北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

学校評議員になりました

2010-04-16 23:34:22 | Weblog
 親しい小学校の校長先生から頼まれてその学校の学校評議員になりました。札幌に戻るともういろいろな友人から様々なことを頼まれます。

 小学校の校長先生と言っても実は私と同い年の方です。子供の時には校長先生ってものすごい年寄りに思った記憶があって、(そうか端から見ると自分はもう校長先生に見えるのか)と複雑な心境です。

 今日は私も午後休暇を取って参加し、顔合わせを兼ねた第一回目の会合が行われ学校評議員の6人全員が参加しました。

 学校評議員というのは平成12年4月に始まった制度で、地域住民の学校運営への参画の仕組みを制度的に位置付けるものとして導入されているものです。

 その委嘱は、その学校の職員以外の者で教育に関する理解及び識見を有するもののうちから、校長の推薦により、その学校の設置者が行い、学校評議員は校長の求めに応じ、学校運営に関して意見を述べることができるとされています。

 つまり、権限や責任はないけれど学校外の地域の人たちが校長先生へ意見を述べたりアドバイスをするという人たちのことで、ともすると閉じた空間になりがちな学校に外の目と空気を取り入れる役割というわけです。

    ※    ※    ※    ※

 現代組織は、説明責任や危機管理、ビジョンの設定、職員の健康管理に外部評価…などなど、昔とは違っていろいろな要請があって、学校だって例外ではありません。まさに一校一校が校長先生を船長とする船で、安全にかつ早くゴールを目指すという組織間競争にさらされているのです。

 校長の姿勢や考え、行動一つで学校は明るくもなれば沈滞もします。

 この小学校では校長先生が目指すビジョンをパワーポイントで作って説明をしてくれました。
 目指すものとして
 ①何より子供達のために
 ②危機に強い学校
 ③温かいより良い教育実践を
 ④より効果的・効率的に=ICT活用
 ⑤もちろん法を遵守
 ⑥腹を割って楽しく、信頼を力に
 という六つをビジョンとして掲げ、さらに、「子供・保護者・地域の声に『耳をすます』こと」、「過去にとらわれない」ことを掲げます。

 (怒りはしないから)悪い情報ほど早く上げて欲しいとか、家庭訪問は空振りでも構わないからためらわないように、朝が一番大切…などなど、チェックポイントは具体的に示されています。ここまで来ると、啓発本によく見られる仕事の出来る組織の姿そのものという印象です。

 当たり前にしていることのレベルを高くしておけば、どこへ行っても通じるようになるものです。  
 
 こちらの学校では保護者・PTAへの説明も熱心。この日もPTA総会でしたが役員はこの日までにほぼ決まっているそう。保護者が地元学校に関心を持って欲しいという願いはどこでもあるものの、それを当たり前に実現出来ているレベルが高いです。

 初めてなってみた学校評議員ですが、学校教育の最前線を見ることのできる機会になりました。私自身も勉強してみたいと思います。 


 
コメント (4)
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