
♬ しあわせに眠りにつく夜は いい一日だったと思います
しあわせにこの世を去るときに 本当のしあわせがあるのでしょうか
今ここで始めよう しあわせのうた
きっとめぐりあえる しあわせのうた 明日は晴れるかな
今ここに始まる しあわせのうた ♬
アルバム『一期一会』に収録されています(『ライブ・アット・ラカーニャ冬』にも)。
アンコール 故郷
高野辰之:詞/岡野貞一:曲
1番です。
兎追いしかの山
小鮒釣りしかの川
夢は今も巡りて
忘れがたき故郷
大島案内ひきうけ会社の3人の方が登壇し一緒に歌いました。
実はアルバム『一期一会』では、このコンサートと同じく「しあわせのうた」と「故郷」が続けて歌われています。
そして、ライナーノーツには、なんと大島青松園コンサートで『故郷』や『みんなの庵治第二小学校』を生徒たちと一緒に歌っている写真が掲載されているではありませんか。
アルバムは2002年発売ですから、写真は2001年か2002年のコンサートです。最初の大島青松園コンサート(2001年)ではないかと思います。
写真の一部(4分の1)のみ掲載させていだきます。ピアノを弾く沢さんの横に15名ほどの生徒さんが写っています。残念ながらカットです。
その代わりといってはなんですが20数年前の沢さんをご覧いただけます😊よくみえません(-_-;)
沢さんの「故郷」にはこんな素晴らしい思い出があるのですね。
いま、庵治第ニ小学校(大島)は次の入学児童を待ちながら眠っています。
最後に曲リストを再掲します。