北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

少年よ、大志を抱け!

2007-02-14 23:00:54 | Weblog
 一冬に二、三度あるかないかの猛烈な猛吹雪。歩道を歩いていると風に押されて車道にふらふらと出そうなほどです。
 
 剣呑、剣呑、こういう日は早く家に帰るべきですね。

【少年よ、大志を抱け】
 午前中に、用事があって母校北大の農学部を訪ねました。

 北大農学部では、現在校舎の中を改装中で外側は変わることはないものの、今ある部屋の中にもう一つ部屋を作るようなイメージなのだそうです。

 私の出身である花卉・造園教室は、部屋が設置された昭和32年から一貫して校舎南側にある現在の部屋を使っていたのでした。今行っても、卒業したときのほとんど同じ風景が部屋の中に広がっています。

 ところがこの一連の改装のおかげで部屋を引っ越すことになるのだとか。一度仮校舎に移り、一年後に今度は今とは別の一にある部屋をあてがわれるのだそうです。
 懐かしい窓からの風景とももうすぐお別れです。

 いろいろな変化が大学にも押し寄せていて、教授によると「最近は外と関係性を持って、研究費を持ってくる人が評価されるようなシステムになりつつありますよ」ということなのだそう。

 切磋琢磨の奨励と、能力を活かして頑張っている人への褒賞と、格差の拡大といったさまざまな変化が大学を変えようとしています。

 いつでも緊張感が必要というのは、ある意味で当たり前のような、それでいてストレスが溜まりそうですね。何かあったときはOBとしてお手伝いいたしますよ。

    ※    ※    ※    ※

 帰りがけに、改めてクラーク博士の胸像に立ち寄ってきました。

 像を紹介する看板には、一時金属類供出に協力したため現在の像は二代目なのだとか。いろいろな歴史があるものですね。

 クラーク博士の明言はご存じ「Boys, be ambitious!(少年よ、大志を抱け)」ですが、博士が発した言葉にはいくつかの伝説があります。その中の一つで有名なものは、

 "Boys, be ambitious. Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for evanescent thing which men call fame. Be ambitious for attainment of all that man ought to be." というものだそうです。

 訳してみると、「少年よ、大志を抱け お金や利己的な欲や、名声と呼ばれる空しいもののためではない。人間がかくあるべき全てを達成するために大志を抱け」というあたりでしょうか。

 もっともこれには諸説あって、少なくとも島松での別れ際に言ったのではなさそうだというのが定説のようです。また、クラーク博士がお金や名誉を毛嫌いしたという訳でもないようですしね。

 しかし先人の言葉にはそんなフィクションの衣を着たようなエピソードが相応しいような気がします。

 少なくとも、この言葉には聞くものを感動させる何かがあるではありませんか。

 たまには自分の中の原点に立ち返るのも良いものですね。


 Boys, be ambitious!

コメント (2)
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