雪は降る~♪ 除雪車は来ない~♪
そんなわけで、日中に三度雪かきをしたほど一日中大荒れの天気でした。ふー![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_acha.gif)
【その価値が分かるか!】
休日だというのに、どうしても会いたい先生が来札されるというので夜に街中まで出かけました。
何としても会いたかったのは、昨年まで札幌市内におられながら今や浜松の大学に移ってしまったA先生。
A先生は色についての専門家なのですが、そこから派生して今では多くの企業の商品開発顧問としてもご活躍中なのです。
実は先生の方も浜松の大学で、実は私の知人である同僚のB先生と語っているうちに「札幌だったらkomamasaという変な人に会いませんでしたか?」と言われていたのだとか。
しかも、今回のセッティングはA先生と私との共通の知人が「是非お互いにあってみて欲しい」と声を掛けてくれたことから実現したもので、なるほど会えないときには会えないけれど、会えるときには実に簡単に会えるものだと感心した次第です。
A先生はトヨタ自動車の顧問もしているのですが、新しい車が出来上がるときにどの色にするか、ということについては、デザイナー達がなんと1万色の中から色を選ぶのだそうです。
それが、売り上げに効いてくるものですから、色選びに失敗してラインに修正を加えるとたちまち一億円規模のお金が飛んでしまうのだとか。
「車を買ってくれるユーザーがどの色を好むか、ということで車の売り上げに影響するのですから、色を選ぶ方もものすごい真剣なんですよ。それに比べたら公共施設の色なんて、ユーザーがいないから適当でしょ?」とこれは手厳しい。
「感性マーケティングができないデザイナーは止めた方がいいですよ。マーケティングのないデザインなんてありえないんですから!」
* * * *
「地域の商品開発の上手なところってありますか?」と私、すると
「宮崎とか大分あたりは一村一品の発祥の地だからなのか、上手ですよ」
「例えばどんな…?」
「焼酎に『百年の孤独』ってのがあったでしょう?そこが次に出したのが『野うさぎの走り』っていうんです。こういうのが、東京や大阪の目から見て【くすぐるもの】があるんですよ」
「美味しい焼酎なら北海道にもありますよ」
「そう!そうなの!でもよく見るとそのラベルが情けなかったり、物語とか隠された秘密のようなものがないの!味は勝負出来るけれど、味じゃないところでマーケティングが動いているんですよ。だからそんなに原価の高くないお酒に付加価値がついてめちゃくちゃ高くなって幻の酒になったりするんです。それがまた付加価値を生む…」
「なあるほど」
「今や分析手法が進んでいるから、味なんて本当にどうでもできるんです。でもそれが売れる味にできるかどうかは勘も必要になってくる。以前おにぎりをアメリカに売ろうという話があったときに、つい日本人は伝統の日本のおにぎりの味を進めたくなる。でもアメリカ人に好まれるおにぎりって、日本人の好みとは別なところにあって、何の不思議もないんです。大体我々だって、中華料理やエスニックを日本人が好む料理に仕立て上げて楽しんでいるんですから。だから売ろうとするターゲットの感性にヒットしなくちゃ駄目なんです」
* * * *
やがて話はトヨタから報徳のお話に移りました。
「トヨタと松下電気は報徳の企業だった、ということを掛川で勉強しました」と私が言うと、先生は
「そうそう、松下のお店には『本日ただいま開店』と書いてありました。それにトヨタ自動車の研修センターには『良い品、良い考え』と書かれていましたね。『良い考え、良い品』じゃないんです。『良い品を作ることが良い考えだ』というわけ。考えさせられますね」
先生との話があまりにも面白くて、夜7時から飲み始めてはたと気づいたらもう夜の12時でありました。こんなに時間が短く感じたのは久しぶりのことです。
先生は、「地域の魅力は『発見、創る、育てる』ですよ」とおっしゃいました。
しかしそもそも先生が札幌にいたときに、A先生の価値に気づいていた人がほとんどいなかったということは寂しいものです。
浜松に行かれるやいなや、「世界一受けたい授業」にも登場されたりして、今や企業からもひっぱりだこなのです。
地元にあるものの価値に気づかなかったり、地元にあるというだけで馬鹿にしてしまう心根を反省して、どこにあろうと真の価値に気づく眼力を身につけたいものです。
あー、面白い!熱いぜ!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
そんなわけで、日中に三度雪かきをしたほど一日中大荒れの天気でした。ふー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_acha.gif)
【その価値が分かるか!】
休日だというのに、どうしても会いたい先生が来札されるというので夜に街中まで出かけました。
何としても会いたかったのは、昨年まで札幌市内におられながら今や浜松の大学に移ってしまったA先生。
A先生は色についての専門家なのですが、そこから派生して今では多くの企業の商品開発顧問としてもご活躍中なのです。
実は先生の方も浜松の大学で、実は私の知人である同僚のB先生と語っているうちに「札幌だったらkomamasaという変な人に会いませんでしたか?」と言われていたのだとか。
しかも、今回のセッティングはA先生と私との共通の知人が「是非お互いにあってみて欲しい」と声を掛けてくれたことから実現したもので、なるほど会えないときには会えないけれど、会えるときには実に簡単に会えるものだと感心した次第です。
A先生はトヨタ自動車の顧問もしているのですが、新しい車が出来上がるときにどの色にするか、ということについては、デザイナー達がなんと1万色の中から色を選ぶのだそうです。
それが、売り上げに効いてくるものですから、色選びに失敗してラインに修正を加えるとたちまち一億円規模のお金が飛んでしまうのだとか。
「車を買ってくれるユーザーがどの色を好むか、ということで車の売り上げに影響するのですから、色を選ぶ方もものすごい真剣なんですよ。それに比べたら公共施設の色なんて、ユーザーがいないから適当でしょ?」とこれは手厳しい。
「感性マーケティングができないデザイナーは止めた方がいいですよ。マーケティングのないデザインなんてありえないんですから!」
* * * *
「地域の商品開発の上手なところってありますか?」と私、すると
「宮崎とか大分あたりは一村一品の発祥の地だからなのか、上手ですよ」
「例えばどんな…?」
「焼酎に『百年の孤独』ってのがあったでしょう?そこが次に出したのが『野うさぎの走り』っていうんです。こういうのが、東京や大阪の目から見て【くすぐるもの】があるんですよ」
「美味しい焼酎なら北海道にもありますよ」
「そう!そうなの!でもよく見るとそのラベルが情けなかったり、物語とか隠された秘密のようなものがないの!味は勝負出来るけれど、味じゃないところでマーケティングが動いているんですよ。だからそんなに原価の高くないお酒に付加価値がついてめちゃくちゃ高くなって幻の酒になったりするんです。それがまた付加価値を生む…」
「なあるほど」
「今や分析手法が進んでいるから、味なんて本当にどうでもできるんです。でもそれが売れる味にできるかどうかは勘も必要になってくる。以前おにぎりをアメリカに売ろうという話があったときに、つい日本人は伝統の日本のおにぎりの味を進めたくなる。でもアメリカ人に好まれるおにぎりって、日本人の好みとは別なところにあって、何の不思議もないんです。大体我々だって、中華料理やエスニックを日本人が好む料理に仕立て上げて楽しんでいるんですから。だから売ろうとするターゲットの感性にヒットしなくちゃ駄目なんです」
* * * *
やがて話はトヨタから報徳のお話に移りました。
「トヨタと松下電気は報徳の企業だった、ということを掛川で勉強しました」と私が言うと、先生は
「そうそう、松下のお店には『本日ただいま開店』と書いてありました。それにトヨタ自動車の研修センターには『良い品、良い考え』と書かれていましたね。『良い考え、良い品』じゃないんです。『良い品を作ることが良い考えだ』というわけ。考えさせられますね」
先生との話があまりにも面白くて、夜7時から飲み始めてはたと気づいたらもう夜の12時でありました。こんなに時間が短く感じたのは久しぶりのことです。
先生は、「地域の魅力は『発見、創る、育てる』ですよ」とおっしゃいました。
しかしそもそも先生が札幌にいたときに、A先生の価値に気づいていた人がほとんどいなかったということは寂しいものです。
浜松に行かれるやいなや、「世界一受けたい授業」にも登場されたりして、今や企業からもひっぱりだこなのです。
地元にあるものの価値に気づかなかったり、地元にあるというだけで馬鹿にしてしまう心根を反省して、どこにあろうと真の価値に気づく眼力を身につけたいものです。
あー、面白い!熱いぜ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)