心の転出届

　引っ越しの準備も整って今日はいよいよ荷物の搬出。

　引っ越し大手のN通さんの単身パックで頼んだのですが、荷物を取りに来た担当の方は、単身パック用のカゴを持ってきていないのだとか。

　以前頼んだY運輸さんの場合はちゃんと家までカゴを持ってきて、その場で荷物を積み込んで荷主と輸送会社の両者で積み込み姿を確認したものです。ところが今回は一度荷物を預かって集積場でカゴに荷物を積み込むとのこと。

　私の荷物は単身用のカゴに入りきるかどうかぎりぎりか少しはみ出るくらいだと思っていたので、入りきらなかった分を別途宅急便で送る覚悟をしていたのですが、あくまでもそれは積み姿を確認出来るという前提でした。

「単身パックで頼んだので、カゴで来て頂けると思っていました。一度持って帰るということでは、どれくらい余って別途で運ぶのが何個というのはどう確認するのでしょうか？」
「今日はカゴの乗らないサイズの車だったものですから…。何個余ったかというのは電話でご連絡しますが、信用して頂くしかないのですが…」
　どうもあまり歯切れがよくありません。

　どうやらこの会社、JP（日本郵政）と合併してから輸送の経路も変わったとかで、現場が説明に窮するようなシステムになってしまっているのだとか。

　カゴを持ってこないなんて考えもしなかったのですが、事前にそう言う説明もなかったので、これは明らかに本社のシステム設定がお客のニーズに合っていないということ。最前線でお客さんと話をしなくちゃいけない担当者はつらい説明を繰り返すしかないようです。

　何回か押し問答をしたものの、ここまで来て何が出来るわけでもなく、結局は荷物を預けて余る個数を教えてもらうことにしましたが、後で来た電話では「結局お預かりした荷物は全部カゴに入りましたのでお知らせします」ということでしたので、とりあえず一件落着。

　しかし、これだけシステマチックにノウハウを積み上げた引っ越業務のなかで、これではお客のニーズに合わないし説明が足りないようです。うーむ、勉強になりました。

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　荷物を出して最後の掃除を済ませた後は、近くの高石神社へ最後のご挨拶のお詣り。

　三年間見守って頂けたお陰で、仕事も滞りなく務めを果たし、私生活でも大過なく無事に北海道へ戻ることが出来そうです。

　市役所への転出届はもう提出しましたが心の転出届も完了で清々しくなりました。

　お世話になりました。パチパチ（二礼二拍手一礼）