北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「後の先」の対話

2013-12-03 23:45:12 | Weblog

 

 ある会合の懇親会で、本当に久しぶりに苗穂のサッポロビール園でジンギスカンの食べ放題に挑みました。

 おそらく就職したての頃に一度来たきりではないかと記憶しているので、30年ぶりということになるでしょうか。

 そういう意味では室内が当時からどう変わったかなどもよく覚えていないのですが、それにしてはどこか懐かしい雰囲気が漂います。

 写真や映像でよく見るからかもしれませんが、独特の雰囲気のある空間は良いものです。

 実はこの会合、明日私がお話をする研修の参加者の会合。

 大抵の人は私が3月まで釧路にいたことを知っていて、会話をしていると、いかに自分が釧路と関わったことがあるかを熱心に話してくれます。

 ある人は、「私の子供が釧路高専に入学をしたのですが、その入学式に市長代理で来ていたのが小松さんだったので笑っちゃいました」と言い、ある人は「駅周辺の連続立体化事業はどうなるでしょうね」と訊いてきます。

 こうした"相手に合わせたネタ"は、まさに営業ツールに外なりません。

 これで話を始めることで相手の関心を引き、ぐっと身近に感じさせることができます。初めて会った人には、相手に合わせた話題が良いのです。

 逆に、初めての会話で自分のことばかり言われてしまうとなんだか押しつけがましいという印象を持ってしまいます。

 私は初めての会話ではよく「ご出身はどちらですか?」と訊くことにして、「○○県です」と言われると、その土地に関して知っていることを思い出して話します。

 すると相手は懐かしく思って、「よくご存知ですね」ということになる。

 旅行をしたり地理に詳しいということはこういうときに実にすばらしい武器になります。

 相撲で「後の先」という言葉がありますが、相手よりも後に立ちながらいつの間にか先手を取って勝つという意味。

 相手から降られた話でいつの間にか主導権を取っているという、トークでの「後の先」もあるのかもしれません。


     ◆   

 
 実は明日私が受け持つ研修は、「地方自治体から国はどう見えるか」というお題のお話。

 地域の首長さんたちと仲良くなるための秘訣の一つは、上記で述べたような地域ネタを提供して差し上げることにほかなりません。

「△△さんがこう言っていたよ」なんて使ってもらえるようなネタを提供できれば、良く地域を巡って気が付く人、という評価が得られることでしょう。

 ネタは自分の足で稼がなくてはいけません。人からの受け売りのメッキはすぐに剥げてしまいます。 

 地域に誠実な人って分かってくるもので、明日はそんなお話の予定。

 久しぶりのジンギスカンとビールは美味しかったなあ。

 今は時期的にちょっと穴場感がありますが、煉瓦の壁のライトアップがきれいでした。

コメント
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