北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

心のアンテナ

2006-06-16 23:47:46 | Weblog
 今日も朝から雨続き。週末には小学校によっては時期の遅い運動会があるとか。難しいかなあ。

【これも出会い】
 歯医者をしている友人から「これ面白いよ、実践的経営哲学としてきわめて優秀だと思うんだ」とある団体の冊子を渡されました。

 知人はずっとこの団体に属して、勉強会への参加や送られてくる冊子を読むことで仕事をすることの社会貢献の意味や、ともに働く従業員とともに良好な職場環境づくりと職員一人ひとりの資質の向上に努力しているといいます。

 渡された本を読んでいると、大阪ミナミ千日前にお好み焼き専門店「千房」を開店し、お好み焼きの味を世界にまで広めたと言われる中井政嗣社長の話が載っていました。

 中井社長は店の繁盛に大事なことはその「味」にある、と言いますが、その味には「前味」「中味」「後味」の三種類が必要だと考えているのだそうです。

「『前味』とはお客様がお店に入ってきた瞬間に五感で感じるその店の第一印象です。『中味』とは料理そのものの味、そして『後味』は、帰られるときの余韻であり、この三つが揃ってこそ初めて自分の店の味になる」と言うのです。

 食べ物であれば料理の味さえ良ければ売れる、人気が出る、と考えがちです。しかし料理の味だけではだめで、お客様に「感じの良い店だな」「おいしいな」「また来よう」と思ってもらえることが大事で、そのために徹底した社員教育をしたのだとも言います。

 われとわが身を振り返って、職場を訪ねてきてくださる方が「入りやすいな」「相談してよかった」「また訪ねて来たいな」と思ってもらえるような環境にあるかどうかを考えてしまいました。

 ちょっとした口のききかたや態度などで、来客が快感にも不快にも感じることでしょう。どうせなら、気持ちよく帰っていただくほうが良いことは言うまでもありません。

 自分自身は悩んでいてもそれを表に出さずに笑顔で対応ができているでしょうか。

 書物を読んでいるとときどきそんな反省をさせてくれる文章に出くわします。そんな文章に出会う心のアンテナの高さと、常に反省材料にできる心の柔軟性を持ち続けたいものです。

 
コメント
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