北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

全戸に光ファイバー敷設

2010-04-13 23:58:19 | Weblog
 今日は道北の小さな町の町長が訪ねてきてくれました。

 この町では昨年度の補正予算で町内の全戸に光ファイバーを敷くつもりだと聞いていたのですがどうなったのか。

「一応予算は今年に繰り越して、つい先日業者さんが決まりました。やりますよ全戸へのファイバー」
「全戸ってどれくらいあるんでしたっけ」

「900戸でしょうか。小さい自治体だから却ってできるのかもしれませんね」
「そうかもしれませんね。大きな自治体の方が小回りがきかないと思います。町内でネットワークも組むんですか」

「はい、町内の各戸同士はいわば役場内の内線と同じような感じになるので町内同士の電話は無料で掛けられます。もちろん光なので使いホーダイのサービスも受けられます。ある人が大阪にいる娘さんに光ファイバーのことを話したら『お父さん、それって大阪より進んでる!』と言われたそうですよ」
「一斉放送もできるんですか」

「はい、光ファイバーの情報を取り出せるような装置を各戸に配置して、何かあった時はそこから音声も出せるようになっています。一番の謳い文句はやはり防災でしたからね」

 この町長さんは私よりも若いくらいの方ですが、若いだけあって情報や通信のことにも詳しくてそうしたことを調整の中にきっちり組み込んでいるのです。

 中途半端に大きな自治体の方が動けないとは、合併して大きくなったところはどう考えるのでしょう。

 自治体経営は人口の大きさではなく、それを首長以下の行政体がどれだけ信頼を得て統率を取れるかということが鍵だと改めて思いました。

「道の駅も情報拠点と言いますが、管理者側が端末を用意するよりも来客が無料で無線LANを使えるような環境を提供すると、外国人観光客などが喜ぶと思いますが」
「ああ、そのとおりですね、そうか、うちの道の駅でも検討してみますよ」

 さて、情報で遅れを取るようなことがあれば、それは自治体のセンスが問われる時代です。

 情報化の重要さと共に、その整備にはコストと時間がかかるものだという自覚があるでしょうか。一年の遅れが企業進出においても自治体の優勝劣敗につながりかねないのです。 

 
コメント (1)
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