北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

除雪の実態

2007-02-17 23:21:11 | Weblog
 昨日抜いた奥歯の痛みも今日は治まって、QOL復活です。とりあえず良かった。

【除雪の実態】
 少なくて幸いと思っていた雪も、ここ最近の降雪で例年と同じになりました。帳尻は合うものなのです。

 町内を見ていると、家の前の道路の雪のつもり方で、除雪を真面目にする家とそうではない家がはっきりします。

 もちろん、住人が元気で真面目だからやれるという側面がありますが、やれない家といっても単に不真面目なだけではなくて、独居老人だったり、住人が女性ばかりだったりとその背景も様々です。

 私の住んでいる住宅街でも、真面目に道路の除雪をしたいのだけれど、とってもそんな体力がなくてできない。そんな事情の家が増えているような気がします。

 私の住んでいる小路に面した家々は、昭和30年代ころに住宅地になったことでこちらに移り住んだ方達で、家主の多くはもう皆さん定年をした方達ばかりです。

 若い人がいるのは、二世帯で同居している子供の世代のご夫婦ということです。

 ご近所の中には女性の独居老人という方もいて、もうそうなると雪が降るたびに道路の雪を自分の家の敷地に取り込むなどということは無理になって、敷地の境界に山積みになってゆきます。それはもう仕方のないことでしょう。

 我が家はまだ比較的若いということでもあるので、頑張って道路の雪を自分の家の敷地に取り込んでいますが、この時期はそろそろ家の敷地の奥が一杯になってきて、 前の方に山のように積んでおかざるを得なくなっていました。

 今日はそんななかで、町内会による運搬排雪の日です。

 昔はこういう日になると、家の前の道路の雪に加えて敷地内の雪までもっていってもらうことも当たり前だったのですが、次第にそうしたサービスも低下してきて、今では道路の雪だけということで、敷地内の雪は出さないように、という触れが回ってくるようになりました。

 我が家周辺の場合は、住人がみんな道路の雪を一度敷地内に取り込んでいることを町内会の役員の方も分かっているので、「それくらいは出していいですよ」と言ってくれました。

 そのため今日は朝から、道路際の家の敷地内に積み重ねた雪を、道路敷地の方に出す作業に汗をかきました。道路の雪だと思っていても、家の敷地内にある雪までは持って行くだけの作業は排雪業者さんもしないのです。

 二時間くらい掛かって、家の前に雪の塊を出して排雪の順番がくるのを待ちます。

 やがて町内の役員さんが見回りに来たので挨拶をすると、「いやぁ、朝からロータリーが故障して来られないって言うのさ。それでバケットで積んでいたんだけど、全然効率が悪くて、おまけに電線が張ってあるもんだからバケットを高く上げられなくてね。今やっとロータリーが直って到着したから、もう少しで来ますから」とのこと。

 各戸からも人が外に出て作業を見守っていて、さながら地域の一大イベントのようです。

    ※    ※    ※    ※

 やがて、ダンプを前に進ませながら大きなロータリー車が進んできました。

 ゴウゴウと大きな音を発しながら小路の道路の雪を吹き上げて、ダンプカーに積んで行きます。大きな姿が実に頼もしい。

 我が家の敷地前にふうふう言いながら二時間かけてだした雪も、わずか1分ほどで全て運搬排雪のダンプに積み込まれました。圧倒的な機械力には目を見張るばかりです。

 機械と人力との差を、これだけ身をもって体験したのは初めての様な気がします。機械がなければ私達の社会はもっと多くの労働奉仕がなければ維持できないことでしょう。

 「くらしを支える機械」なんて小学校の授業のようですが、座学ではなく身をもって体験することが大事なのだと改めて思いました。

 これで今年の冬の我が家の雪かきにも目途がたちました。よかったー。  

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする