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【シカの出迎えと食害】
朝から釧路川の本流へと出かけて、冬の名残のフライフィッシングはアメマス対決。
さすがの釧路川も午前中はハス氷が流れて来ていたものの午後になるとそんな力も弱まりました。そろそろ凍り続ける力も衰えてきた様子がうかがえます。
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手作りのフライで二度目の挑戦ですが、できるだけ川底を這うようにして魚をとらえようという作戦は良いものの、川底の木の枝やら葉っぱに引っかかってフライを失うことの多い消耗戦の様相。
川幅約50メートルほどの川でも、沈めるタイプの釣りでは手前の岸付近のポイントが攻めどころですが、いろいろなポイントでの釣りが楽しめました。
釣果ですが、結果からいうと、魚がフライを口にしてくれた「アタリ」が二匹あったものの、一匹目はラインを引く際に手袋が滑ってもたついた間に川底に潜られて逃がし、二匹目は針が取れてしまい、いわゆる「バレ」てしまいました。
魚の数も少ないし、まだまだ活性も低い状態なので渋い釣りが続きますが、ちょっとした自然の変化を感じるのもまた良いものです。
同行のHさんの今日の名言。
「川を見ると大きな一つの川のように見えますが、釣りをやってみると、必ず魚がかかるレーンがあったりするものです。つまり、流れの速い遅い、水深の深い浅いなどの違いで魚が心地よく感じる流れが何通りかあるわけです。実は大きな川も小さな変化にとんだ小さな流れの大集団だ、ということが分かりますよ」
そう言えば、昨年フライフィッシングの大師匠に手ほどきを受けた時に、「あの流れに入れてみな」と言われて、フライをキャストしてみたら、「おしい!あと10センチ奥だな」と言われたことがありました。
次のキャストでその流れになんとか入れることができたところ、「そこだ、よし、出るぞ」と言われ、次の瞬間に魚がかかったことがありました。
名人には流れが見えているのだと驚きましたが、まさに川は10センチ単位の小さな流れの集合なのかも知れません。
川をそういう見方で見たことはありませんでした。
ところでこれって、釣り橋のワイヤーロープが細いピアノ線を何百本と寄り合わせたモノだということに似ているな、と思いました。
何事も小さなコトの積み重ねが大切のようです。まだまだ眼力が不足しています。
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【幻想的な釧路川の風景】
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さて、明日は日帰りで夕張に行ってきます。
夕張国際ファンタスティック映画祭のクロージング作品が釧路を舞台にした「僕等がいた」だということで、三木監督が登場するのに合わせて挨拶をさせていただけるとのこと。
こちらも大いに盛り上げたいものです。
サプライズで吉高由里子さんなんか来てくれませんかねえ。