ガールスカウト日本連盟の評議員会で東京へ。
札幌を出るときは冬の格好で出たのに、東京で歩いていると暑くてたまりません。
用事が終わったところで、東京で仕事をしている娘と久しぶりに会って居酒屋へ。
何か月ぶりだっけ?だんだん前回いつ会ったかもわからなくなってきたぞ。いかんなあ。
お酒を飲みながら四方山話。娘は最近、仕事を人に振り分ける役回りを任されたそうで、自分だけが仕事をする以上のプレッシャーを感じているのだとか。
「自分じゃ良いと思って、仕事を配分したのに、『そうじゃなくて、こうした方が良い』と意見されたらどうしたらいいんだろう?」という相談を受けました。
「なるほど、中間管理職にはよくありそうな話だな(笑)」
「こっちは本気で悩んでいるんだよう」
「なるほど。そういうときの意見は聞いた方が良い。もしかしたら自分が気づいていないことがあるかもしれないから、その人に言いたいことがあるなら行ってもらった方が良い。しかしそれを聞いたうえで、なおそれでも自分の判断の方が良いと思ったら、『意見は分かりました。しかしそれを決めるのは私なので、こうやってください』と自分の考えを伝えて、そのとおりにやってもらうね」
「もしそれで駄目だったら?」
「けっして無茶ではなくて、良かれと思う方に判断しているんでしょ?それでできないとしたら、相手の能力の問題なのか、こちらの期待が大きすぎたのか、なにか無理がかかっているのかをその時点で判断するしかない」
「頑固で言うことを聞かなかったら?」
「あなたの会社がどうなっているかわからないけれど、僕の組織には職務職階制度というのがあって、法律に違反するとかよほどおかしなものでない限り、上司の命令には従わないといけないということになっている。仕事の指示は『お願い』ではなくて、『命令』だからね。しかし本当に判断を間違ったら、それは指示した者の責任ということになる。部下を持つとか、仕事を指示するというのは気を遣うね」
「うーん…」
社会で仕事をするということは、そのポジションを死守するということで、精一杯の努力をしなくてはなりません。
それは言われたことを言われたとおりにすることはもちろん、もっと良いアイディアがあればそれを進言して、さらに良い形にすることも含まれます。
ちょっとした仕事の配分とはいえ、それを任された人には権限と責任が発生します。
また任されたことをクリアして、周りの信頼を勝ち得てゆくのも社会の中の一員の宿命です。
娘もいろいろと苦しんでいるようですが、それを乗り超えて行ってこそ成長がある。
手助けはしてあげられません。頑張れと遠くから見守るのみです。