今日から二月。気分も新たに、お仕事に取り組みましょう。
【もったいない記録】
北海道ではオートリゾートネットワーク構想として、本格的なオートキャンプ場を核とする複合的なレクリエーションを『オートリゾート』と呼び、これを全道的に整備・ネットワーク化を図ることで、高度化する車社会に対応した新しいリゾートづくりをしようという試みをしています。
良質なオートキャンプ場を連携してアウトドアリゾートを推進することで、地域に住んでいる定住人口は増えなくても、交流人口を増やすことで経済活動も活発化することも期待されます。
この活動ももう15年近くも続いていますが、私も初期の頃からこの運動に関わっています。個人的にもキャンプは大好きでしたので、仕事と趣味が両立出来る楽しい分野なのです。
今日その関連の意見交換会があって、今日のキャンプ状況についていろいろな話をしました。
「十五年前から比べると、素晴らしいキャンプ場が格段に増えた」「なかなかキャンプ場が取れなくて苦労したけれど、面白かった」「いろいろな地域に行くよい機会になった」という肯定的な意見があります。
そしてその一方で「キャンプ場利用者が伸びる時代ではなくなった」「自治体のキャンプ場では経営の苦しいところも多く、管理費が削られてきている」「テントを張ることが楽しかった時代は終わったのかも知れない」といった、今日的な課題も聞かれます。
オートキャンプ場で利用者の姿を見ていても、同じキャンプ場に3泊以上じっくりと泊まって周辺で楽しむ、というような人たちは少なくて、夜に来て慌ただしくテントを張ると翌朝にはもう撤収して次の場所へ向かうといったジプシーのようなキャンパーも多いのです。
私たちが目指したようなゆったりと時間を過ごす形態というのはなかなか定着しないようです。
* * * *
オートキャンプ場の利用者がもう伸びなくなりつつあることは、スキー場の利用者が減っているということと同じ理由が考えられます。つまり、団塊の世代の年齢上昇と共にキャンプを楽しむ20~40代の男女の人口が減っているということです。
そしてそれに伴って子供達の数も減っています。こうした利用者の母集団が少なくなっていることはいよいよさまざまな経済的局面で利用者の減少という形で現れてくることでしょう。
逆に、団塊世代がリタイアするにつれて、この世代がどのようなアウトドアの楽しみ方をするかも注目されます。
こうしたシルバー世代のキャンプは、新しいテントを買うことが嬉しかったものから、コテージでの利用を楽しむ形態へと変化してきます。しかしキャンプ場にはもうコテージを建設するような余力がなくなっているのかもしれません。
キャンプを楽しむことにも新しい時代が訪れようとしている予感がします。
* * * *
意見交換の中で私は再度、キャンプログをつけるという文化を育てたいと主張しました。
ログブックというのは、ダイビングや飛行機の操縦などの時にはほぼ義務的に、その日の活動を記録につけるというものです。
これを行うことで、自分がどれだけ経験を積んでいるかということの証明にもなりますし、振り返ると楽しかった時間を思い出すこともできるのです。
私は、今改めて、これまでの「ただただ消費される時間」から「積み重なってゆく時間」へ、という時間の使い方を見直す時期に来ていると感じるのです。
キャンプもそうやって、わがファミリーの過ぎてきた時間を、キャンプ経験として記録することや楽しかったことや大変だったことなどを記録することで、家族の歴史と記憶をたどる記録として残すべき時間だと思うからです。
そう思うときに、私自身、これまで家族と一体何泊キャンプをしたのだろうか、とか、そういえばいつどこに行ったのだったかなあ、ということを考えてしまいます。
今ではもう取り返しのつかない時間を惜しみ、若い人たちでこれからキャンプを始めようという人たちへのアドバイスとして、「キャンプログブックをつけてはいかがですか」と薦めたいと思います
過ぎ去った時間は取り戻せませんね。なにかもったいないような気がします。
《キャンプログブック初出》
2006-8-25
http://blog.goo.ne.jp/komamasa24goo/e/082e9095069bb540824b742130a7dd13
【もったいない記録】
北海道ではオートリゾートネットワーク構想として、本格的なオートキャンプ場を核とする複合的なレクリエーションを『オートリゾート』と呼び、これを全道的に整備・ネットワーク化を図ることで、高度化する車社会に対応した新しいリゾートづくりをしようという試みをしています。
良質なオートキャンプ場を連携してアウトドアリゾートを推進することで、地域に住んでいる定住人口は増えなくても、交流人口を増やすことで経済活動も活発化することも期待されます。
この活動ももう15年近くも続いていますが、私も初期の頃からこの運動に関わっています。個人的にもキャンプは大好きでしたので、仕事と趣味が両立出来る楽しい分野なのです。
今日その関連の意見交換会があって、今日のキャンプ状況についていろいろな話をしました。
「十五年前から比べると、素晴らしいキャンプ場が格段に増えた」「なかなかキャンプ場が取れなくて苦労したけれど、面白かった」「いろいろな地域に行くよい機会になった」という肯定的な意見があります。
そしてその一方で「キャンプ場利用者が伸びる時代ではなくなった」「自治体のキャンプ場では経営の苦しいところも多く、管理費が削られてきている」「テントを張ることが楽しかった時代は終わったのかも知れない」といった、今日的な課題も聞かれます。
オートキャンプ場で利用者の姿を見ていても、同じキャンプ場に3泊以上じっくりと泊まって周辺で楽しむ、というような人たちは少なくて、夜に来て慌ただしくテントを張ると翌朝にはもう撤収して次の場所へ向かうといったジプシーのようなキャンパーも多いのです。
私たちが目指したようなゆったりと時間を過ごす形態というのはなかなか定着しないようです。
* * * *
オートキャンプ場の利用者がもう伸びなくなりつつあることは、スキー場の利用者が減っているということと同じ理由が考えられます。つまり、団塊の世代の年齢上昇と共にキャンプを楽しむ20~40代の男女の人口が減っているということです。
そしてそれに伴って子供達の数も減っています。こうした利用者の母集団が少なくなっていることはいよいよさまざまな経済的局面で利用者の減少という形で現れてくることでしょう。
逆に、団塊世代がリタイアするにつれて、この世代がどのようなアウトドアの楽しみ方をするかも注目されます。
こうしたシルバー世代のキャンプは、新しいテントを買うことが嬉しかったものから、コテージでの利用を楽しむ形態へと変化してきます。しかしキャンプ場にはもうコテージを建設するような余力がなくなっているのかもしれません。
キャンプを楽しむことにも新しい時代が訪れようとしている予感がします。
* * * *
意見交換の中で私は再度、キャンプログをつけるという文化を育てたいと主張しました。
ログブックというのは、ダイビングや飛行機の操縦などの時にはほぼ義務的に、その日の活動を記録につけるというものです。
これを行うことで、自分がどれだけ経験を積んでいるかということの証明にもなりますし、振り返ると楽しかった時間を思い出すこともできるのです。
私は、今改めて、これまでの「ただただ消費される時間」から「積み重なってゆく時間」へ、という時間の使い方を見直す時期に来ていると感じるのです。
キャンプもそうやって、わがファミリーの過ぎてきた時間を、キャンプ経験として記録することや楽しかったことや大変だったことなどを記録することで、家族の歴史と記憶をたどる記録として残すべき時間だと思うからです。
そう思うときに、私自身、これまで家族と一体何泊キャンプをしたのだろうか、とか、そういえばいつどこに行ったのだったかなあ、ということを考えてしまいます。
今ではもう取り返しのつかない時間を惜しみ、若い人たちでこれからキャンプを始めようという人たちへのアドバイスとして、「キャンプログブックをつけてはいかがですか」と薦めたいと思います
過ぎ去った時間は取り戻せませんね。なにかもったいないような気がします。
《キャンプログブック初出》
2006-8-25
http://blog.goo.ne.jp/komamasa24goo/e/082e9095069bb540824b742130a7dd13