今日は午前に道庁で、国際航業ホールディングス(株)さんによる、道内での太陽光発電事業合意の記者会見が行われました。
道内では多数の候補地があって、道庁がそれを取りまとめて国際航業グループと調整をされていたのですが、今般事業個所を釧路市(西港地区と音別地区の二か所)、幕別町、本別町、中札内村で行うこととして、それを発表されたのです。
釧路では西港地区で4ヘクタールで2メガワット、音別地区で1.9ヘクタールで1メガワットの発電事業で、これはそれぞれ600世帯、300世帯分の使用電力をまかなえる規模だとのこと。
会見の場所は道庁二階の記者会見場でしたが、新聞テレビの各マスコミが訪れて結構な賑わいとなりました。
【実は夕方のテレビで出たらしい】
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国際航業グループさんはこの度、上記四つの自治体で太陽光発電事業を展開することとしていますが、やはりその前提となるのは、国の再生可能エネルギー全量買い取り制度が企業の意に沿ったものになるということ。
まだ太陽光発電の電力などが一体いくらで買ってもらえるのかが分からないという現状ではありますが、様々な企業が候補地を本格的に探している中、ある程度の具体性を持って事業を行うということを表明してくださったことは力強いことで、候補地として選定された自治体にとっては心から歓迎すべきことでしょう。
共同記者会見は、道庁さんからの経緯説明、国際航業グループの代表からの事業に向けた合意の発表があったあと、各自治体からの挨拶という順で進みました。
一応自治体としては釧路が一番大きいということで、町村は首長さんが自らお越しいただいている中、市長代理ながら真っ先にご挨拶をさせていただきました。
釧路としては、域内の資源を存分に使うという政策や「環境・交流都市」を標榜する都市経営を進めている中、こうした形での進出の表明は政策理念にも合致することで改めて感謝を申し上げました。
さらに、道東地域への立地ということでは、道東諸自治体の太陽光発電事業における優位性が改めて示された形となりました。
その優位性とは、①日照時間が長いことで、釧路では年間2000時間と全国でも上位に位置します。また②日射量でも全国トップクラス、さらに③年間を通じて冷涼なことがあげられ、これは発電パネルは高温よりは低温の方が発電効率が高いという技術的な側面も合致します。
そして④冬季でも積雪は少なく、積雪による発電障害の不安は少ないと言え、こうしたことが総合的に釧路のポテンシャルとして評価されたと考えています。
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記者会見では、「太陽光発電事業が進出してくれることに対する地元としてのメリットは何か」という質問がありました。
どこの自治体でも同じでしょうが、私からは、①投資をしてくださった額に対する償却資産税や土地を購入していただければ固定資産税が期待できること、②管理費のかかる遊休土地を利用してくれることで管理費の削減につながること、③環境都市としてのイメージ向上などがあげられる、と説明をしました。
釧路としては、国際航業さんのような大きな企業体が太陽光発電の事業個所として釧路を選んでくれたことが、これからの同様の事業者さんへの強いアピールにもつながることを期待できるということもありそうです。
会見の最後には高橋知事さんもお見えになり、記念撮影に加わっていただきました。
さて、新年度からの建設と発電事業に期待いたしましょう。
【高橋はるみ知事とともに】