北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

のめり込むべきとき

2012-02-24 23:45:14 | Weblog
 道内のある町で聞いたお話。

 その町ではある有名な経済評論家を招いて町民やまちづくりに熱心な方向けの講演会を開催したそう。

 講師のAさんはその町にやってきて、講演が終わったところで事務局の方に、「さて、それじゃあラーメンを食べに行きましょう」と相談してきたのだそう。

 担当の方は内心、(ん?ラーメン?参ったなあ、どこかあったっけ?)と困りました。

 北海道はラーメンが有名ですが、その町では札幌ラーメンや旭川ラーメン、釧路ラーメンのように名の通ったラーメンがありません。

 またたとえ地域ブランドはなくても美味しくて誇れるようなラーメン屋さんもないのだとか。

 とはいえ、講師からのリクエストなので、思いつかないまま知人に連絡をしたりしてなんとか連れて行けそうなラーメン屋さんを探したのだそうです。

 連れていけそうなラーメン屋さんを決めて、さあ案内しましょう、としたところでその講師は突然、「だめですよ!この町の自慢は○○でしょう?今盛んにそれを売り出しているじゃないですか。だったら、私がラーメン屋へ行きたいと言ったら、『Aさん、うちの自慢はラーメンじゃないんです。是非とも○○を食べに行きましょうよ』と言ってくれなくちゃ!」と言ったんだそう。

「それは…試したわけですか?」
「そう、試されたんです。自分たちの町の自慢に自信をもて、ということなんでしょうね。すっかり一本取られました」




    ※     ※     ※     ※     ※

 
 町の自慢とは言ってみたものの、本当にそれに自信を持って貫くには、自分自身が中途半端でなくのめり込む姿勢が必要なのだと思います。

 その全てを知ろうとする気持ちとか、多少エキセントリックなほどにのめり込むエピソードもまた話題のネタになるでしょう。

 自分自身の本気度こそが試されています。
コメント
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