北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

開拓と開発の歴史

2007-02-24 23:33:33 | Weblog
 日増しに日差しが強くなって行くのを感じます。
 昨年苫東で行った氷づくりの実験では、もうこの時期からは夜の寒さで氷が張っても、日中の日差しで融けてしまい、プラスマイナスゼロという結果が出ました。
 太陽の力は偉大なのです。

【開拓と開発の歴史】
 苗穂でのまちづくり講演会を終え、今度は来週の3月2日に行われる札幌シティガイド検定合格者への講演準備です。

 わが開発局では出前講座と称して、さまざまな分野で担当職員を派遣して私たちの仕事のなかで皆さんに役立つ情報をおしらせすることにしています。

 偶然私はそのなかの観光分野でお話をするという役回りを引き受けていましたので、それをしった商工会議所の担当者が訪ねてきたというわけです。

 商工会議所では札幌シティガイド検定を行っていて、札幌というまちに詳しくてボランティアで案内ができるような方達を養成しているのですが、合格者に対してもさまざまなサービスを行っており、その一つとして活動の役に立つようなセミナーを開催しているというのだそうです。

 なるほど!それは良いことです。しかし、そうなるともともと考えていたような、開発局が行っている観光施策についてぐだぐだと説明をしても仕方がなさそうです。

 観光のお話として、ガイドをする上でも役に立つような興味深いお話をしなくては、聞きに来てくれた方もつまらないことでしょう。

 そこで、そういうことであれば、我々が行ってきた開拓と開発の歴史の中から興味深いようなネタを拾って、それをご紹介しようということにしました。

 ただしエリアは札幌近郊が対象なので、これまた厳しい制約条件です。うーむ、面白い話ねえ。

    *   *   *   * 

 そこで知り合いをたどって、何か面白いネタはないものか、と探してみたところ、あった!ありました。

 ひとつには、札幌市にとっての母なる川でありながら氾濫を何度も繰り返し、そのたびにそこから立ち直ってきた札幌市民とが織りなす豊平川の物語と、開拓の礎となった大友堀の話がよいネタになりそうです。

 また道路部隊からは、通称弾丸道路と呼ばれた国道36号線と、札幌と洞爺を結ぶ国道230号線の建設物語を土木資産としてまとめた、この冬できたてのDVDが届けられました。

 特にこのDVDには、国道36号線がなぜ「弾丸道路」と呼ばれるようになったのかという物語と、国道230号線では「道路は公園のように」という理想を掲げて、地滑り地帯に橋やトンネルを連続させて造られた苦労の物語が非常に分かりやすく映像として描かれています。

 映像の方は流行の「プロジェクトX」風であるのですが、まあ面白く観られることでしょう。

 これらの材料を駆使して、札幌の観光を開拓と開発の歴史の面からお話ししてみようと思います。

 何もないところにものを作って、後世の人たちがそれを当たり前に思うことほど技術者の喜びに優るものはありません。

 そんな心根が上手に伝えられると良いのですが。
コメント
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