岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

声明(しょうみょう)―レクイエムコンサート

2009-06-30 05:30:08 | 戦争を語り継ぐ
休憩後は、空襲被災者の方々のドキュメンタリーを放映。
その後、岡山天台声明研究会の演奏があった。
カソリック教会と天台宗の僧侶の組み合わせに、昨年も不思議な感覚を味わった。

今では宗教間の連携、連帯は当然のことで、平和を希求する宗教者は、
宗派を超えて集い活動をしている。

岡山天台声明研究会の演奏は、読経を聞きなれた私たちには違和感があるかもしれない。
私も、「これはグレゴリオ聖歌に近い」と驚いた。

パンフには、以下のように書かれている。
声明とは...
(抜粋)
日本の伝統音楽の一つであり、仏典に節(メロディ)をつけたもので儀礼に用いられる宗教音楽である。
「東洋のグレゴリオ聖歌」とも言われる神秘性や音楽性からヨーロッパを中心に
声明の関心が高く、欧米などでの教会やホール等での声明公演も多く開催されている。
天台声明は約1200年前に慈覚大師圓仁が中国に渡り研さんし、請来・大成させた。

※基本は男性僧侶による低音の響きの旋律だが、今回は女性僧侶が加わり彼女の高音の美しさに驚かされた。
前々から思っていたが、僧侶の読経で鍛えられた発声の力強さこそは、コンサートに最適と改めて感じ入った。

このような活動が日本の宗教音楽の理解を増すことになるだろう。
今後の活躍に期待したい。

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